年の初めにして最大のバイクイベント、モーターサイクルショーに今年も行ってきた。先ずは展示ブースで跨ってきたバイクのうち、個人的に気になるものをピックアップしてレビューを書いた。因みに他のモデルを含めて僕が撮った全写真はこちら 。
ニューモデル跨がりインプレ
MT-07 2018
今年一番注目してるのがモデルチェンジしたMT-07。「軽さ体感」と称して床に固定されていないバイクに跨ることが出来た。
先ず引き起こしたり左右に揺らした時の重量感が、ビックリするほど軽快だった従来モデルより重くなっていると感じた。喩えるなら、タンク内のガソリン量が増えたとか、エンジンの搭載位置が前方に移動したような感じ。しかし実際にはガソリンは何方も空のようだし、エンジンもフレームも変わっていない。するとエンジンの補機類が重量アップしてるとか?
シートは従来モデルのように前端が極端に絞り込まれたものではなく、普通の形状になった。またタンク形状も、従来モデルはシートとの境界からそそり立つような形状だったが、新型は普通の角度でせり上がっている。ただそれによって前の方に座れるようになった訳ではないらしい。というのも、ポジション的にはむしろ前傾が強くなっているように感じたから、多分着座位置とハンドルバーとの距離は若干広がっているのではないか?
モンキー125
雑誌ではデカイデカイと言われていたので、どんなにデカイか心配したけど、実物を見るとそうでもなかった。順当にベースとなったGromと同じくらいのサイズ感。ただシートだけは車体に比べて巨大なので、足つき性が悪いのかと思ったけど特に悪くなかった。実はこの極厚イモムシシートはとても柔らかく、おしりを包み込むような未体験の感覚。多分恵まれた僕の体重によって相当ヘチャげてる筈で、足つき性が悪くないのもそのせいだと思う。
ポジションもやはりGrom的でかなりアップライト。胴長短腕の僕には丁度良く、窮屈感もあまりなかった。写真だとシートとタンクの隙間が空きすぎてるが、実際にはこの小さなバイクを見下ろす事が殆どなので、この隙間は思ったほど気にならなかった。反面、写真では良くわからないが、タンクの小ささが実物は際立って見える。
CB125R/CB250R/CB1000R
個人的に一番気になるCB250Rから言うと、車体は予想通りコンパクトで足つき性も悪くない。ただしハンドルバーがオフ車並みにフラットな形状でかつ幅が広く、ポジションは結構前傾になる。極端に言えばドゥカティのモンスター的なチグハグ感。ストリートファイター風を狙ったのかも知れないが、このバイクの見た目やコンセプトから言って、もっと普通のネイキッド的なハンドル形状で良いと思う。
CB125Rも250と同じ車体らしく、見た目もポジションも殆ど変わらない。ただし足つき性は何故か125の方が若干悪く感じた。スペック的にもシート高は125の方が高いようだが、その代りシートがスリムとかサスが柔らかいから結果として足つき性が同等…とか言う話でもない。
そしてCB1000Rだが、これは見た目に巨大。125や250と比べたからではなく、今どきのリッターネイキッド(例えばGSX-S1000)と比べての話。大型クラスでCBを名乗るには、これくらいのサイズ感が無いといけないと言うことだろうか?
跨るとシート高自体はさほど高くはないが、シートの幅があるので足つき性は125や250と比べれば一回り悪い。まあリーターバイクとしてはこのくらいが普通かも知れないが、車体が見た目通り重々しければバランスを崩した時に足で支えられる自信がない。
Forza250 2018
昨年グローバルモデルのForza300がモデルチェンジし、今年は日本版の250が発売される。ヤマハもだけどグローバルモデルは本気出すようで、シャープでクールなデザインだ。
足つき性はPCXより大分悪くなってしまうが、乗車した時のサイズ感はあまり変わらない。インパネは殆どクルマの豪勢さ。電動で上下するスクリーンが付いている。これだけ装備満載で定価は60万円を切るらしい。遥かにシンプルな250のネイキッドと変わらん値段やん。
試乗会&展示インプレ
今年から、3日の開催期間のうち日曜は親子バイク教室みたいな事をやる為、試乗会は開催されなくなってしまった。しかも金曜は小雨で、試乗会は行われたものの来場者が極端に少なく、その分土曜日に集中してしまったようだ。公式サイト によれば、土曜の来場者は金曜の2.5倍もありむしろ日曜のほうが少なかった。
僕も金曜は家のクルマが使えなかった為土曜に行ったが、初めて開演前に試乗申込みの列に並んだ。ほとんどの人は申込用紙に記入してから並んでいたので、その列自体は20-30分の待ち時間だったが、その後試乗車毎の列に行くとトンデモナイ事になっていた。
多分CB1000等の国産大型バイクだと思うが、ベンチに座ってる人の1.5倍位の人がその後ろに立って並んでいた。待ち時間のボードには240分と書いてあったが、実際そこまで長くはないにせよ、最後尾の人は軽く3時間は待ったと思う。
僕はと言うと、お目当てのCRF250Rallyがベンチ+10人位並んでいたので、先ずはハーレーに次いで空いているMT-03に並んだ。試乗後は再び列をチェックするも、列は殆ど短くなっていなかったので、一旦展示を見る事にした。
今年はステージイベントとショッピングだけは別棟で開かれており、それが丁度試乗申込みテントの直ぐ近くだったので、先ずそこに入ってみた。するとステージでは未だ何もやってないせいか然程混んでおらず、ショッピングも普通にできる位の混雑度だった(用品がかなり安いので欲しいものがある人は要チェック)。
僕は特に欲しいものはなかったので、早々に引き上げメイン会場に入った。すると中は殺人的に混んでいて、展示バイクに触れるどころか人だかりに隠れて見えないほど。メジャーなバイクメーカのブースは全てそんな状態であることを確認した後、諦めて早々に会場を出た。
そして早めの昼食を食べたり、やや離れた空いてるトイレに行ったりした後、昼過ぎ頃に再び試乗会場に戻った。すると午前中激混みだった人気車の列は大分短くなっていた上、未だ締切にはなっていなかった。僕もCRFの列がベンチ+3人ほどになっていたので並ぶことにした。ただし、僕が並んでから30分は新しい人は並んで来なかったので、ちょっと早まったかな。
待ち時間の間、事前にスマフォにインストールしておいた脱出ゲームをやったので退屈はしなかったが、結局試乗まで1.5時間はかかったと思う。特に僕の直前で15分くらいの休憩に入ってしまったのはガックシ。理由はバイクのメンテと言うけど、根っからバイクをチェックしてるようには見えなかった。
休憩後CRFに試乗して再び列に戻ると、Ninja400の列がベンチを3人分ほど割っていたので並んだ。僕が試乗できたのは終了間際の3時過ぎだった。今回も空いてる車種から並ぶべしという鉄則は当たっていた。あと、何年か前にあった試乗会の昼の休憩(その間トライアルショーか何かをやる)が今はないのはせめてもの救い。
試乗会場を後にして再びメイン会場に戻ると、午前中より大分混雑が緩和され普通に見て回る事が出来た。展示物は試乗会と違って、必ず閉館時間まであいてるので、なるべく遅い時間に行ったほうがゆっくり見れる。僕も結局閉館の17時まで居てしまった。
関西最大のバイクイベント、大阪モーターサイクルショー に今年も行って来た。ここ何年かはGoogleのアルバムをレポートの代わりにしてたけど、個々の写真のキャプションを読んでない人も居そうなので、ちゃんと記事にすることにした。と言っても、個人的に気になったバイクや事柄だけ取り上げるので、全般的にはやはりGoogleフォトのアルバム を参照してくだされ。
気になったバイク達
今年は250ccアドベンチャー系のニューモデルが、一気に3メーカーから発売される(又はされた)。ご存知、V-Strom250とVersys250そしてCRF250Rallyだ。残念ながらどれも試乗はできなかったが、跨ることは出来たので比較しながら感想を書いてみる。
V-Strom250(DL250)
先ず他よりダントツに車高が低くて足つき性が良いのがV-Strom250だ。しかも車体は写真から想像する以上にスリム。特にタンクがコンパクトで上にも横にもあまり嵩張らないのが良い。エンジンが同じGSR-250と比較しても、シートもタンクも一回りスリム。シート高が若干高いので足つき性は同じくらいかな。
一方、純正のパニアケースはとても高級感が有るけどかなり嵩高い。特にサイドのケースは巾が広いので、これを付けると全幅がかなり広がって取り回しが悪そう。それにケースの肉厚が分厚く、持つとかなり重いしかさの割に容量は少なめに見える。もっともケースはオプション扱いだろうから嫌なら付けなきゃ良いのだが、そうするとシートカウル上に取り付け穴のようなのが露出するので、ちょっと見た目がイマイチかも。
Versys-X 250/Tourer
次に車高が高いのがVersys-X 250 で、シート高自体は810mmとなっているが、乗車時の沈み込みが少ないので足つき性はあまり良くなかった。特にリアサスが硬そうなので、走るとZ250と同じような突き上げがあるんじゃないかとやや心配。
シートの前後は更に高くなっているので、全体的には想像してたより車高が高く大柄に見える。特にタンク横のシュラウドからフロントカウルにかけてはかなりボリューム感がある。タンクの位置も高めなので、燃料を満載にすると取り回しが重いかも。もっとも車重自体は170kg台らしく、Z250とあまり変わらない。Vstrom250は192kgという噂もあるから、同じパラレルツインでも数値的には大分軽い訳だが…
尚、Tourerに付いている純正のパニアケースは、ホームセンターで売ってる工具箱みたいな形状と質感だが、V-Stromのより遥かにスリムだし軽そう。ただし取り付け位置がシートカウルから結構離れているので全幅はそれなりに広い。
CRF250 RALLY
最後のCRF250Rally は上の2車とはコンセプトが全く異なり、タイヤもサスもシート形状も完全にオフ車。特にシート高は何故かベースのCRF250Lより20mm高い895mm!モーターサイクルショーでは直立で固定してあったので試しに跨ったけど、両足のつま先を同時に接地させるのも難しいほど(・_・;)
しかしこれにはLD(ローダウン)仕様もあって、シート高はモタード版CRFより低い830mm。固定してない展示車に跨ると、V-Strom並にフレンドリーな車高。サスが柔らかくシートもスリムなので、数値的には20mm低いVersys250より足つき性が良い。
ただしこのLD仕様、シートや車体はノーマルと同じでサスペンションの変更(リアはリンク、フロントはインナーチューブ長)だけで車高を下げているので、オフ車としては地上高がかなり低い。特に人が跨ってるのを端から見ると、エンジンガード付近がボッテリ垂れ下がり、まるで妊娠した犬のよう(;´∀`)
Rebel 500/250
これも注目度が高かったホンダのミニクルーザー。アメリカでは昨年11月に発売 されており、日本でも現時点では参考出品ながら程なく発売されそう。ただ米国向けには300ccだったものが、日本向けには250ccにキャパシティーダウンされている。
でその250だが、広報写真から想像してたより遥かに小さく低い。まるで米国の子供用のクルーザーのようだ。また、小さすぎるエンジンとタンクの間に隙間が空いており、文字通り間抜けというか何とも脱力系(;´∀`)
しかし跨るとメチャクチャ軽くてビックリ!勿論、重量が軽いというより重心が低いから軽く感じるのだと思うが、左右に揺するとPCXより明らかに軽く、アドレス125Vに近いと思う。足つきもベタベタなので、跨ったまま足で漕いで会場の外まで持ち出せそうな勢い。
500の方は床に固定してあったので重量感は判らないが、これも車体は250と同じなのでメチャクチャ小さい。エンジン上の隙間は流石に無いけど、500ccパラツインエンジンはかなりコンパクト。ハンドルは遠め・高めのロードスター的ポジションだが、本家のRoadstarよりは前傾はゆるいかな(^_^;) タンクは写真の通り盛り上がってるけど、タンクが高いというよりシートが低すぎると言った方が正しいだろう。
嬉しいのは日本向けに400ccにボアダウンしたりせず、500ccのまま発売すると言うこと(側に居たスタッフにも確認した)。400XやCBR400Rのエンジンも悪くはないが、本来の500のトルクを味わってみたいから。400も500も維持費は同じだしね。
Montesa 4RIDE 250
展示会場の外にトライアル車ばかり並べてあるブースがあり、「体験試乗」(と言ってもエンジンを掛けずにステップに乗って立ち上がるだけ)が出来た。結構真剣にスタンディングをやっているとグッタリ疲れて筋肉痛になってしまった。我ながら情けないが、人混みで疲れるより健康的な疲れ方だと思う。
さて、その中で唯一の4ストかつナンバー付きの車両がこのMontesa 4RIDE 250だ。シート高は885mmもあるが、超スリムなシートと車体、それに柔らかなサスのお陰でセロー並の足つき性だった。更に乾燥重量82kgしかない車体は、体感的にはMTBのダウンヒルバイクの如き軽さ。こういうマシンはオフローダーに限らす、僕の中では「バイク」の理想形なんだよね。
エンジンはホンダ製の4スト水冷250だが、CRF250のエンジンなどより遥かにコンパクトかつ軽量(のはず)。ただギア比はとても低く、公道での普通の発進なら3速で丁度良いらしい。4速、5速は移動用としてハイギアドになってるらしいが、それでも実用上の最高速は80~90km/hくらいじゃなかろうか?
また左ステップとシフトレバーがとても離れているので、シフト操作をする時はステップから足を外して空中でやる必要がある(トライアル競技では間違ってシフトレバーに触れないためらしい)。そしてサイドスタンドが何故か右側にあるなど、やはり普通のバイク(オフ車も含めて)ではない感じ。
Yanaha Aerox155
京阪神のバイクショップチェーンChops のブースで目に止まったこのスクーター。ヤマハ広報 によると、今年の初めにASEAN向けに発売されたらしいが、今のところ日本へは正規輸入されておらず、ショップ単位で輸入・販売しているようだ。
跨ると非常に軽く、そして小さい!サイズも重量もPCX150の2割引と言った感じ。実際スペック重量は116kgらしいから、それに水冷155ccブルーコアエンジンを載せたら速くないはずがない(;´∀`)
ホイールも小径ではないので、ハンドリングも期待できそう。日本のメーカーはこういうバイクを是非とも日本で正規販売して欲しい。
Harley-davidson Roadstar
試乗会で一番空いてたから乗ってみたが、想像以上に軽快で楽しいバイクだった。詳しいレビューはインプレNEO に書いたので参照くだされ。
Yamaha MT-07
これも試乗会で昼過ぎに4人くらいしか待ってなかったので乗ってみた。デビュー当初から何度か乗ってるが、改めて良いバイクだった。
軽やかなサウンド、スウィートなパワー、しなやかで軽快なハンドリング。基本特性は変わらないが、実を言うと今までで一番印象が良かった。ドンツキはあまり気にならなかったし、タイヤは同じPilotRoad3だが必要以上に粘り感が無く軽快。
理由を考えると過去のディーラーで試乗した時は、エンジンやタイヤが十分温まってなかったのではないか?それともランニングチェンジで何か仕様変更されてるとか?何れにせよ、パワー/ウェイト、パワー/コスト、ファン/コスト比に於いて、今でも中・大型バイク中最高のマシンだと思う。
その他所見
先ず駐輪場だが、昨年は会場からかなり離れたコンテナ用クレーンが見えるダートの空き地に停めさせられたので、今年は会場正門前に直接行ったらそのまま停める事が出来た。ただし時間は9:45頃で、粗9割方うまってたような。
バイクを降りて会場に向かうと、未だ開場前だというのに建物の外まで長蛇の列。開場後しばらくすれば普通に入場できるのに、何故そんなに並ぶんだろう?先着何名様だけがもらえるご祝儀袋とかがあるのだろうか?その長蛇の列を横目で見ながら、セレモニーのブラスバンドもスルーして、いつもの様に試乗会場に向かう。
試乗受付は9:15に開始してるので受付手続きのテントは空いてたが、試乗待ちのテントに行くとここも既に長蛇の列。Versys250等人気車種は長椅子では入り切らず、5~10人ほど立っていた。経験上、長椅子の一番後ろだと試乗できるまで2時間ほど掛かるので(公式待ち時間よりは短い)、立ってる人はそれ以上待たねばならない。しかも並び始めた時には未だ試乗が始まって無い訳だから、長い人だとトータル3時間ほど待ってることになる。
そんな忍耐力は僕には無いので、いつもの様に空いてるハーレー(外車は大抵空いてる)に先ず乗ることにした(4-5人待ち)。その後、屋内会場と何度も行き来しながら何度も様子を見に行ったが、お目当てのVersys250の列はずっと立待ちが無くならなかった。よって昼頃に空いたMT-07に乗り、試乗終了間際の15:00過ぎに誰も並んでないTricity155(それでも午前中は粗満席だった)に乗って終了。
ところで毎年思うのだが、試乗待ちの長椅子の上にあるテント(屋根)は要らないのではないか?この時期はマダマダ肌寒い(特に午前中)ので日陰だと寒いからだ。僕が寒がりというのもあるが、最後尾で立ってる時と最前列で身を乗り出してる時は日が当たるので快適。他の人もテント内では厚着をして身をすくめて寒さに耐えてるようにみえる。
一方屋内会場はというと、入場するのに殆ど時間は掛からないが、中の混み具合は殺人的。3-4年前から年々酷くなってる気がするが、今や比較的人気があるブース内は通勤電車くらいの人口密度だ。よって、人気車種には跨るどころか近づくのも容易ではない。ただ時間が遅くなるほど空いてくるので、出来るだけ遅い時間に行って終了まで見るのが賢いと思う。
尚、試乗した3車種のインプレは、勿論バイクインプレNEO にこれから書いていくので、乞うご期待!
僕は近場で無料のコンサートやコンテストがあるとチョクチョク出かけるんですが、今回もその一つ、宝塚ベガ音楽コンクールのピアノ部門予選を見に行ってきました。
ここでピアノの演奏を聴くのは昨年の学生音楽コンクールに続いて2度めです。その時は小学生の部から聴いてたんですが、低学年でも結構大きな音を出すなあと思ってたら、高学年では更にパワーアップ。中学生だと耳が痛くなってきて、高校生でギブアップというほど僕にとっては爆音でした。逆に、音量が小さめで音数が少ないパートだと、ハンマーが弦を叩くコンコンという音が耳についてしまいました。
使用ピアノはこの会場の備品であるスタインウェイのD274というフルコン(お値段約2000万円)ですが、370席と小型で非常によく響くベガホール(演奏者の息遣いが聞こえるほど)に対してオーバーパワーじゃないかと思いました。
2014ピアノ部門予選
さて、今回のコンクールは学生枠ではなく無差別級なので、十代位の人から上は30代中盤くらいには見える人まで出てました。また、関西だけでなく、東京からも結構エントリーしていました。
ピアノの音の方は、覚悟したほどきつくはなく上述のコツコツ音も殆ど感じませんでした。もしかして昨年は買ったばかりで硬さが残っていたのが弾きこまれてマイルドになったのでしょうか?それとも調音方法を変えたのでしょうか?
ただ、皆さん音数の多い激しい曲ばかり演奏されるので、音色はともかく音量という意味ではやはり爆音レベルでした。続けて5人も聴いてると、耳の奥が火照るようにしびれてきます(*_*;よって、初日は午前中だけ、2日目は午後3時過ぎまで休み休み聴いてました。ロビーのスピーカーで流れる音の大きさで僕には十分で、それでは耳休めにはならないので、隣の図書館で1時間ほど休憩してました^^;
課題曲
先ず課題曲として、ショパンの「12の練習曲」作品10又は25の中から1曲演奏する事になっています。つまり全24曲の中から選べるのですが、圧倒的に多かったのがOp.10-1とOp.10-4です。後でプログラムを数えたら、参加者全72人中22人がこの内どちらかを選んでいました。どちらも音階練習みたいな曲で音量的にもデカイという^^;
下の動画はポリーニの演奏で、これでも十分激しいですが、皆がこれほどスムーズに弾ける訳ではなく、肩に力が入った感じでつっかえたりすると、更に聴いててしんどいのです。
VIDEO
因みに、ショパンのOp.10といえば、3番の「別れの曲」や12番の「革命」が有名ですが、これらを演奏した人は2日間通してゼロでした。有名どころでは5番の「黒鍵」やOp.25-11「木枯らし」を弾いた人がポツポツ居たくらいです。誰でも知ってるような曲を弾くのは素人っぽくてかっこ悪いとでも思って居るのでしょうか?それとも、ポピュラーな曲≒メロディックな曲を表情豊かに弾く自信が無いのでしょうか?
自由曲
課題曲に続いて自由曲を1曲演奏し、トータルで7分以内に収めるというルールです。自由曲だから何を弾いても自由な筈ですが、ここでも何と20人がラフマニノフの作品33/39番「音の絵」 を演奏していました。こらも夫々9曲*2=合計18曲あるようですが、殆どは作品39の第1曲と第9曲でした。これまた、音数の多くて激しい曲です。少しでもでかい音を沢山出したほうが勝ちとか^^;?
VIDEO
上の動画は全く関係ないコンクールでの演奏ですが、僕が聴いた演奏はこんなに強弱がなく、ほぼ一本調子で終始ガンガン鳴ってる感じでした^^;リハーサルあるいは本番で会場がライブ過ぎると感じたら、音量を抑え気味にしたりペダルの使い方を控え気味にしたりしないのでしょうか?それとも、演奏者には客席でどのように聞こえているか判らず、とにかく練習通りに指や足を動かす事しか考えていないとか?
というわけで、課題曲/自由曲共に「音の絵」どころか「音の洪水」のような演奏を延々と聴かされ、ギブアプして帰ろうかと思った矢先、耳に留まる演奏が始まりました。エントリー#43の大井手 慶さんと仰る、物腰柔らかそうなサラリーマン風の(失礼)の方です^^;
課題曲はデファクトスタンダートも言うべきショパンのOp.10-4ですが、他の演奏とは明らかに違ってソフトでスムーズなのです。やっぱり、ちゃんと判ってる人は判ってる、聴衆の視点に立った大人の演奏です(^^)自由曲は珍しくポピュラーなリストのラ・カンパネラ。これも超絶技巧を感じさせないスムーズでソフトな演奏でした。若干つっかえた部分があったような気もしましたが、あまり気にならないというか良くわからない^^;
次に演奏した岡本知也さんも、大井手さんに似た雰囲気で好印象でした。2人に共通するのは、比較的高齢であることと長身であること。だから無闇に体重を乗せてガシガシ弾くのではなく、肘から先だけで弾いてる感じ。僕はこのくらいのバランスが、ピアノという楽器と弾き手の体格がマッチしてるように思います。小柄な女性が大きなグランドピアノと格闘している様は、失礼ながら痛々しいというか体育会系というか^^;。
他に気に入った人は、54番の福田優花さんです。彼女も女性らしく(^^;)ある程度ガンガン弾くタイプで、曲もド定番の爆音系ではありましたが、音がつっかえず比較的スムーズに流れるので聴きやすかったです。そして何よりルックスが良い(^^)顔が小さくスタイルが良く、顔自体も遠目だからハッキリ解りませんが多分可愛いでしょう。
使用ピアノ
ところで本コンクールでは、何と例のスタインウェイの他にヤマハ(CFⅢ)とヘーゼンドルファー(型番不明)がステージにスタンバイしていて、その中から好きなピアノを選んで演奏できるのでした!と言っても殆どの人はスタインウェイを選びますが、時々ヤマハかヘーゼンドルファーを選ぶ人が居ると、スタッフが6人ばかり(多分殆どは調律師)ステージに出てきてピアノを入れ替えます。
夫々のピアノについて感じたことを挙げていくと、先ずスタインウェイは上述のように昨年聴いた時より音が若干円やかに感じました。ただ、スタインウェイの基本的な音質は、ちょっとカリカリした感じが実は以前は苦手でした。今は慣れたせいか嫌いではありませんが、やはり明るめで高音強調型だと思います。最高音域のキラキラした透明感の反面、中高音域(C5〜E6くらい?)がややシャリシャリと音痩せしたように感じます。
ただ、DTMなんかでアレンジしてるとよく判りますが、音を沢山重ねるほど中低域が飽和して篭ってしまいがちです。逆に1音1音は軽くてショボイローランドのMIDI音源で分厚いオケを作るといい感じに鳴ったりします。それと同じでピアノの場合も、今回聴いたような音数が多く音量が大きく音域が広い曲ほどスタインウェイが最も破綻が少なく、キラキラキャラが生きてくると思いました。
次にヤマハですが、これも実はギンギンゴンゴン五月蝿く重々しく、個人的には苦手なタイプです。今回、スタインウェイと比べて基本的には似てると思いました(サイズやシェイプもほぼ同じ)。ただ細かく言えば、スタインウェイが硬めで明るめだとすると、ヤマハは硬めで暗め。ジンジンした弦鳴りはヤマハの方が強く、ガンガン弾くとスタインウェイよりむしろ硬い音質に感じました。
これは電子ピアノでよく感じる事なんですが、中高域がやや軽い音質のスタインウェイ(のサンプル音)に対して、ヤマハはその音域で密度感があるように思います。ソフトにコードを弾くと繊細で深い味わいですが、ハードに弾くとちょっと重い感じ。逆に、最高音域はちょっとカリカリと痩せた音で、スタインウェイの方が透明感が有るように思います。
最後のヘーゼンドルファーは他の2台とは明らかに違い音質が柔らかでした。良く言えば円やかですが、悪く言えば地味で篭りがちとも言えます。更にサイスが他より一回り大きい為低音のパワーが凄いんですが、ウーハーを追加したようにちょっと過剰な気がしました。音がカリカリしてキツイので、EQで高音をカットし低音をブーストしたからって、良い音になるとは限らないということですネ。
このように、夫々のピアノの得意な曲や演奏スタイルがある事が判りましたが、ヤマハやヘーゼンドルファーを選んだ人がそれらの特性を活かした演奏又は選曲をしたたかというと疑問ですね。殆ど皆、音数/音量大の曲ばかりで、それならスタイウェイで良いんじゃないかと。
審査結果
審査結果つまり予選通過者は全演奏終了後に会場で発表されます。僕は最後まで居なかったので、その日の夜に公式サイトに記載される結果を見ることにしました。僕の予想では、福田さんは個人的なルックス点が入っているので微妙なところですが、大井出さんと岡本さんは予選通過してるだろうと思っていました(僕が聴いてない人達に偶々上手い人が固まってたということでもない限り)。
ところが公式サイトで発表された審査結果を見てガックシ、両名とも予選通過者のリストには入って居ませんでしたガ━━(;゚Д゚)━━ン!! 逆に福田さんは入ってました。福田さんの前の女性3人も通過していましたが、僕が聴いててあまり上手いと思った人は居ませんでしたけど・・・
このコンテストの審査基準って一体何なんですかね?音数*音量*正確さ=点数 なんでしょうか(*_*;? それは極端にしても、フィギュアスケートのように曲の難易度に応じて最高点が設定されていて、それに完成度を掛けて点数が決まるとか?
とにかく音楽表現は2の次で、如何に指が速く正確に動くかという運指技量コンテストの様相です。これじゃ体育会系どころか、小技を含めたスポーツ競技以上にマッチョですね。パワーとスピードそして正確性が命。ゴルフに喩えるならドラコン、モータースポーツに喩えるならドラッグレースというところでしょうか。
まあそれはともかく、出演者にピアノを教えてる先生が審査員の好みを熟知していて(場合によっては旧知の仲で)、どんな曲をどのように演奏すれば受けるかを熟知してるのではないでしょうか。そして、そういう先生に生徒が集まり、そうではない先生(例えば、人と違う曲をやらせるような先生)には集まらない。これって、審査員とコーチの談合?
また、失礼ながら審査員の皆さんを一瞥したところ結構ご高齢のようで、僕が爆音に聴こえる音圧レベルが丁度良いのかも知れませんが、若い演奏者があんな爆音で毎日練習して難聴にならないか心配です。
尚、大井手さんは演奏終了後にロビーでお見かけしたので声を掛けようかと思いましたが、周りの人が居なくなるのを待ってるうちに(だって他の出演者の間近で「皆五月蝿かったけど貴方の演奏は良かったです!」なんて言えないでしょう)、何処かに行ってしまいそれっきりでした。
それでも予選は通過するだろうから、本戦でまたお会いできるだろうと思っていたのにこの結果(;_; まあ、彼ほどの腕前の人が地方のコンクールでの評価を真に受けて落ち込んでるとも思えませんが、折角遠く(東京)から来られたわけですし「(審査員は認めなくても)僕は良かったと思います」とひとこと言いたかったです。
感想・まとめ
まあネットを見ていると、音楽コンクールの審査結果に対して出演した子供の親から不満が出るケースは少なくないようです。あのショパンコンクールですらあの人が優勝?みたいな世評があるようですね。僕も聴いてみましたがなんじゃこりゃ?ですね^^;音は硬いし顔は草臥れてるし(顔は関係ないか^^;)。
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だから、一地方のコンクールに対して、部外者がムキになって文句を言うのも変かも知れません。そもそも、芸術に優劣を付けるのは無意味だから、コンテストの結果なんて気にしなくて良いという理屈も判ります。しかし、特にクラシック音楽の場合、コンテストの上位入賞者でもないと世の中が振り向いてくれないという現実もあろうかと思います。その意味ではコンテストが音楽界を誘導してると言えなくもありません。
実は数年前に、このホールでスーパーキッズオーケストラの演奏を聴いたのですが、それがあまりにも素晴らしく、日本の音楽も昔と違ってテクニック一辺倒を脱し、文化的に成熟したなあと思ったのです。彼らは子供の習い事的な押し付け感も無ければ、場馴れしたプロ臭さも勿論無く、実にのびのびと感性のままに演奏していました。
しかしその一方で、未だにピアノ技量コンテスト的なものが日本各地で行われそして権威化され、それに向かって多くのピアニストがエネルギーを費やしているとしたら、一般リスナーを含む音楽シーンにとって良いこととは思えません。
そこで、勝手にコンテストを企画してみました。タイトルは、実質ピアノ技術コンテストになっている「音楽コンクール」へのあてつけとして、「音楽性コンクール」。
課題曲はショパンの前奏曲第4番作品28。この曲はショパンの中では超絶簡単技巧を誇り、反面楽譜通りに弾いたら単なる8分音符の連打にしかならないという、正に音楽性が問われる曲です。
VIDEO
自由曲はクラシック、ジャズ、ポップス何でもOK。何ならオリジナル曲でもOK。審査員は音大教授やピアノ教師など従来のコンクール関係者は除外(ただし現役のプレーヤーはOK)。業界関係者としては、音楽ショップやFM放送、イベントの関係者(ただし60歳まで)。あとは、出演者とは無関係の一般リスナーから審査員を公募とか。
先日、予選会の様子をレポート したLaLaLaミュージシャンコンテスト 、今日は決勝を見に行ってきました。場所は関西でも屈指のグレードを誇る兵庫県芸術文化センター の中ホールです。僕も何度も通りかかったことがありますが、中には入るのは初めてです。
中ホールの中に入って印象的なのは、ビックリドンキーの店内を思わせるウッディでカジュアルな内装です。側壁は全面ログハウス的な整形木材(風?)ですが、音響的には木材独特のカンカンした音ではなくどっちか言うとマイルドな印象です。空間が縦長で響きがとてもリッチなベガホールと比較すると、普通の縦横比で普通の響き。なので、スタインウェイのフルコンもガンガン響きすぎず丁度いい感じでした。
入口で貰ったプログラムを見ると、ガーデンズの予選会から勝ち上がった2組が何と1番と2番になっていました。そして、観客一人ひとりに投票用紙が配られ、どれか人組だけ投票することができます。今回は撮影禁止だったので写真も動画もありませんが、演奏順に感想を書きたいと思います。
「約束」by Like a life
基本的には先日の予選会の通りで、高品位な歌と演奏でした。流石予選通過で「ホッとした」というだけあって、決勝でも上がること無く堂々とした歌いっぷりでした。
予選では審査員から指摘を受けていたコーラスのアラも、決勝では確かに自然に溶けこんでたと思います。ただ僕が予選で感じた通り、リードボーカルじゃない方のアコギの存在感が薄いというか、何を弾いていたか記憶に残らなかったです。
「With you」by 佐野仁美
この人も予選に勝るとも劣らない、クリーンでパワフルな歌いっぷりでした。上の人もそうですが、本戦の大舞台で緊張して実力が出せないなんて事は全く無いですね。毎回レコーディングしたものを再生したかのような安定感です。
予選と違うのはこの人の場合、使ってるピアノ:予選はデジタルピアノ(ヤマハのP-105かな?)で本番はスタインウェイのフルコンです。価格差1000倍くらいでしょうか^^;?その割には、どっちで弾いてもさほど印象は変わりませんでした(良い意味で)。基本的に演奏がしっかりしている人は何を弾いてもその安定感は判ります。
「僕たちの乾杯」 by タケ・コータロー
これ以降は全員僕が初めて聴く曲です。この人は大学交流センターで開かれた、一般部門(オリジナル曲・カラオケ不可)の予選からの決勝進出だそうです。
しかし・・・正直いっていきなりのグレードダウンでした(:_;)。ソロのギター弾き語りなんですが、まずアコギの音が五月蝿く硬いのです。声はそれなりにしっとり感はあるのですが、ギターがそれをかき消してしました。。曲もアレンジもありふれたバラードという感じで特筆すべき点はありません。
審査員も「今日は上がってました?」と言ってたし、ギターがキツイ件も指摘していました。予選ではもっとしっとりした演奏だったようです。ただ、ギターのセッティングは本番前にやることだから、緊張は関係ないと思いますが。
聞けばその人小学校の先生で、会場にも生徒が「ゾロゾロ」来てましたが、それも目に入らなかった様子。普段は酒場で弾き語ってるらしいので(先生なのに!)、いきなりの大舞台に圧倒されてしまったんでしょう。上の2組みのようにステージ経験豊富で場慣れしまくってる人じゃないと、このシチュエーションは非常に厳しいと思います。
「つなぐ」 by Flower market
このバンドも一般部門からの予選通過ですが、やはりちょっとウーンですね(ナンノコッチャ)。ピアノ、ベース、エレキ、ドラム、アコギ、ボーカルという、比較的大規模な編成ですが、アレンジがそれを生かし切っていないと思いました。
ピアノはバッキングだけで見せ場なし、エレキギターもソロはやってくれましたが、サウンド的にもアレンジ的にも至って普通。曲自体がありふれたアコースティック系なので、正直アコギとパーカッションくらいで事足りるように思います。
「忘れものの贈りもの」 by megri
この人も一般部門の予選通過者です。佐野さんと同じ、女性のピアノ弾き語りですが、こちらはもっと柔らかな歌い方と、優しい曲調/アレンジでした。
前の2組がちょっと期待はずれな事もあって^^;ふんわりしたサウンドが好印象。ただ、審査員も指摘していましたが、歌の音程が所々外れているように感じました。なので全般的にちょっと散漫な印象を受けました。
「明日への希望」 by LeLeO
この人は「学生・おやじ・ママさん部門」(要はカラオケ可、オリジナルじゃなくてもOK) からの決勝進出です。キャラ的には、この日最もインパクトがありました。
ハイジに出てきそうなニッカポッカ風の出で立ちのお爺さんが、ウクレレで切々と弾き語ります。と言っても、白いインカムマイクが遠目に顎髭に見えただけで、実際にはそこまで高齢ではないようですが^^;
ウクレレの弾き語りが珍しいからだけでなく、審査員も言ってたようにとても丁寧に弾いているので存在感があるんでしょうね。アロハシャツ来てジャカジャカハワイアンみたいなのとは全然違うウクレレの使い方でした。
「IRONY」 by COZMIC SPOON
このバンドも「学生・おやじ・ママさん部門」からのエントリーですが、生演奏だから曲がオリジナルではないという事でしょうか?しかしその割に、曲もアレンジも最も個性的でした。
ブルージーなサウンドにけだるいボーカル。ちょっと場末の酒場感とファンク系をミックスしたような感じ。オーバードライブのエレキも雰囲気にあったいい音でした。ただ女性コーラスの音域がちょっと低すぎて唸り気味だし、リードボーカルやその他のコーラスを含めた全体のハーモニーがちょっとバラけてたかな。
演奏後はボーカルの人がステージ脇に呼ばれて司会者のインタビューを受けるのですが、このバンドのボーカルは「うん、そうだね」みたいな感じでどっちが司会者か判らないほど場を仕切っていました。コンクール向きでは無さそうですが、ライブパフォーマンス上のキャラは完成されてますね。
ゲスト出演:matoca
全エントリーの演奏が終わって、審査員が会議室に引きこもります。その間のゲスト出演は昨年の覇者motocaさんです。
ガーデンズの時とは選曲が違うのか、それともコアの2人だけでバックバンドが居なかったせいか、前回感じた「オレンジペコー」的な印象はありませんでした。生ピアノだけでなくエレピサウンドを使って変化を出したのは良かったです。全般的にバート・バカラックにも通づるオシャレなコードは、オレンジペコー同様に僕好みですね^^
ただ、ピアノのヴォイシング的に中低音域に音がかたまっているというか、やや篭っているようにも感じました。全般的にもうちょっとオープンなヴォイシングにしたり、かっこいいリフを混ぜたりしたらグッと良くなると思います。あと、ピアノ演奏自体がやや散漫な印象を受けるので、もうちょっと音を揃えるというか正確性を増したほうが良い気がします。
まあ、曲そのものはゴージャスなので、このバンドは逆にもっと大編成の方が合うと思いますね。ストリングスとは言いませんが、バイオリン1本でも対旋律やロングトーン系をやると良さそう。同様にフルートとか、曲調によってはサックスでもいいかな。バックコーラスも合いそう・・・とか言ってると、パーカッションやベースなどリズム系も欲しくなりますね。
審査結果
私的感想
ぶっちゃけ、僕の中では最初の2人の圧勝で、あとはどっちが勝つかの問題です。僕は迷った末に佐野さんに入れました。冷静に考えると、Like a lifeの方が若干曲も歌も繊細でテクニカルかもしれません。ただ問題は、「この曲を聴いたら、皆ほのぼのするよね」的な計算や確信を演奏から感じてしまったのです。予定調和的に演奏をこなしているというか・・・
勿論、佐野さんの方もJKとは思えない程場慣れしていますが、パワーと気迫で勝った感じですかね。なんだかんだ言っても、コンテストでは熱唱型の方が癒やし系より有利だと思います。まあ、完成度が上がるほど聴き手は冷めてしまうというのは一種の自己矛盾ですが、今回はその程度しか差がなかったという事で^^;
という訳で、本物の審査員の審査結果は次のとおりでした。
西宮市長賞(実質第3位)
Flower marketさんです!正直僕は「工エエェェ(´д`)ェェエエ工ー?」ですね。上位2人を除いてよかったのは、ウクレレの人か最後のブルージーなバンドだと思いましたけど。
審査員特別賞(実質第2位)
Like a lifeさんです!ああ、キタかぁ。発表した審査委員長の言い方も「すまん、残念」的なニュアンスが出てた気が^^;
当然本人達もやったぜ!的な表情ではあありませんが、終わって有る意味ホッとしたのではないでしょうか。勝敗については、スーパーJK相手じゃしょうがないかと思ってたりして(僕の勝手な想像です)。
ただ、完全無料コンサートを取りそこねたという意味では、今後のプロモーション活動的には大きな損失かもしれません。賞金の5万と3万なんて目じゃないほど、副賞に大差がついてますから。2位はコンサートがない代わりに、ラジオのヘビーローテーションがもらえるとかでも良いと思いますけど。
グランプリ(実質第1位)
となると当然、佐野さんです(^^)。本人は受賞コメントで完全に鳴き声になり「待ってる時にすごい不安で・・・」と言ってましたが、そりゃそうですよね。3位と2位には呼ばれなかったらあとはグランプリしかない訳で、それにも呼ばれず無冠だったら「あり得んだろ!」って僕も思います^^;
なおグランプリは複勝として、同じホールでソロコンサートが開けるそうです。会場代、音響、照明など一切の費用は主催者持ち!一体幾らに相当するんでしょうか^^;?
意見・感想
予選のグループ分けについて
ガーデンズの予選が非常にハイレベルだったので、決勝は一体どんな事になるんだろ?と思いましたが、結局あの予選が事実上の決勝になったようです。つまり、3回に分けた予選グループの実力がかなり偏ってしまったという事になります。
特に、大学交流センターでの予選は、出場者が多いとは言え3組も決勝に進出しています(その他は2組)。そしてその3組共、今回の決勝で聴く限り今一歩でした。逆にガーデンズの予選で惜しくも落ちた、ゆたゆうさんの方がよっぽど良かったです。彼らが決勝で3位に入っても僕は不思議ではありません。
予選のグループ分けはどうやって決めたんでしょうか?書類・音源審査で一応偏らないように決めたけど、イザ生で聴くと一番最後のグループは思いの外ハイレベルだったとか?それなら柔軟に本戦出場者を3組にしてしまうとかでも良いと思いますけどね。
あと、今年から「一般部門」と「学生・オヤジ・ママさん部門」に分けましたが、これって意味があったのでしょうか?決勝曲を聴く限り、学生・オヤジ・ママさん部門もオリジナル曲の自演みたいでしたし、既存曲のカラオケでは予選出場も難しいのではないでしょうか?
決勝の運営について
決勝の上位2人の結果は僕の判定と同じですが、審査員がどのような「激論」を交わしてそうなったかは判りません。あと、審査員票と観客票がどのように加重平均されるのか?あるいは、観客票は単なる参考として、審査員が決定するのか言ってくれないと消化不良ですね。
あと、細かい点を指摘すると次のようになります。
特に最初の曲で、ステージから客席に向かってスポットライトを浴びせるので非常に眩しかった。光の演出と言っても、強い光が直接目に入ったら逆光になって見えないだけ。 一般客の撮影を一切禁止する必要があるのだろうか?フラッシュと操作音を禁止にすれば、演奏者にも他の観客にも無問題。こういうコンテストでは、客が撮った動画がYoutubeにアップされたりしたほうが、バンドや大会の宣伝になっていいと思う。CSか何かの放送1回きりじゃあ、一般の人はこの大会の存在すら知らないままだと思う。 撮影には神経質な割に、演奏中に立ち歩く人には無頓着。門番が居たんだから、演奏始まったら入れなきゃいいのに。 一般客票の荷重にもよるが、審査員が全般的に高齢なので、もっと若い人や音楽業界以外の人を審査に参加させたほうが良いと思う。
感想
なんか予選の時と比べて注文が多くなってしまいましたが、幾つかは会場で配布されたアンケートに書いたし、主催者も既に気づいてる点もあるでしょうから、来年以降改善してください。
出演者の演奏については(色々書きましたが)、全般的には地方のコンテストとしては非常にハイレベルだと思います。僕は昨年以前は全く聞いていませんが、審査員長によれば8年前にスタートした時とは雲泥の差で、毎年ハイレベルになっているそうです。
ゲスト出演した昨年のグランプリのmotocaさんも、「今年出場していたらグランプリは無理だった」と言っていましたが、実際そうだと思います。いや^^;これはmotocaさんが劣ってるという意味ではなく、寧ろ僕の好みでは上なのですが、一般受けという意味では今年のスーパーJKやスーパー癒し兄さんに勝てたかというと難しいと言わざるを得ません。そういう意味では、やはり「音楽に勝負をつけるべきなのか?」という疑問がまた湧いてきます。
いずれにせよ、ちょっと歌自慢で「カラオケで出てみるかな?」みたいに考えてる人は、全くお呼びじゃありませんから(恥ずかしながらそれは僕でした^^;)。アマチュアバンドコンテストとも最早言えないでしょう。グランプリの副賞がソロコンサートという事からして、十分な持ち歌やライブ経験が前提という事です。
つまり、既に経験が豊富なプロが、力試しと素晴らしいプロモーション機会をかけて出場する大会という感じですね。まあ、予選出場が目標くらいなら、そこまでの実力は必要無いですが。
観客として考えれば、無料でこんなレベルの高い演奏をハイグレードなホールで聴けた事はとてもラッキーだと言えるでしょう。このコンテストを切欠に色んなライブ情報をチェックして行くようになった僕ですが、探すと無料でハイレベルなライブって結構有りますね。コンテストや合同野外ライブなど、オムニバスイベントですが、特定の誰かのファンではない僕にはピッタリです。
以前報告したトライクレーサーの企画 をMotorfanに応募したら、「もし東京に来る事があれば、合ってお話しませんか?」と言われたので、用事はないけど作ることにした。それが東京モーターサイクルショー。しかし、9年ぶりかあ、そりゃ僕も歳取るなあ(・_・;)
交通費を浮かすために、往復新幹線+ホテルの格安ツアーを申し込んだため、選択できる新幹線はこだまだけ(ひかりやのぞみは追加料金)。何とこだまは大阪-東京間が4時間もかかるのだった。そんな長時間どうやって過ごそうかと悩んだが、前日ちょっと風邪をひいてしまい、風邪薬を飲んでウトウトしてたら意外と早く着いた。
天気が良かったので富士山もバッチリ見えた。それにしても、富士周辺って新幹線の駅が多いねえ。
東京ビックサイト
終着駅の東京まで行かず、品川で降りて京浜東北で大井町、そこからりんかい線で国際展示場に向かった。それが一番早道の筈なんだけど、りんかい線がなかなか来なかった。
到着したのは14:30頃。久しぶりに見るビックサイトは、ピラミッドが逆さまのまま健在だった。モーターサイクルショーの場所も以前と同じ。そしていつもどおり、先ず野外の試乗会場に向かう。
試乗会
試乗車種は小型、大型A、大型Bの3グループに分かれていて、先ずそれぞれの列に並び、申し込み用紙に記入して免許証を提示し、車種ごとの予約チケットを貰う。人気車種は早々と予約いっぱいで、あまり乗りたい車種も無かったが、BMWのC600というスクーターに乗ることにした。列もすいていて、15:00~の予約が取れた。
次に保険料500円/1台(昔と変わらず高い!)を払う列に並ぶ。これは全員が同じ列なので、15分くらい待ったが昔はもっとかかったような気がする。少なくとも大阪MCショーよりは格段にマシ(流石に高額なだけある(^^ゞ)。で保険料を払ったら、試乗券にスタンプを押して貰い、ようやく試乗エリアに入場できるというシステム。
次は、ヘルメット貸出コーナーに少し並んで、試着&署名して借りる。でようやく試乗車別の列に並ぶのだが、大体各3人くらいしか並んでいなかったが、C600は誰もいなくてすぐに乗れた。ここのコースは、昔通りタイトターンが多いレイアウトだが、C600は案外扱いやすく問題なく走れた。(詳細インプレは別途)
試乗が思ったより早い時間に終わったので、割とゆっくり展示を見ることが出来た。以下の写真で本文中に説明の無いものは、拡大写真の下に注釈を入れた。
ホンダ
CTX700
今年のホンダは話題の新車が多いせいか、人の入りが多かったように思う。NC700系のアメリカンヴァージョン。ボッテリしたスタイルはイマイチながら、車高の低さは想像以上。この極楽足つきなら、こういうバイクも有りかなと思ったが、ステップに足を乗せると足を投げ出し、腰にきそうな姿勢になる。やはりアメリカンらしく、不自然なポジションだった。
New Zoomer
新しく生まれ変わったズーマー。良くも悪くもチープな感じの従来型と比べ、かなりゴージャスになった。またがると、ハンドル幅が広く50にしては大柄なポジション。サスは硬めであまり沈まず、国産ビクスク並みに悪い足つき性。意外と乗り手を選ぶ、原付1種スクーターではあるまいか?
Grom
XR100モタードの後継とも言えなくはないが、基本的には新型ミニモタード。タイ産で125ccエンジンを積むという。見た感じもタイカブのエンジンっぽい。
またがるとサスが柔らかくリバウンドストロークが長い感じ。Zoomerより大分足つき性がよく、良い感じの足回りだ。ただ、小さなホイール(10インチかな?)はハンドリング的にトリッキーにならないかちょっと心配。スタイルはキュートさやファニーさを狙ったのかもしれないが、頭でっかちすぎてややアンバランス。ただ、シートはXR100モタードやKSR110より大分幅広なので、又裂きの刑になる危険は少ないと思う。
また勝手に商品企画をすると、タイカブではなくPCX125のパワートレーンを積み(つまりCVT) ホイールも同じ前後14インチにしたら良かったと思う。スタイルはこれと同様のモタード/レジャー系で、タンクはダミーで中はラゲッジスペースになっていれば便利に違いない。
その他
カワサキ
カワサキも今年は華やかで、客の入りも良かったというか大混雑だった。と言っても、その殆どがZ250に対する注目度と言った感じだったが。
Z250
昆虫顔路線が板についてきた感じの最近のカワサキだが、顔や全体的なプロポーションはかつて乗っていたZ750に近い印象。ただしタンクなどの造形は、よりエッジがシャープだ。よって、色はNinja250と同様に白が似合うと思う。
Z250に跨ると、Ninja250より一回りアップライトなポジション。カウルがない分見た目にも軽量感があり、僕にはこの方がしっくり来る。
Z800
昆虫系の最先端を突っ走るZ800。タンクにペキペキ樹脂パーツをくっ付けるあたりが、ネイキッドの一線を超えてしまった感じ。
しかしそれより驚いたのは足つき性の悪さ!一見、Z250と大差ないサイズに見えるが、シート高835cmは伊達じゃなかった。僕の場合、両足のつま先を同時に接地できるか出来ないかというレベル。その高いシートから、急坂を転げ落ちるようにタンクそしてメーターパネルがドンドン低くなる超前のめりのプロポーション。
つまり、オフ車並の足つき性と、大型直4ネイキッドの重さと、スーパーバイク並みのつんのめり感を併せ持つ恐るべきバイク。日本男児や大和撫子を完全に無視した潔さが際立つ。推奨体型は手足の長い175cm以上(ただし彫りの深いイケメンに限る)。
スズキ
今年の(今年も?)スズキは日本メーカーの中では一番地味だった。注目のニューモデルが殆ど無いからだと思う。
ヤマハ
ヤマハも例年通りというか、特にニューモデルは無かったが、圧倒的に惹かれたのがこのXVS950CU BOLT(市販予定モデル)。
前々から、HDのスポーツスター風の渋いアメリカンを日本メーカーが出さないかと思っていたが、ついにやってくれた。本家よりやや直線的な造形で都会的で、微妙ではあるがうまく差別化出来ていると思う。
その他
KTM
390Duke
ホンダやカワサキに次いで人気絶好調のKTM。跨る隙も写真を撮る隙も殆どなし。Duke200については遂に写真すら撮れず。市場でも未だにバックオーダーという異様な人気。今年も試乗できずに終わってしまうのか?
注目の390Dukeに初対面。200や125と同じ車体なので、当然ながら跨っても超コンパクトなポジション。床に固定されているので良くは判らないが、重量感は流石に125や200よりはあるようだ。ただ、それでもNinja250よりは軽い感じ。
その他
Adiva
今回のMCショーで技術的に最も興味があったのは、この前2輪トライク。その構造が実物を見てハッキリ判ったのは今回最大の収穫かも。
サスペンションアームは僕のアイデア と同じで、車体側ピポットが同軸のダブルウィッシュボーン形式。それに左右のロアアームをモノショックで連結するだけというシンプルな構成。左右独立懸架にはならないが、これでリーン時には無抵抗に左右逆位相ストロークし、ギャップ走破時のみショックユニットがストロークする。
MP3のようなテレスコピックフォークを使わないので、重量的にも剛性的にも有利。トレッドもMP3位に収まっており、普通の2輪用駐輪スペースに充分置ける。
VIDEO
AD200
AD3との違いは、多分フロントホイールの個数だけ。これだけ車高があると、2輪では不安定な気がする。
キャノピーはAD3と同様のシステムで、屋根を畳んでオープンにすることが出来る。ただその場合、後ろのラゲッジスペースに屋根を収納するので、荷物が殆ど積めなくなるみたい。それでも、雨が降ってなければ屋根は邪魔なだけだから、他のキャノピー付き2輪/3輪にも採用して欲しい。
これはEVで後ろ2輪のトライク。チルト機構もAD3とは異なり連結スイングアームのようだ。
スタイルは他のAdiva製品とは異なり、中小企業の手作りEV風。もっとも公官庁専用で確か100万円くらいするので、一般消費者には関係ないが。
BMW
最近、BMWのバイクをチェックしてなかったら、GS系のラインアップが妙に増えていた。しかも同じような形、同じような名前なのでかなり混乱する。
Motorradのサイト に寄ると、G 650 GSというのは単気筒で、昔のF650に近いバイクのようだ。片や従来からあるF700GSとF800GSはパラツイン。しかし名前に反して排気量は両者同じ、なのにパワーは違うという謎の設定。
今回跨って判ったのは、足つき性が一番良いのはF700で、意外にもG600は次点、そしてF800が続く。
C600 Sport
試乗会で消去法的に乗ったこのバイクだが、意外と乗り易かった。ただ、ポジションはやはり大柄(ハンドルが遠い)。詳しくはインプレNEO を参照方。
トライアンフのタイガー系もしばらく見ない間に車種が多くなり、BMWに似た混沌状態になってきた。おまけにスタイルまでGS系に似てるなあ。跨ってみて足付き的に何とかなりそうだったのは、タイガー800くらいか?
一昨年登場のMegelli250rに加えて、今年はネイキッドヴァージョンのMegelli250sが発売される。ネイキッドになってもスタイルは良いし、やはりポジションはこれくらい楽な方が僕は好き。タイヤが浮いた状態で跨ってもそれほどシートは高く感じなかったので、足つき性は全く問題ないだろう。
しかし!価格を見ると、sの方が29,000円高い!倒立フォークのせいなのかもしれないが、フルカウルよりネイキッド版の方が高いという値付けは如何なものか?
発売当初は中国製で42万円という価格にはインパクトが有ったが、その後各社がインドやタイ製の廉価軽2輪を出して来た。価格のアドバンテージが消えた今、中身で勝負できるのか?試乗して確認してみたい。
KIMCO
独特のフレームワーク、ポップでいかしたデザイン。エンジンを吊ってるところを見ると、カブ系エンジンのレプリカか?黄色いほうが50で赤いほうが125らしい。
跨ったのは50の方だが、スカスカに軽い!シート高は割りとあるけど、車体が超スリムなので足つき性に問題はない。シート幅がオフ車並に狭いような気がしたが、シート素材が硬めなのは好印象。これはぜひ試乗してみたい。
Piaggio
MP3
新型MP3はかなりコンパクトになりデザインもスッキリ。ただ、顔は微妙。また、フロントサスのメカニズムとしては、Adivaの方が洗練されてる。
その他
まとめ
東京を去った後に東京モーターサイクルショーに行くことなどもう無いと思っていたが、ひょんな事から来てみるとなかなか楽しかった。そしてやはり大阪モーターサイクルショーとは格が違うと言うことも再認識した。
それにしても金曜というのにこの人の多さは何なのか?人をかき分け、撮影OR跨りを繰り返していると、2時間ちょっとでぐったり疲れてしまった。好意的に解釈すれば、日本では斜陽産業になってしまった2輪に、少しばかり人気が戻って来ているのだろうか?それでも、ライダーの高齢化は現在進行形だけどね。
MegaWeb
さて、今回久しぶりに東京に来たので、バイク友達だったマヨさんと合って夕食を一緒にとることにした。僕がMegaWebもちょっと見てみたいと言って、そこで待ち合わせにしてもらった。ビックサイトからたった一駅だけど、重い足を引きずるようにMegaWebに到着した。昔通り華やかな雰囲気な上に、人が少ないのが幸いだった。マヨさんを待つ間、最後の力を振り絞って展示物をチェックした。
昨年のクルマ未来博にも来ていたトライク風ハイブリッドカー。何とWR250のエンジンとプリウスのモーターユニットを合体させたという。
作ったのはトヨタ社員の同好会で、全国を巡業しているようだ。翌日はデモ走行をしていたらしい。秋葉原なんぞ行かずにまたここに来ればよかったかなあ。
86Q
同じチームが作った86のデフォルメ。ミゼットⅡをベースにしたらしいし、写真の印象からもチョロQのようなものかと思っていたが、実物はめちゃくちゃデカかった。本物の86より全長が僅かに小さいだけで、幅は多分広い。そして高さは並のミニバン以上。
i-Real
色んなイベントでよく登場するトランスフォーマー。残念ながら、試乗タイムは終わっていたが、トヨタレディーがほぼ僕のためだけにデモンストレーションをやってくれた。
昨年に引き続き、クルマ未来博 に行ってきました。実は今年は行こうかどうか迷っていたのですが、Facebook友達で西宮の上田さん(電動の乗り物屋さん )が金曜に日帰りで行かれると聞いたので、便乗させてもらうことにしました^^; (さらに…)
確か同名のTV番組があって、多分それのイベント企画。実は前日まであるのを知らなくて、KTM神戸のFacebookページ で初めて知った。
ただその日は風邪でダルかったし、同日に宝塚音楽回廊というのが開かれていてそちらも気になっていたのであまり気乗りがしない。しかし、関西でこれほど外車が集まる機会は無いので取材すべし、という半場使命感で無理して行くことにした。
入場料を1000円取られるというが、阪神高速に900円も払うより良いかとよく判らん理屈で自分を納得させ、珍しく下道で舞洲まで行った。道中で出会うバイクの人種構成も普段とは違うのだが、会場到着したらもっと普段と違っていた。舞洲で未だかつて見たことない程沢山のバイクが止まっている。そして、入場するために数百人位の列が出来ている!おかしいな、日本って今バイクブームなの?
開場30分後という一番混む時間帯に来てしまったようだが、幸い入場の列はそこそこのペースで進み1000円払って黄色い腕輪をしてもらう。なが~い出店エリアを突っ切って、試乗受付に行ってみると既にかなりの列が出来ていた。
こりゃピークかなと思い反対側の出口から一端出て、テクテク歩いてローソンへ。普段はバイクで移動する距離なので結構歩いた。ローソンで早めの昼食を済ませて再び会場にテクテク。シンドイのに余計な体力を早くも消費(-_-;)
非効率な試乗会
経緯を説明すると長くなるので、この試乗会の問題点を列挙することにする。
まず、事前に試乗車のリストを調べようと、オフィシャルサイト を見たが全く載ってない。リンクしてある販売会社のサイトに行っても殆どは書いてない。 小排気量車/ツアラー/スポーツというグループ分けになっていて夫々の列に並ぶのだが、どのバイクがどのグループに属するかという看板の表示が非常に見難い(書いてないように見える)。また、T-MaxやSMTがツアラーでなくスポーツに属するなど、常識からグループ分けを類推する事が出来ない。 申込用紙が置いてあって予め記入するのではなく、受付で初めて記入する。よって、列に並んでる人は前の人達が記入するのをずっと立って待っている必要がある。しかも、試乗車種選定に時間がかかるせいか、記入にとても時間がかかってしまう人が多い。 試乗券(ライダーの免許区分で色が違う)を貰ったら、試乗車種のブランドのテントの下で待つのだが、そこは車種別に列が有るわけでなく座る順番もテキトウ。だから、自分の前に何人待っているか判らない。もっとも、受付ペースが遅いので各テントに居る人数はさほど多くないが。 試乗準備ができると、「バイクの所に行って下さい」言われるのだが、上述のように誰がどの車種に乗ろうとしているか判らないので、行ってみたら先客が居た。実は自分の順番の方が先だったというケースも有りうるが、結局良くわからない。また、車種別に試乗券を持っているわけではないので、気が変わって申し込んだ車種から変更してしまっても判らない。 3グループに分けておきながら、試乗の際は全部一斉に(一列になって)走行する。そのため走行と走行の間隔が大きく空いてしまい回転効率が悪い。さらに、何周かすると不意に休憩に入り10-15分程度完全に停止する。
要するに、受付のやり方も非効率なら、それに合わせて試乗走行の回転もスロー。スズキやホンダがどんなふうにやってるか、関係者全員知らんのか?まあ、出来るだけ多くの人に多くのバイクに乗ってもらおうという気は無いのかも。このイベントは物品販売がメインで、試乗会は客寄せパンダ位にしか考えていないのだろう。
結局、11頃から並び始め昼休みを挟んで終了の16時まで居て試乗できたのはたった3台のみ→HD XL883, Husqbarna SMR250, Ducati Streetfighter(詳細はバイクインプレNEO へ)。期待したGSX-R600やDuke200は希望者が多くて乗れなかった。
電動バイク
台湾で見たdb0/dbxが展示してあったので、係の人に声をかけてみた。実はこのバイク、僕のFacebook友達で飯田さんという方が輸入しようとテスト中なので、彼の会社の関係者かと思いきや全く別会社。マフラーでお馴染みのOverレーシングの100%子会社Over creative が扱っていた。聞けば、日本での輸入総代理店的な会社は未だ無く、個々の企業が独自に輸入/販売しているという。
僕がProjectEVというサイトを運営しているというと既にご存知で、EVパーツショップのページ をよく見ているとのうれしいお言葉。あと、台湾のEVショーにもお互い行った件とか、バッテリーやモーターの事とかかなり話し込んだ。でもらった名刺を後で見てビックリ!若いのにOver creativeのPredsidentではないか!(佐藤さんという)
手前の電動アシスト自転車db0にちょっと乗せてもらったが、やはり台湾で感じたのと同様のアシスト遅れがあった。あとパワーモードは3段階あるが、これはどの位きつい坂を登るかの選択らしく、平地を走っても違いは判らないそうだ(僕も判らなかった)。何にせよ、佐藤氏と会えたのがこの日の唯一の収穫かも。
その他展示&駐車車両
出店は多かったがカスタムバイクや用品やステージイベントには興味が無いので、目についたマシンを列挙する(コメントは拡大写真の下)。
余談:しょぼいインドカレー屋
このインドカレー屋は偶然にも昨日行った宝塚音楽回廊にも来てて食べたのだが珍しく不味かった。インド人が作ってるくせに、ナンがその辺のパンと同じ触感で小さい。カレーは辛口頼んだのにあまり辛くないし香りもない。「ハイ500万円ね。」とか口だけは調子いい。もしかして、評判悪いから毎日場所を変えるのか?
まとめ
この内容で入場料1000円取るイベントに、これだけ沢山の人が集まるというのは、やはりTVメディアの力なのか?素晴らしいイベントなのに人が集まらないスズキのファンライドフェスタとは対照的。個人的には空いているのは有りがたいが、スズキがへそを曲げて開催しなくなるのが怖い。
あと、雑多なショップが集まって行う試乗会はパフォーマンスが悪いという事は、大阪モーターサイクルショーでも証明されているので、いい加減学習せねば。あと、気乗りがしない時にバイクなんて乗らない方が良い。楽しくないばかりか危険ですらある。という訳で、次回からは行かないというのが結論。
ホンダカブのユーザーが自慢の愛車で集うカフェカブパーティー 京都 に、我が電気カブで参加してきしました。
カフェカブが京都でもあるのは知っていましたが、当然ながら我が電気カブで自走できる距離ではありません。さりとて、軽トラ借りて行くのもたいそうだし・・・と言うことでずっと諦めていました。
(さらに…)
眠りについたのは3時近くになっていたのに、朝は8時過ぎに目が覚めてしまいました。もう少し朝寝坊しようと2度寝を試みるも、結局寝付けないまま1時間以上過ごしてしまいました。台湾初の朝は天気良好。僕の部屋は北向ですが、有名な圓山大飯店は丁度前のビルに遮られて見えません。
(さらに…)
台北でEV Taiwan &Motorcycle showというのが開かれると知って、観光も兼ねて台湾旅行に行って来ました。
EVの話題からは脱線しますが、旅行記を書きたいと思います。EVショーのレポートは、別の記事に書くつもりです。
(さらに…)
日々暑いのか寒いのか、晴れなのか雨なのか良くわからない不安定な天候。おまけにスギ花粉舞い散るイヤーな季節に開催される大阪モーターサイクルショーに行って来た。
道中で先ず驚いたのが、阪神高速が900円に値上げ されてたこと。おつりが出ないように、700円の小銭を用意してさっそうと料金所で渡したら、今年から900円に値上げしましたと係員。お陰でバイクを降り、リアのケースを開けて財布を取り出すはめに。2輪が900円ってどんだけ・・・世間のモノはどんどん安くなるのに、公共料金だけはどんどん高くな るなあ。
普段滅多に使わないので、いつも迷路の気分を味あわせてくれる阪神高速だが、間違えずに正しい出口で降りることに成功。グルグル回ってたどり着いた2輪用臨時駐車場は、500円から300円に値下げされてた。まあ、高速は往復なのでトータル200円の値上げだが、まだ救われた気がした。
日本一非効率な試乗会
てくてく歩いて会場についたら12時過ぎだった。いつもの様に、試乗会場へ直行。電動バイクは13:10からで、普通のバイクは午後一の整理券にポツポツ人が並び始めている頃だった。
ここで、大阪MCショーに行ったことがない人のために、非常にややこしい試乗システムについて説明しておく。試乗会は一日4回(各1.5時間程度)のピリオドにわかれており、夫々に次の段階を踏まなければならない。
各ピリオドが始まる約1時間前から試乗整理券を配るので、列に並んで免許証とMCショーのチケットを見せて整理券をもらう。ただし、この券には試乗車種や時刻や順番等は一切記されておらず、第何ピリオドの試乗会に参加できるというだけの証。だから早く並んだ(もらえた)からと言って意味はない。一回に参加できるのが150人までなので、もしかしたら貰えないかも知れないと係員は言うが、僕の行った時間帯では試乗が始まってもまだ配布していた。 整理券に書かれ集合時刻になったら、試乗会場(野外)に入る為に整理券配布場所(屋内)の隣で再び並ぶ。ここでの列順は試乗の順番に関係するので、早く並ばないと希望の車種に乗れない可能性がある。ここでも長い人なら1時間以上待っているようだ。結局、後述する試乗会場内の列を屋内に留めておき、前のピリオドの参加者を一旦試乗会場から退場させた後に入場させようというシステムのようだ。 ようやく試乗会場に通される。基本的には先ほどの列順を保持したままだが、誓約書に記入して再び列を作るので、記入のスピードによって順序が前後する。列の途中で誓約書と整理券を渡し、続いて希望車種のチケットを1枚だけもらう。この時、免許証を提示して、その車種に乗るのに必要な免許を持っているかどうかチェックされる。 いよいよ試乗!なのだが、車種別に列を作るわけではなく、今まで通り一列のまま。準備できた車両から、スタッフが「○○のお待ちの方は居ますか?」と声をかけるので、手を上げて一番前の人から乗る。列が蛇行しているので手を挙げても直ぐに判らないこともあるし、呼ばれた方も奥のほうから人をかき分け、パイロンを跨いで出てくる事になる。こういう事を毎回繰り返すなんて、参加者にとってもスタッフにとっても労力のムダ。 勿論、列順が後ろの方でも、不人気車種であればごぼう抜きで一気に試乗できることがある。時間が許す限り、最後尾に戻って何度でも試乗できるが(2回目からは車種選択と免許証の提示のみ)、余程不人気車を選ばない限り、精々2回が限度だと思う。
僕も、最初は1段階からまじめに並んでいたが、何もしてないのにドンドン疲れ、時間だけが過ぎていく事に馬鹿らしくなって列から離脱。先に電動スクーターに試乗することにした。
電気バイク試乗
電気バイクの試乗は恐らく今年から。ホンダ、ヤマハ、スズキの大手3社のマシンが勢ぞろい。ヤマハ以外は初体験だ。
ここでは、エンジンバイクの試乗と違い、受付してその場で試乗。しかも、車種ごとに長椅子に並ぶという真っ当なシステム。参加者も少ないこともあって、直ぐに乗れた。先ずはスズキからインプレ。
スズキ e-Let’s
ご存知Let’s4の電化バージョン。スズキだから現実的な価格で出してくれるだろうと期待したが、あっさり裏切り30万円。スズキ自身も認めるように、エコを売りにしたい企業向けで、個人には殆ど売る気無し。
走りの方は、中華系の電動スクーターと比べると、パワー特性が若干スムーズでサスもしなやか。普通の原付スクーターのディメンジョンなので、EC-03のような腰高感は無かった。
ホンダ EV-NEO
こちらは更に高くて、完全業務用(実験用)プライス。車体は見た目に大柄で、乗ってもドッシリ安定し、乗り心地も良好。パワーも出だしは僅かに緩慢か気もするがその後は伸びやか。トルクも車重も他の2車の1.5倍という感じの、ひとクラス上の車格。
ヤマハ EC-03
公道でも乗ったので、一番良く判っているが、比較のために試乗。こういう低速でフラットなコースで乗る限り、3車の違いはあまり出ない。パワーも似たりよったりで、ハンドリングの腰高感もさほど感じなかった。と言うことは、他の2車も公道で乗ると、非力さや不安定さを感じるかもしれない。もっとも、EV-NEOの安定感は別格だと思うが。
エンジンバイク試乗
再び普通のバイクの試乗会場に戻り、幾分短くなった「戦列」に復帰。しかし、試乗可能車種を見ると、乗りたかったメガリ250もNinja1000も既に終了。残っているモデルは・・・XG250Trickerが目についたので仕方なくこれにした。不人気車種だろうからすぐに乗れると期待したが、そこそこ待たされた。インプレはあとで纏めて。
トリッカーに乗り終えた頃には、試乗タイムは殆ど終わっていたので、さっさと屋内に戻る。すると、次のピリオドの整理券を配っていた(列もさほど長くない)ので、並んでゲット。その後ようやく、その日初めて屋内の展示スペースに入った。
最初に目に入ったのは、SYM という台湾ブランドのブース。殆ど予備知識は無かったが、先ほどの試乗会に何車種か出ていた事に気づいた。T2 250 というネイキッドもあって意外と良さそう(詳細は後述)なので、次はこれに試乗することにした。
展示会場をざっとチェックして、次の試乗の屋内の列がなくなっている頃を見計らって、再び試乗会場に行った。するとまだテントをはみ出すほどの列の長さがあったが、あまり遅いと先ほどのように何も残って居ないかも知れないので致し方あるまい。
我慢して並んで、ようやく試乗車種のチケットを見ると・・・忍者もメガリも売り切れ!まあ、ある程度覚悟はしてたので、すかさず先ほどのT2 250を選択。トリッカーより短い待ち時間で試乗できた。
試乗を終えて次に選んだのが、同じくSYMのNew Fighter 150ZR というすごい名前のスクーター。するとスタッフが「これは今回始めたなので、すぐに乗れますよ」と言って、試乗整理のスタッフに取り次いでくれ、いきなり試乗できた。ごぼう抜きって気持ちいい!これに気を良くして、次も同じくSYMのRS125i というスクーターを選択。やはり「すぐに乗れます」!ってどんだけ不人気やねんと思いつつ、再びごぼう抜き。
試乗バイクミニインプレ
ここで、先のトリッカーも含めて、試乗したバイクのインプレを。
Yamaha XG250 Tricker
トリッカーのレトロ外装仕様である。トリッカーは2003年位の発売当初に試乗して以来だが、当時の立ちが強いハンドリングは感じられず、XT250Xのようなナチュラルで軽快なハンドリングだった。サスはしなやか乗り心地も柔らか、エンジンも低振動でまろやか。こういう低速コースでは非常に快適。
ただ、XT250Xのように、パイロンコースでは快適でも、公道で80km/h以上出すとゆらゆら蛇行するようなこともあるので、それと同じような現象が出ないとも限らないが。
SYM T2 250
250パラレルツインと書いていたが、実はシングルだった。それほどスムーズなエンジン。CBR250Rより足つきも良く、スリムでコンパクトな印象。パーツの質感も、タイ生産のNinja250やCBR250Rと比べて、特にさがあるようには見えない。
エンジンはドロドロと、結構低めのながらマイルドな排気音。低速トルクもしっかりあって、回り方もスムーズ。ギア比が全般に高めのようで、ここの超スローペースの試乗では、何と1速だけで足りてしまう。
詳しくは:バイクインプレNEO へ。
SYM New Fighter 150ZR
アドレスV125より少し大きめ位の車格に150ccのエンジンだから、パワーはかなり強力。少なくとも出だしは、アドレスやPCXより一回り強力な感じ。ドコドコと野太い排気音もやる気にさせる。
ハンドリングもアドレスより安定していて、乗り心地はPCXのような突き上げがない。維持費の問題を別にすれば、恐らく最強の通勤マシン。
SYM RV125i
150ZRより遥かに大柄なのに、エンジンは125cc。よって加速感は当然緩慢になるが、この狭いコースではさほどかったるくはない。問題は何処まで速度が伸びるかと、その時の音や振動のレベルである。
乗り心地は流石に重厚で、腰のサポートもばっちり。ハンドリングも安定。これはかつてのマジェスティー125のようなポジションではあるまいか?
展示ブース
試乗が完全に終わったのは午後4時。閉店1時間前にして、ようやく本格的に展示ブースを見学した。
KTM 200 Duke
昨年登場した125Dukeは、がっちりした車体に対して流石にアンダーパワーだった。「これに250位のエンジンを載せたら面白いのに」という期待通りのバイクを今年出してくれた。それがこの、200Duke。
車体のスリムさ、コンパクトさ、軽量感は125と全く同じと違って良いだろう。CBR250Rは妙にボリュームがあるが、これは単気筒ならかくあるべしというスリムさ。試乗が楽しみだ。
KTM 690 Duke
昨年、690Dukeの従来型に試乗して、その軽さとパワーに感動したが、今年のニューモデルは更にコンパクトに変身した。
横に置かれた踏み台が邪魔してまっすぐ足を下ろせなかったが、足つき性もかなり改善されていると思う。しかも、重量感は200Dukeより一回り重い位で、日本車で言えばCBR250RやNinja250Rの重量感(実際の重量も同様だと思う)。これに、690のパワーだから速くない筈がない。ホント、KTMには早く乗ってみたい。
Honda NC700S
話題のNC700シリーズのネイキッド版。4/17デビューとある。
NC700Xと比較すると、やはり足つきは一回り良い。Xが両足つま先立ちだとすれば、Sは両足の親指の付け根が着くくらい。ただ、Xに試乗した時にアクセルの重さが気になったが、このSもやはりアクセルを回すと同様の抵抗感があった。
スタイルも派手ではないものの、今時のネイキッドのポイントを抑えていて、古臭いホンダのラインアップの中では良い方だと思う。自慢のラゲッジスペースは、NC700Xと比べると若干深さが浅いように見えた。
Honda インテグラ
NC700と共通のプラットフォームを持つスペシャリティーバイク?(^^。
見ての通りダミータンクはなく、ラゲッジスペースはミニマムになってしまった。その代わりに、スクーターのようにセンタートンネルを跨いで乗り込める・・・かというと、高すぎてちょっと無理。足を前から回しても後ろから回しても乗りにくい。
おまけに、幅広ボデイーと17インチホイールにより、足つきは悪い。ネイキッドの欠点と、スクーターの欠点を併せ持つ無理筋企画のようだ。
Honda CRF250L
かれこれ20年ぶり位のブランニュー オフロードバイク。流石に今風のスタイルと内容。目覚まし時計風メーターともやっとお別れ。
気になる足つき性は・・・両足つま先が何とか地面に触れる感じ(^^;KLX250と同等か?見た目には若干低い気もするのだが。
セローでは物足りないし、WR250Rではレーシーすぎる。KLXと共に、高速移動も林道もそつなくこなせるトレールバイクとして期待大。開発者インタビュー
新型カブ110とベンリー50
つい先月発売された新型カブ110。何だか昔のカスタムみたいに角張ったデザインだが、先代のカブがポリバケツのようなデザインだったので、こちらの方が良いかも。
奥にあるのはベンリー50(?)のカスタム。EV-NEOも多分これをベースにしていると思われるが、もう業務用バイクはカブをやめてこれで良いんじゃないの?
スズキ GSR-750
数年前から注目していたのに、まだ一度も現物を見たことなかったこのバイク。今回はじめてご対面。写真の印象通りのシャープな造形。
跨った感じは、かつて乗っていたZ750に近い。足つき性は数値に差があるのに実感ほぼ同じ。ポジションは若干アップライトかな。タンクは後方では絞られているが、前方に向かってストレートに広がる扇型。男らしく、股をガバッと開いて乗るべし。塊感のあるハンドリングがイメージされる。
これも試乗したいけど、並の試乗会には出てこない希少車種。おまけに逆車で100万超かあ。
スズキ V-Strom650
GradiusのVツインエンジンを積むデュアルパーパス。前の角ばったスタイルは悪くないと思ったが、タイガーを意識して丸くなったか?
重量は若干軽くなったというが、車体は相変わらず大柄。足つき性はスーパーテネレ1200に劣るとも優らない。完全に欧米向きバイクだね。
スズキ GW-250
話題のスズキ初、中国産ネイキッド。スタイルは狙いが良くわからないアジアンテイスト(写真を撮り忘れた)。中国人をターゲットにすると、こういう垢抜けないスタイルになってしまうのか?少なくとも、見て触れた感じは、特に購入意欲をそそるものではなかった。
カワサキ ER-6n
今年から、ER-6もモデルチェンジ。より精悍、かつスタイリッシュになった。
ライダーが足を下ろした時の股下形状がかなりスリム。同じパラツインでも、ぶっといNC700とは比較にならず、むしろ単気筒の690Dukeに近いスリムさ。
タンクは前方中央部だけが盛り上がり他は絞りこまれているため、伏せてもお腹が窮屈じゃないし(メタボには嬉しい)、ハンドルを切っても手と干渉しない。ただ、この上にタンクバックは置きにくいと思う。ポジションは上体はアップライトながら、高くて後ろにあるステップは相変わらずか。
ER-6は発売当初はいつも期待するが、実際に乗るとエンジンのガサツさが無くならない。今回はどうなっているのだろうか?
Ninja ZX-14R
ドラッグレースでハヤブサをぶっちぎったという、ZZR1400の新型。テープで仕切って順番に跨がれって事らしいが、注目度はさほど高くなかった。
跨ると、従来モデルよりハンドルが遠くなってるような気がした。圧倒的なパワーと引換に、ふんわりタッチの乗りやすさを捨ててしまったとすれば残念だ。六角形断面のメガホンマフラーも、とって付けた感じ。
ヤマハ T-Max
BMWのスクーターが、従来型T-Maxを完全に意識したデザインで登場したが、新型T-MaxはそのBMWに影響されたかのようなステルスデザインになった。マッドブラックなら本当にステルス爆撃機のようで、良くも悪くもここまで来たかという感じ。
ただ、またがってみると、従来型よりコンパクトになってるような気がした。先代も初代も、T-Maxは車体幅が広くて、足つき性はオフロードバイク並みに悪かったが、新型は多少ましになってるような気がする。フロント部分も心持ちコンパクトになってすようで、軽快感がある。これなら試乗してみたくなった。
Ducati Streetfighter848
実は先週、Ducatiの店で跨ったのだが、足つきツンツンで、ネイキッドにあるまじき超つんのめり系のポジションだった。ただし、フロント周りは超軽い感じ。
店員によれば、先に出たStreetfighterSがエンジン的に余りにもじゃじゃ馬マシンだったので、オーバーラップを狭くするなどして乗りやすくしたという。代わりに、車体はキャスターを立てて軽快感を出したらしい。
その他のバイクたち
拡大写真の下の欄にコメントを書いた。
まとめ/雑感
大阪モーターショーと同様に、大阪モーターサイクルショーも年々しょぼくなってると言われているが、展示物に関する限り個人的にはこれで充分。パーツメーカーや個人ショップの展示は殆どないが、メジャーブランドが揃っていれば僕はOK。
今回は、いつもショボイと言ってるホンダに一番元気があった。車のようなエンジンが微妙なNC700ではあるが、2輪には無かった手法でコストダウンしたのは歓迎。久々のトレールバイクCRF250Lにも期待できる。
カワサキもZX-14RやER-6など、今年もニューモデルを投入してきた。もっとも、殆ど欧米市場向きという感じだが、毎年1つ以上は話題があるのは良い。
スズキはGSR-750が見れたのは良いが、今年のニューモデルとしてはキワモノe-Let’sくらいしか無い。試乗会もここ数年代わり映えしないモデルでABS体感ばかりやってるし、もうそろそろ新機軸が欲しいぞ。新型DR-Z400SMとか。
ヤマハもT-Max以外は、殆ど従来バイクの焼き直しという感じで、目新しさが無かった。丁度ニューモデル発売の狭間かもしれないが、クロスプレーンR1のような革新的なスポーツバイクを希望する。
個人的にヒットした昨年以上に期待できるのがKTM。Duke兄弟が更にコンパクトになって、更に楽しそう。
試乗会については上述の通りで、全く改善する気が無いらしい。長い人なら延べ3時間ほど列に並んでると思われ、その分展示物を見る時間を削いでいる。東京モーターサイクルショーの1車種500円も辟易するが、ただとは言えこのショボさは何なのか?主催者の意図が不明である。
まあ今後はそういうイベントだと割りきって、最初から人気車種に乗ろうとしないのが正解だろう。大体、メジャーな車種はよそで何度も試乗会をやってるわけで、態々こんな狭い所で乗る必要ない。ここでは、SYMのように普段触れる機会がない不人気車にサクッと乗るのが正しい使い方だと思う。
僕のFacebook友達で電動スクーターNOMEL の代表である小林さんのお誘いで、愛知で開かれたクルマ未来博 に行って来ました。
しかも大阪から応援に行かれる中薗さんを紹介して頂き、彼のクルマに同乗させて頂くという素晴らしい特典付きです。一般公開は11/23ですが、前日にプレスデー(準備デー、関係者懇親会を含む)があり、僕も小林さんの手伝いという形で参加する事になりました。
Facebookのアルバム にも写真の一部を掲載しました。
(さらに…)
元々浜松周辺でEV関連のイベントに参加する予定でしたが、直前に東日本大震災が起きて中止になってしまいました。そこでヤマハ(発動機)とスズキ(自動車)の博物館に加えて、浜松楽器博物館に行くことにしました。
民族楽器
入り口直ぐの、和楽器コーナーの一角に、小さな和琴を試奏できるコーナーがあります。適当に弾いてたら何となく筝曲風になるので楽しかったです。
多くの民族楽器は地階にありますが、触れる事は出来ないものの、演奏を録音した音源をヘッドフォンで聴くことが出来ます。
電気・電子楽器
Korgの「ドンカマ」やカシオトーンなど日本の黎明期のシンセが展示されています。ハモンドオルガンのデモ演奏もちょっとやってました。
昔の日本のピアノ・オルガン
明治から昭和初期にかけて、普通の学校や家庭に置いてある鍵盤楽器と言えば、ピアノではなく足踏み式オルガンだったのでしょう。
オルガンにしろピアノにしろ、古い楽器の見た目がお洒落な事に驚かされます。基本的にウッディーなので、部屋の家具ともよく合うでしょう。日本のオルガンやピアノも戦前のものは何故かお洒落なんですよね。
それに比べて現在のピアノは真っ黒けで仏壇か良くてスタジオ用の機材みたい。デジタルピアノですら、ワンパターンな柄と形態しかないように見えます。ヤマハやカワイでたまにある小型で明るい木目のピアノが、デザインだけで人気があると言います。音だけならコンピュータで何でも出せる現在、ルックスは生楽器にとって重要な要素です。普通のデジタルピアノもちょっとキュートなデザインにするだけで売れると思うのに、なぜメーカーはそういう目先が利かないんでしょう?
海外の歴史的ピアノ
海外のピアノも昔のはバリエーション豊かですね。2弾鍵盤グランドやスクウェアピアノ、やたら背が高くて凄い見た目のアップライトとか、現在のように四角いアップライトかグランドだけではないんですね。
チェンバロ・クラビコードその他
この時は未だチェンバロもクラビコードも試奏したことが無く、両者の区別もあまり付いていませんでした。
最後の2つは現在の楽器なので試奏できます。まず、左の楽器はローランドの電子チェンバロ。見た目は豪勢ですが、サンプリング音を発しているだけの完全な電子楽器です。楽器店にも時々置いてあるので試奏した事はありますが、チェンバロ専用で30万円もするだけあっていい音がします。あとオルガンの音も入っています。鍵盤は、シンセ用とも勿論電子ピアノ用とも違う専用品。軽いながらも、チェンバロのクリック感が程よく再現されています。
もう一方は、カワイが小型チェンバロ「スピネット」を再現したもので、発音メカニズムはチェンバロと同じです。こちらは初体験ですが、驚くほど弾き難かったです(^^; まず鍵盤の戻りが遅いというか、ピアノのように指に吸い付く感じはありません。クリック感も当然強いので、なだらかに力を入れていくというより、ガツガツと鍵盤を押し込む感じ。多分、ソフト目にピアノを弾いたときより、指の力が大分要りそうです。ピアノとチェンバロでは、演奏テクニックが全然違うと言うことがよくわかりました。
自動演奏ピアノ
自動演奏ピアノの実演をやっていました。と言っても現在のMIDIで演奏するピアノではなく、19世紀に作られた圧縮空気によって鍵盤を動かすタイプです。
VIDEO
一見女性スタッフが弾いてるようですが弾いてません(⌒∇⌒) 代わりに何かレバーのようなものを操作していますが、音量を調節しているのでしょうか?
その他、西洋・中東系の楽器
最後の方は、疲れて写真を撮る元気もなくなったので、全体図で纏めてしまいました。西洋の鍵盤楽器以外でもこれだけあると言うことです。
感想など
ここはかなりお勧めスポットです。特に古楽器やクラシック音楽のファンでなくとも、音楽が好きな人なら何かと楽しめるのではないでしょうか。展示物が多いので、ちゃんと見て回るには3時間以上欲しいですね。
ただ欲を言えば、演奏できる楽器がもうちょっとあっても良いと思いました。体験コーナーというのがあるのですが、子供用スペースみたいで、ありふれたアップライトピアノやギターの他は、おもちゃみたいな楽器しかありませんでした。貴重な古楽器は無理かもしれませんが、レプリカとか現在の製品でも良いです。普段楽器店では触れることが無い、和楽器やハープ等の体験コーナーがあると楽しそう。
また、オフィシャルサイト は、展示物について殆ど解説がありませんので、後日展示された楽器について知りたくなっても全く判りません。マルチメディア・ウェブの時代ですから、楽器の写真と説明、そしてサウンドをウェブサイトに掲載しても良いのではないでしょうか?あれだけ巨大なメトロポリタン美術館 ですら、作品をDB化してます。自分でやるのが面倒なら、Googleに頼めば無料でデジタルデータ化してくれるかもしれませんよ。
遂に日産リーフに試乗しました。年始に京都で開かれた試乗イベントでは抽選漏れになるほどの虎の子のリーフですが、ラッキーにも近所のディーラーにあったのです。しかもここは、勝手知ったるワインディングの直ぐ近くという絶好のロケーション。では早速試乗インプレ行きます!
(さらに…)
計り知れない程多くの人の生命や財産を奪っていった東北大地震。そしてこれによって、日本史上最悪(世界的にもワースト2)の原発事故が起きてしまいました。
この件については僕も事故直後からTwitterでは様々な事を書きましたが、ようやくまとめらしきものを書きました。
(さらに…)
スーパーカブ電動化計画で、EV用パーツの情報収集を始めて判ったことは、とにかく日本には何も無い と言う事です。そこで、海外のサイトを探したり、人から聞いたりして見つけたEVパーツショップや情報サイトについて紹介します。
(さらに…)
かねてより世間の期待を一身に浴びながら、なかなか出なかったDR-Z400Sのモタード版がようやく発売されました。それも11月という奇妙な時期に。
しかし、発売間もない12月初旬に東京サーキットで試乗会をやるというでは無いですか!このような試乗会は全国各地で行われていたようで、スズキの気合の入りようが判ります。早速僕も近所のスズキワールドに行って、申し込みをしてきました。
DRZの試乗(¥500)の他に、マイバイク体験走行(スズキ車はタダ!それ以外は¥1000)というのがありました。これは文字通り、自分のバイクでコースを走るのですが、チラシには「フルフェイスヘルメット、レザースーツ着用」と書いてあるのです。僕は「どちらも持っていないので、ダメですよね?」と一応店員に聞いてみたら、「その条件では厳しすぎるので、止めにしたはずです。」と言って、何処かに電話して確認を取ってくれました。やはり普通
の格好でOKとの事だったので、このマイバイク走行にも申し込む事にしました。
試乗会当日、曇って肌寒い中、湾岸&京葉道路を突き進みます。前日に「9:30までに受付をしたください」というスズキワールドからのお達しがあり、それに間に合わせるために今回は有料道路のフルコースです。すると、案外あっさりと市原ICに到着。料金所を抜けると、路肩にスズキのバイクがズラッと並んでいました。僕は辞退したのですが、店単位でお客を集めて、一緒に会場に行っているようです。
東京サーキットは都心に一番近いカートコースというのが売り文句なのですが(確かに嘘ではない)、どう考えても千葉の典型的な田舎。浦安や船橋ならまだしも、ここを「東京」と名乗るのは非常に無理があるような。
途中で曲がるべき道を通り過ぎてしまい、寄り道をしてしまいましたが、会場に着いたら家を出て丁度1時間経っていました。砂利の駐輪場の手前で、係員にマイバイク走行をする旨を伝えると、早速ピット裏に通されました。そこは「練馬」とか「新宿」とか看板があって、どうやら申し込みをした店毎にかたまって駐車するようです。何だか「店別対抗レース」でもやるかのようです。
DR-Z400SM試乗開始
受付で試乗順のカードをもらってから、コースを散策しました。小さいながらも観客席のようなものもあるし、ピットもカートコースとしては広めで綺麗です。コース自体も極端に低速・タイトコーナー主体ではなく、道幅も割とあります。
コース上では、レース装備のライダーが2・3名DR-Z400SMでかっ飛ばしていました。「おいおい、試乗もこんなペースでやるんじゃ・・・」と一瞬思いましたが、実はお昼にプロライダーによるデモレース(もちろんDR-Z400 SMのワンメイク)があってその練習でした。
ピット屋上から見る最終コーナーとストレート
ストレート後半と第一コーナー
レーサーのフリー走行が終わると、いよいよDR-Z400SMの試乗会の始まりです。試乗第一組の人がバイクに跨りスタンバイします。一組15台くらいあるので結構な数ですが、これでサーキットを5周します。
そして、いよいよ緊張のスタート!ところが、コースインして間もなく様子がおかしい。どうも転倒者が出た ようです。おそらく朝一でタイヤも冷えた状態で、少々無理をしてしまったのでしょう。事前の説明では「誰か一人でも転倒したら、試乗を終了しピットインしてもらいます」との事だったので、この集団は2周で試乗終了。おお何と可愛そうに!究極の連帯責任ではないかこれは。転倒した本人だっていたたまれない気持ちでしょう。(実
はこの話にはオチがあって、試乗会の一番最後にこのグループの人はもう一度(つまり5周)走る事を許されたのでした。良かったね。)
ズラッと並んだDRの試乗車
(5.9MB)多分これが第1グループ。このあとすぐにピットイン・・・
(7.1MB)多分第2グループ。やはり明らかにスピードダウンしている。
次に第2グループがコースイン。気のせいか、第一グループより格段に遅い・・・しかし、これをのんびり見ている暇はありません。僕は第4グループなのです。すぐにピット裏に集められ、程なく第3グループを見送る事になります。
第3グループがピットインして下車すると、すぐに我々がバイクに跨ります。全員スタンバイした事を確かめて前の人からスタート。いよいよ僕が何気なくクラッチをつなぐと・・・何とエンスト! すかさず再起動を試みるも、エンジンがかからない。
前のバイクが大分離れていくので、F1ドライバーの如く両手を振って助けを求めたら、オフィシャルが駆けつけます。それでもエンジンがかからず、「ニュートラルに入れてもらえますか?」と言うので僕がそうすると、エンジンがかかりました。あれ?Nに入れないと始動できないのか?スタンドが上がっていたら普通は始動出来ると思うのですが、おかしいな。
その間、後ろのバイクを先に行かせていたので、僕は最後尾から集団を追いかけます。程なく追いついて事なきを得ましたが、大変はずかシー思いをしました(^^;しかしその後は、そ知らぬ顔でDR-Z400SM@東京サーキットを楽しみました。では早速インプレに・・・
DR-Z400SMの試乗インプレ!
足つき性は期待以上に良かったのは嬉しい。多分Z750と大差ないレベルで(もちろん幅はスリムで背は高い)これなら街乗りでも多分問題なし。
ハンドリングは思ったほど軽快でもクイックではない。XR250モタードの軽快感をイメージするとちょっと期待はずれかも(ホイールベースもDRの方が大分
長いと思う)。でも、車体は軽いしナチュラルなハンドリングで悪くない。逆にダートも走るスーパーモタードでは、これくらいの安定感が無いと不安かも。
サスペンションは硬すぎず柔らかすぎずほどほどと言う感じ。特に高精度とか引き締まった印象は無いけど、一般道やダートでの使用を考えるとこれが妥当な線かも知れない。
エ
ンジンの感触はちょっとドタバタ・ガサガサして、エンブレも割と強め。考えて見れば、普通のOFF車のエンジンの感触そのもので、至極当然の話なのだが、
シャープな直4に慣れてしまったせいか、どうしてももっさりした印象になる。パワーも凄くあるとは感じなかったが、と言ってZ750と比べて明らかに非力
という印象も無かったので、実際は結構パワフルなのかも。現に試乗を終えたある人が「凄くパワフルだった!」と感嘆していた。
という訳で、期待が大きすぎたせいか、凄く感動はしなかったけど、不思議と後味の良いバイクでした。
お楽しみタイム
DR-Z400SMの試乗は確か10幾つくらいのグループがあって、15をかけるとかなりの人数が試乗したことになります。僕の順番は速かったので、待ちくたびれずにすみました。
11時ごろ、炊き出しの豚汁が出来たというアナウンスがあったので、早速もらいに行って、グランドスタンド(?)で試乗車を見ながら食べます。この豚汁はサービス品にしては美味しくて、具も色々と入っていました。晴天の日光のおかげで体はほかほか。
結局僕は、あとで皆が一通りもらい終わって空
いた頃にもう一杯もらい、プラス売店でチョコシリアルのようなものを買ってこの日の昼食にしました。何と安上がりな食事なんでしょう。
正午ごろに試乗会は終わり、コース裏の特設ステージ(良くあるトラック)でイベント開始。なんと、JAJA馬ギャルのうち3人が来ていたんですね。こんなところまで・・・スズキの意気込みが伝わります。
あとは、この後レースをする選手の紹介。モタードはもちろんモトクロス・ロードレース・エクストリームなど、様々なジャンルから集めた選手数名です。
デモレース
次はいよいよデモレース。選手がコントロールライン付近に並び、一人ずつ紹介していきます。でも何故か、さっきより人数が増えている。急遽参加が決まった人がいるようで、アナウンサーも名前を知らない。自己紹介によれば、ダートトラックの選手のようです。
(1.7MB)スタート直後の第一コーナー
僕は、おそらく一番迫力があるだろうストレートエンドの第一コーナーに陣取ってカメラを構えていました。
レースがスタートし、各車ものすごい勢いでコーナーに突っ込んできます。エキジビジョンとは言え、レースともなるとファイティングスピリットに火がつくの
か、皆かなり本気モードです。それぞれ全く違うジャンルのレーサーなのに、終始団子状態の拮抗したレースでした。しかも何故か乗り方が割と似ている。
(2.9MB)その後の第一コーナー。スライドしながら進入してきます。
実はレース前半でトップに立った選手が、そのまま後続を引き離すかに思われたのですが、何故かいつもタイトコーナーではらんで、インをさされていま
した(最初はレースを面白くするためにわざとやっているのかと思いましたが)。結局終盤に黄色いツナギの選手が果敢に前をパスし、そのまま1位でゴールし
ました。
デモ・エクストリーム
レースの直後に今度はエクストリーム。演じるのは・・・何と先ほどレースで優勝した選手のようです。マイクを向けられて、未だハーハーと荒い呼吸をしているのに、そのままピット裏にある専用マシンに乗り込みコースイン。
(0.8MB)
ウイリー往路
(1.0MB)
ウイリー復路
(0.9MB)
片足ウイリー
サイドカー・デモ走行
お次は何故かレーシング・サイドカーのデモ走行。昼休みにはピット裏にカウルを外して展示してあったのですが、フレームが車体の端にある、なんとも
奇妙な構造です。
ドライバー(?)はカウルにうずくまったままですが、パッセンジャー(?)はコーナーの内側に体を乗り出して(ほぼ地面に寝ている状態)常に激しく動いて
います。
そして恐ろしく速い(特にストレートの加速が凄まじい)。GSXR1000のものをチューンしたと言うエンジンは、野太いサウンドを出しながらすっ飛んで
行きます。走行を終えたレイダーにインタビューしていましたが、パッセンジャーの方はハアハア息を切らせながら「結構しんどいんですよ。」とか言っていま
した。
次に、観客のうち誰か「パッセンジャー」として試乗できるらしいのですが、あれを見たあとで誰が乗りたいねんと思いました。しかし、手を挙げたのは
何と女性。しかもこの人、結構堂々としていて、もしかしたら乗った経験があるのかな?と言う感じ。正座を横に崩した女っぽい座り方が、妙にこのマシンに
あっているようでした。
女性を乗せてスタート
左と同じようなアングル。カメラが追いつかない。
これは試走の様子
ストレート裏、女性を乗せて結構なスピードで走ります。。
マイバイク走行
ピットに並ぶ「マイバイク」たち。90%以上がスズキ車で我がZ750は異彩を放つ
しばらくの休憩をはさんで、最後のイベント・マイバイク走行です。
僕はしばらくトイレに入っていて戻ってみると、もうすでに誰かが走っていて、我が「葛西チーム」もみんなスタンバイしているではないですか。あわてて準備
したら、丁度良いタイミングでピットアウトとなりました。とは言え、ピットロードに並んだまま、前のグループを待っていたのですが。
いよいよJAJAギャルに見送られてコースイン。走り出してすぐは、タイヤが冷えているせいか、セルフステアが強めなのに動きが鈍い感じです。「タイヤ
ウォーマーを貸してくれ」と無茶を言いたいところですが、ウォームアップラップに相応しいゆっくりとしたペースなので、まあ問題はありません。
その後、ペースはそれほど上がらず、段々前のバイクを突っつく感じになってしまいました。それは古いGSX系のバイクで、こう言うコースでは曲がりにくそ
うに大回りしています。ただ、最終コーナーからストレートに向けて一旦加速を止めるようなそぶりには、ちょっと閉口しました。これって(DRの試乗の時も
少し感じたのですが)急加速を試みているのか知りませんが、こっちがスムーズに加速しようとしているのに結構うっとうしいです。
さて、自分のバイクの試乗インプレですが、DRと比べると当然ながら重さを感じるものの、大型バイクとしては無類の旋回性でしょう。まあ人の走りを見ても、こう言うタイトなコースではネイキッドが有利で、SSやツアラー系は苦労していたようですが。Z750はジムカーナ向きと言われますが、パイロンとかは嫌いなので、こう言うカートコースで自由に走って見たいなと思いました。
まとめ
スズキの試乗会は非常に少なく、地元の竜王以外でこのような大掛かりなイベントに参加できたのは、かなり貴重な体験だったと思います。しかも、
DR-Z400SMたった一車種の為にカートコースを借り切って、試乗会だけでなくプロのデモレースまでやるなんて・・・スズキがこのバイクに掛ける意気
込みのほどが判ります。
で、その期待のバイクはと言うと、ちょっと拍子抜けの普通のバイクでした。でも、シャシのポテンシャルは高いと思うので、エンジンパワーと質感をも
う少しUPしたら、もっとエキサイティングなバイクになると思います。とりあえず車重は据え置きで、450ccくらいまでボアUPしたら良いかも。その方
が大型2輪免許保持車の虚栄心を満足させられるしね(^^
ところで、雑誌のスクープでXR400のモタード版が出るのを知りました。DRと違って殆ど話題にならなかったのに、思わぬライバル出現です。今後モタードブームを背景に、ヤマハ等からも競合車が出て競争が激化し、レベルが上がる事を期待します。
バイクでのサーキット走行は以前からやってみたかったのですが、走行会のようなイベントだと、周りのペースが速すぎたり皮ツナギが必要だったりして、初心者がいきなり参加するには荷が重いですよね。
そこで、7月の3連休(19-21)にツインリンクもてぎで”HotDog” と言うお祭りがあり(スーパーバイクレースやら、フリースタイルモトクロスやらイベントの集まり)、最終日にサーキット体験走行&試乗会 と
言うのがあったので参加してみることにしました。これは服装などの規定がなく、有名ライダー(↓)の先導でもてぎのロードコースを2週(@¥500)する
と言うものです。マシンは自分のバイクで走っても良いし、試乗会を兼ねてなんとニューモデルバイクで走ることが出来ます。
もてぎに行く事自体初めてだったのですが、第一印象は思ったより山の中で起伏が激しい 地形に建っていると言うことです。
すり鉢状の地形の外側がオーバルコースで、中心(底)がバドックと言う感じです。しかも全体の広さも想像より狭くて、自慢のオーバルコースも某自動車メーカーのしょぼいテストコースとさして変らないような・・・
体験走行(SV400S)
さて、バドック内の仮説テントで受付をして、先ずはマイマシンでコース走行です。空いているのですぐに走れました。先導するのは、愛想の良さそうな若い兄ちゃんで(GP250ライダーだぞ!)、付いて行くグループのメンバー(5名くらい)一人一人に握手をします。
少し時間調整をしてからいよいよスタート! 僕はたまたまグループの先頭だったのですが、VTR1000に乗る先導ライダーは後ろの方も見つつスロー走行。でも周りの景色を見る余裕があるし、道幅も広々 していて気持ちがいいです。
その割に意外だったのは各ストレートの長さが思ったより短め な
こと。プレステのWGPで走行した(?)時は、あのGP500にして結構長く感じられたのに、実際には100キロも出していないのにあっけないほど短く感
じました。対してコーナーは予想通り中低速中心ですが、先導があまりにも減速するのでかなり間がつまり、もうちょっと攻めたかったなと言う感じです。
それとアップダウンのきつさはプレステ通りでしたが、実際のコースはその周り(スタンドや土手)がかなりそそり立っていて、周りから見下ろされているよう
な雰囲気です。 そうこうしてるうちに2周がすぐに終わりピットロードへ、1周4.8km*2もあっという間に終ってしまいました。
体験試乗(CBR600RR)
折角来たから試乗車に乗らない手はありません。車種はSV1000Sと迷いましたが、先ずは試乗どころか普段街で殆ど見かけないあのCBR600RR に乗ることにしました。しかも料金は自分のバイクで走るのと同じ¥500/2周。そのせいか試乗の方が全然混んでいて 、CBR600RRは11時ごろに受付して一番早い枠が午後2時しかありませんでした。
試乗の時間まで昼食を食べたり、フリースタイルを見たりして時間を潰します。人のコース走行(自前・試乗)も見ましたが、傍から見ていると凄く速く走っているように見えるんですね。多分爆音のせいだと思いますが。
いよいよ予約した2時前になりピットで準備します。跨ったCBR600RRは以前ライドオンフェスタで試乗したときの印象よりポジションは楽 に感じました。 3グループに分かれていよいよスタート。
ハンドリングは以前の印象と同じで、寝かしはじめのフロントの粘り感が強固 。一旦曲がり始める旋回力がかなり高いものの、切り替えしとかラインの変更などがとても重いです。パワー的には申し分なく 、
きつい上りをぐんぐん加速して気持ちいいです。
ところで、さっきSVで走行した時よりペースが大分速いみたいで、今度はあまり余裕がありません。マシン的にあまり遅いのがいないからか先導ペースを上げ
てるのでしょう。立ち上がりで充分加速すればすぐに挽回できるのですが、コーナーでは慣れないマシンに手こずっていることは確かですね。
体験試乗(Dugati999S)
もう一台予約したのが、これも雑誌ではよく見るが普段はなかなか試乗なんて出来ないドガティーの999S にしました。こちらは午後3時の予約です。
先ずまたがると、タンクが非常に細く しかも短いのか、普通膝が当たる部分に何もなく両膝がくっついてしまうような錯覚に陥ります。ポジションはドガのスポーツにしては割と楽みたい。そしてエンジンをかけると音がバキバキとかなり煩いです。
いよいよスタートと言うときになんとエンスト! あろう事にピットガレージの屋上から見ているギャラリーの目の前で、はずかシー!
再スタートしてアクセルを開くと、さすがにドドッと力強い加速を見せます。音はワイルドですが、扱いにくい感じはありません 。
1コーナー終了後、日差しが出てるのに、雨がぽつぽつ落ちる不思議な天気です。
ハンドリングはかなり粘りがあって 、曲がるときの手ごたえが強く、さらっとは寝ません。しかもCBR600RRと違って旋回を始めてから強力に曲がる感じもないようです。ただ、全体としては安定してるのでコーナーをクイックに曲がろうと思わなければ普通に走れます。
ところで、今度のグループでは僕が最後尾でしたが、全体的にペースが速くしかも僕の直前のライダーが直線で前との間隔をわざとあけて、コーナー進入から速
くなるような走りをしていたので、なんか調子を崩されました。もっとも、立ち上がりでちょっとアクセルを捻ればたちまち前との間隔がつまます。これぞドガ
ティの真骨頂でしょう。
写真集
自分のバイクで走る場合は、このメインストレートエンドのゲートから入ります。参加している車種は様々で、必ずしもサーキット走行に向いていない車両も多数いました。
中には古いラビットスクーター(多分)で走るつわものが!あと、大きな荷物を積んだまま走行している人も見かけました。僕は「もし良ければここで」と係りの人に言われたので、荷物はゲート前の地べたに置いていきました。
試乗車はピット前からスタート。驚いたことに、車種はホンダだけでなくドガティー・BMWそしてスズキ(SV1000&400!)もあるではないですか。
速度別に①ホンダ&国産ロードスポーツ ②外車勢 ③遅めの国産(フュージョンとかGW1600とか)の3グループに分かれて走行します。
鯨系の顔、ドガティー999S。
隣に999モノポストもあったのですが、何処が違うのか僕にはさっぱり判りませんでした。
メインストレート裏のパドック。
この日はレースがないのでイベント会場になっていて、 仮説ステージでお決まりのレースクイーンが登場して、馬鹿っぽいトークを展開します。
試乗会で先導した有名ライダーによるサイン会。スーパーバイクの井筒仁康、辻村猛、小西良輝、GP250の名前忘れた若い兄ちゃん等。
みんな愛想が良いし、ルックスもなかなか。長老ばかりの国内4輪の選手より全然良いと思いますね。
メインスタンドの前のスペースでジャンプしているバイクが見えるかな?
フリースタイルモトクロスやエクストリームをやっていましたが、アナウンスがやたら観客を煽って盛り上げようとしている割にはアクションはたいした事ないようにみえました。
まとめ
ツインリンクもてぎについて、上では思ったよりしょぼいようなことを書きましたが、施設的にはカートコースやダートトラック、ショートコースなどとても充
実していて楽しめる工夫があるなと思いました。やたら広くて、そのくせろくなレストランもない鈴鹿サーキットと比べると、さすがに新しいだけのことはある
なと言う感じです。(もっとも最後に鈴鹿に行ったのは80年代ですが)
サーキットを走るのは思ったとおりとても楽しいです。周りのペースが遅すぎても面白くないし、速すぎても危険を感じるので、自分のペースで好きに走れたらどんなに楽しいだろうと思いました。
それと、あらためて感じたのは我がSVの走りやすさ。ラインが自由に変えられること、コーナーでのスピードと安定性の高
さ、充分なトルクとトラクションの良さなど・・・乗りなれてるせいもありますが、最新のマシンと比べてもあまり遜色が無いと思いました(特に僕の腕で
は)。