EV -- MCタイチ

確か数年前にプロモーションを見た、台湾のバッテリー交換式の電気スクーターGogoroサービスを開始したようです。 (さらに…)

僕のFacebook友達で電動スクーターNOMELの代表である小林さんのお誘いで、愛知で開かれたクルマ未来博に行って来ました。

しかも大阪から応援に行かれる中薗さんを紹介して頂き、彼のクルマに同乗させて頂くという素晴らしい特典付きです。一般公開は11/23ですが、前日にプレスデー(準備デー、関係者懇親会を含む)があり、僕も小林さんの手伝いという形で参加する事になりました。

Facebookのアルバムにも写真の一部を掲載しました。

(さらに…)

この記事は新たなバイクに試乗するたびにインプレを追記していきます。また、その他一般論なども追記/修正して行くと思うので、ちょくちょくチェックして頂ければと思います(^^ゞ

(さらに…)

もう10年以上前の話だが、31km/hオーバーで一発免停(赤切符)を頂戴した経験を記しておく。

これまでの青切符の場合は、反則金を金融機関で収めるだけだが、赤切符の場合は罰金。つまり被告として裁判を受け、罰金刑(上限10万円)を受ける事になる。取締の警察官に「罰金って大体どのくらいですかね?」と聞くも「それはここでは判らないんですよ、一応10万円(法律上の上限)をご用意ください」と言われ大ショック。

ただ、その後ネットで調べると、罰金には相場があるらしい。それによれば、速度超過(30~35km)で5~6万円との事、ちょとほっとする(いかんいかん、10万円と吹っかけられ金銭感覚が麻痺している)

僕の住所は兵庫県で、今回捕まったのは大阪府。この場合、そのまま大阪の裁判所に出廷しても良いが、兵庫の裁判所に書類を送ってそちらに出廷しても良いという。ただ、兵庫の裁判所は明石らしく、あまりにも遠いので大阪の裁判所(新大阪)を選択した。

免許証はその場で没収され、その赤切符が免許代わりとなる。行政処分としての免停はもっと先なので、とりあえずその赤切符で運転して法律的に問題は無い。しかし、紙切れ一枚ではどうも心もとないし、それを見せて車やバイクの試乗をするのは恥ずかしすぎる。

交通裁判所へ出頭

検挙から20日弱後の指定された日時に大阪の交通裁判所に行く。場所は新大阪と阪急三国の間、土地柄の割りに静かな団地の一角。如何にも官庁街みたいな建物ではなく、小奇麗で一風変わったマンション風なので、見つけるのに苦労した。

守衛に案内 されて中に入ると先ず受付。ここで速度違反の出頭であることを告げ赤切符を渡すと、手続きの流れを書いた小さな紙くれ「2回の2番窓口でお待ちください」と言われる。この紙によると、やたらと窓口が多いのだが、これは略式とは言え一応取り調べ~裁判の形式を取るからのようだ。

ちなみに、正式な裁判を受ける事も出来るが、手間と費用が掛かるだけで罰金が減額される事は無いだろうと諦めモードで、多くの人と同様略式裁判を選択し、その旨赤切符に署名捺印してある。なお略式裁判でもその判決に不満な時は異議申し立てできるそうだ。

以下、手続きの流れを説明する。

事情聴取(取調べ)@交通警察官室

先ず、2Fに上がるとそこは、ベンチが並んだ廊下を挟んで左右に扉が並んでいる真っ白な空間。程なく僕の名前が放送で呼ばれ、指定された扉を開けて中に入る。一応壁に囲まれたブースになっていて、机を挿んで取り調べ官(?)と向かい合って座る。

刑事ドラマならここで「もうネタは割れてるんだ、さっさと吐いちまいな」「しらねえたら、しらねえんだよ!」 的な会話がなされるはずだが、現実はネズミ捕り時と同様に気さくで事務的な処理だった。

さっき1Fで渡した僕の赤切符がもう届いていて(真空ポンプで吸い上げる仕組みにでもなっているのか?)、「一応生年月日を仰ってください」と本人確認。

続いて「平成 22年何月何日、大阪府池田市何たらで、40km/h制限のところ71km/hで走行・・・間違いないですね?」と罪状(?)の確認。

次にバイクの車種名を聞かれて「スズキDRZ・・・」と僕。警官「これってモトクロッサーですか?」⇒僕「スーパーモタードというカテゴリで・・・」⇒警官『スーパーモタード』と調書に書きながら「オンロードバイクなんですか?」⇒僕「そうです。オフロードの車体にオンロードのタイヤを・・・」⇒警官「そうなんですか、私もバイク好きなんですが、初めて聞きました」・・・

と言った感じで、和やかな雑談をしたら「ここでの手続きは以上です。ご苦労様でした。」といわれて退出・・・・しかけたら、「あっ、ちょっとお待ちください」と呼び止められる。何?!と思って戻ったら、「実は違反した場所の住所がちょっと違ってまして」「現場の警官が書き間違えたんですけどね、このままだと裁判に通らないので、調書を作らせてもらえますか」という。

調書というのは、『警官が書いた住所が間違っていて、本当の住所は何処そこです』と書かれた小さな紙切れ。これに僕が署名・捺印して終わり。結局手続きとしてはここが最も時間がかかったが、それでも10分ちょっとだった。

待ち時間

次ののステージに行くまでに20分ほど待たされた。後から来た人に抜かれているようなので、きっとさっきの住所変更のせいだと自問自答。

暇なので周りを観察していると、如何にも暴走しそうな風体のものだけでなく、ネクタイのビジネスマン風やかなり年配の人もいた。印象的なのは小学校低学年位の女の子を連れた母親というペア。窓口ではその子も真剣に聞き、個室に入るときは勿論一緒。「お金はいつ払うの?」と母親に聞いたりして、とても素晴らしい(?)夏休みの社会見学になったと思う。

事情聴取(取調べ)/略式命令請求@区検察庁

ようやく名前が呼ばれ、部屋に入るとそこは検察庁(の筈)。さっきの警察官より物静かで事務的な検察官(だよね?)。

また生年月日と罪状の確認後、いきなり「罰金は5万円になりますが、今日はお持ちですか?」とプライス提示。最低額なのでホットしつつ「ええ、持っています」と答えると、「では1階でこの紙(赤切符)を渡しますので、窓口の前でお持ちください」で終了。簡単なのは良いけど、形式上はまだ取調べ中なのにもう判決言っちゃっていいの?

略式命令(書面受理)罰金仮納付命令@簡易裁判所

言われたとおり1Fに下りると、多くの人がベンチに座って待っている。一人づつ名前を呼ばれ、今度は個室ではなく窓口で氏名を生年月日を言わされる。一応裁判なので一般公開のつもりだろうか?ただし「被告○×を罰金うん万円に処す」といった判決文の読み上げは無く、罰金額と判事の署名がスタンプされた赤切符を渡され「隣の窓口で罰金を納付してください」と言われるだけ。

罰金納付@区検察庁

隣の窓口では順番を待つ事は無く、赤切符を渡すと「足立さん罰金5万円です」とお会計。その声が結構回りに聞こえるので他の人の罰金額も判ってしまう。7万とか8万の人も居た。

諭吉の枚数を二人で確認し「はい5万円ですね、隣で領収書をお渡ししますので、暫くお待ちください」ってまが別の窓口かよ。

暫く待つと名前を呼ばれ、領収書と受領印を押された赤切符が戻ってくる。「これを受付に見せて免許証を受け取ってください」

再び受付

で赤切符と領収書を渡すと、確認の為また生年月日を言わされる。合っていれば、やっと免許証が戻ってくる。勿論、領収書と記念の(?)赤切符も戻って来る。これでやっと終了。

考察

このようにやたらと窓口が多いのはお役所のお約束だが、手続き自体は簡単で特に揉めたりすることも無い。ただ毎回のように生年月日を聞かれるので必ず覚えておこう。

出頭の際、持参するものは当然赤切符そして何と言ってもキャッシュである(クレジットカードやデビットカードはダメっぽい)。罰金額は僕はネットで調べただけだが、赤切符に罰金額のお問合せ先というのが書いてあるので、大体教えてくれるのではなかろうか?あと、印鑑を念のため持参して、例の住所修正「調書」に署名する際に役立ったが、そう言う事でもない限り不要だと思われる。

尚、僕は多くの人と同様、正式裁判で戦ったり略式命令に対して異議申し立てをする気骨は無かったので、それらが実際にどう進行するのかは判らない。ただ、罰金を持ち合わせていないのか、異議を申し立てたのか判らないが、普通に払っていないと思しき人が数人いた。彼らは「罰金未納者等拘留室?」的な部屋に入っていった…

それにしても、罰金を集めるとどの位の額になるのだろう? 僕が見る限り午前の部だけで30人はいたとおもう。一人平均6万円として180万円。1日あたり360万円の売上はちょっとしたスーパー並では? これをネズミの定地網漁と書類作成だけで稼ぎ出すとは、デフレ時代の超勝ち組家業といえるだろう。

クルマ/バイク界隈でよくある誤解は「パワー(馬力)とトルクの違い」について。判ってない大人が多く、雑誌やネットではいいけげんな話が多いので、健全な青少年の為にレクチャーしようと思う。

まずは、軽くクイズからスタート。次のうち、「パワーとトルクの違い」について正しい記述はどれでしょう?(複数回答可)

  1. トルクは重いものを動かす力。パワーは速く動かす力。
  2. トルクは加速に関係し、パワーは最高速に関係する。
  3. 低速ではトルクが重要で、高速ではパワーが重要。
  4. トルク=力 馬力(出力)=仕事量
  5. ハイパワーなエンジンはトルクが細い

どれもありがちな解説だけど、判ったかな?

答えは・・・全て間違い!加速度や最高速などを決めるのはパワーであり、トルクそのものではない。低速であろうが高速であろうが、車体が重かろうが軽かろうが同じ。元も子もない言い方かも知れないが、そういうふうに単位を決めただけのことだ。

「出だしはトルクが有る車の方が速いでしょ」と思うかも知れないが、その場合も低回転でパワーがあるから速いのだ。パワーはトルク*回転数*係数なので、回転数が低い時はトルクが大きくないとパワーも出ないだけ。僕もよく「低速トルクがあるから出だしが良い」とか書くけど、正しくは「低速パワー」だ(^^;

しかも、もし好きなだけギア比を低く出来るなら、出だしでも低速回転を使う必要はないから、幾ら高回転型でもピークパワーが上(正確にはパワーウウェイトレシオが上)のマシンの方が加速度は大きい。

ニュートン力学

いきなり具体例に行ってしまったが、話を戻そう。「パワーとトルクの違いはなんですか?」と聞かれた場合の正しい答えは次の通り。

トルクは回す力(モーメント)で、パワーは仕事率

「何それ?意味ワカンネ」という人は、中学(高校?)の物理をやり直すべし(`・∀・´) みんな習ってるのに忘れてる。というかテスト用に暗記するだけで、直感的に理解できてないから忘れる。そこに瑣末なクルマの知識が絡んでくると増々混乱する。

という訳で、一から説明しよう。まず、トルク(=モーメント)は回転運動における力だが、いきなりこれを扱うとややこしいので、まずは直線運動におけるで考える。

力とは何か?

日本語の「力」を英訳すると通常「Power」になってしまうが、ここでいう力とは「Force」の方だ。と言っても黒いマスクの人が使うダークなフォースのように、相手に触れずに投げ飛ばしたり首を絞めたいしない。

物理学でのフォースは、机の上に置かれた本が重力によって机を真下に押すような力だ。意外に思うかも知れないが、力をかけているだけで物体が動かなければ何も仕事をしない。逆に言うと全くエネルギーを必要としない。

じゃあその力とは何なのさ?という話だが、ニュートンは次のように力を定義した。

【力とは(質量のある)モノを加速させるポテンシャル(※1)である。】

F=ma (力=質量*加速度) …(1)

FのSI単位は N(ニュートン)

つまり1Nとは1kgの質量のものを1m/s^2の加速度で加速させる力(ポテンシャル)というわけ。ものを動かすんじゃなくて、加速させるってところがミソ。何故なら慣性の法則というのがあって、既に等速直線運動している物体は外から何もしなくてもその運動を続けるから。勿論これは、空気抵抗も路面との摩擦も何もない宇宙空間みたいな環境での話。地球上でこれに近いのは、カーリングのストーンとアイスリンクだろう(※2)。

ちなみに、1Nがどの程度の力かイメージするために、モノの重さで考えてみる。地球上(正確には海抜0m)ではどんなに重いものにも軽いものにも、9.8m/s^2という重力加速度が働く。ということは、1kgのモノ(例えば1Lの水)を保持する為に必要な力は9.8Nとなる(昔の単位では1kg.f)。

仕事とは何か?

では次に仕事について説明する。と言っても、ビジネス論とかじゃないよ。結論から書くと、物理学の仕事とは力を加えた方向にモノを動かす事なのだ(※3)。数式で書くと;

W=Fs (仕事=力*距離) …(2)

SI単位は N・m または J(ジュール)

先ほどのカーリングの例だと、止まってるストーンに力を加え続けて移動させれば仕事をしたことになる。言い換えれば、ストーンを加速させ結果として運動エネルギーが与えられたということ。つまり、仕事とエネルギーは等価なのだ。

よく有るたとえ話として、「重いカバンを腕にぶら下げてその場でキープしても仕事はゼロ」というのがある。いくらしんどくても腕がつっても関係ない。何も成果(運動エネルギーや位置エネルギーの増加)が無ければ、物理学上の仕事はゼロだ。

余談だがこの場合、筋肉を緊張させているので化学的(生物学的)にはエネルギーを消費しているが、物理学というか力学上の仕事を考える場合は対象物がどう変化したかだけで考える。そう、力学上の仕事は徹底的に成果主義なのだ。上述の力(フォース)はポテンシャル或いは要因であって、仕事(成果)とは別の指標というわけ。

仕事率とは?

ここでようやくパワー(馬力)のお話。物理学では「仕事率」といい文字通り単位時間当たりの仕事、つまり仕事の速さだ。

数式ではP=W/t (仕事率=仕事/時間) …(3)

SI単位は W(ワット)

よく、パワーの事を「仕事の量」だという人がいるが、それだと「仕事」と同じなので間違い。

仕事率(パワー)と力の関係

さてここで、これまでの式(1)~(3)を振り返ってみる。直近の仕事率Pは;

P=W/t (3)

だが、仕事Wの定義は;

W=Fs (2)

だったので、式(2)を(3)に代入すると;

P=Fs/t

となる。ここで「s/t」というのは距離/時間だから速度(V)である。そこで上の式をVで表すと。

P=FV …(4)

となる。なんと力に速度を掛けると仕事率(パワー)になってしまうのだ。

トルクとは?

ここで冒頭に戻り、トルクとは回す力だと書いたが、これはどういうことか説明しよう。

例えば、絞めつけられたボルトを緩めるとき、長いレンチを使うほうが楽だよね。所謂テコの原理で、締め付けトルクが同じなら、スパナの長さ(つまり回転半径)が2倍になると、加える力は半分で済む。この事から:

トルク=[回転半径]*[加える力] T=r*F …(5)

と定義した。SI単位はN・mで、1mのレバーで1N(ニュートン)の力を加えた時の回転力という意味だ。勿論、2mのレバーで0.5Nの力をかけても1N・mだ。

ただ、ココでちょっと思い出して欲しい、力(N) *距離(m)といえば・・・そう、仕事の単位と同じなのだ。じゃあトルク=仕事?・・・ってそんな事はない。仕事の場合の距離は直線運動で、トルクの場合は回転半径だから別物。しかし、単位の表記は同じN・mなので注意して欲しい。

さて回転運動系における仕事率はどうなるだろうか?実は直線運動系のP=FV(4)と考え方は同じ。即ち、トルクをT、角速度をω(単位はrad/s)とすると仕事率Pは;

P=Tω

で表される。これがこの記事のテーマ、パワーとトルクの違い(というか関係)である。ウィキペディアのトルクの解説を見ると、直線運動と回転運動の対比が書いてあるが、どちらも似たような法則が成り立つことが判る。

車界隈の知識として「トルクに回転数を掛けるとパワーになる」という話を聞いたことがあると思うが、ここから来ているのだ。ただし、車界隈の回転数(角速度)の単位は通常rpm(回転/分)なので、そのまま代入すると計算が合わない。この式が成立するための角速度ωの単位はrad/s(ラジアン/秒)だ。

因みに、速度と力は電流と電圧に似ている。どちらの組み合わせも、掛けるとパワー(仕事率)になる。速度が電流(電子の速度)に似てるのは、これらが高いと発熱など問題が起きるから。一方、トルクが電圧に似てるのは、それががかかってるだけではエネルギーも消費しないし仕事もしないから。

注釈

(※1) 「ポテンシャル」という表現は実は僕の創作。通常は単に「力」と書いてある事が多いが、「力とは・・・・する力である」という表現は堂々巡りだし、上述のように力自体は成果を産まないという意味で敢えて「ポテンシャル」とした。

(※2) 車輪付きの台車とかボーリングの玉とかにしなかったのは、転がすためのエネルギーが別途必要になるから。あくまでも、平行移動している(滑っている)という点が重要。本当は、宇宙空間にボールが浮いている状態を考えるのが理想だが、それだともっとイメージが湧きづらい(やったことがない)と思ったのでやめた。

(※3) 移動と言っても、元々運動してるものは、放っておいても動き続ける。だから正確には、運動の状態を変化させる、という。止まってるものを動かしたら、それは運動の状態を変化させたことになる。動いてる方向を変えても同様。

最高速について

上項の理論は、摩擦や抵抗が無い世界の話であり、実際のクルマは走行抵抗(路面とタイヤの摩擦など)や空気抵抗と闘いながら走っている。陸上の乗り物は、この空気抵抗と走行抵抗に先ず駆動力を食われ、残った駆動力で車体を加速しているのである。

走行抵抗は速度を問わずほぼ一定だが、空気抵抗は速度の2乗に比例する。詳しく言うと、空気抵抗Dは次の式で表される。


D = {1 \over 2} \rho V^2 S C_D

ρ:空気密度 V:速度 S:投影面積 Cd:空気抵抗係数

空気抵抗の単位はN(ニュートン)なので、仕事率としてはこれに速度Vをかければ良い。つまり、速度の3乗のパワーで車体を押し返してくる訳だから、如何に高速が燃費に悪いか判る。結局、空気抵抗と走行抵抗のパワーを足したものが、エンジンのパワーと釣り合う速度に達するとそれ以上加速しなくなる。これが最高速なのだ。

逆に言うと、もし地上に空気が無く、どこまでも水平で真っ直ぐな道と、ギア比を幾らでもロングに出来るトランスミッションがもしあれば、どんなに非力なEV(エンジンは空気がないと動かないので)でも、バッテリーがきれるまで加速していける。

まとめ

という訳で、加速だろうが最高速だろうが、低速であろうが高速であろうが、乗り物の動力性能に寄与するのは全てパワー(馬力)なのだ。なのに態々トルクなんて概念を持ちだして、話をややこしくしたのは何故だろう? それは多分、自動車評論家らが低回転でパワーの出るエンジンの事を「トルク型」と評したからではないだろうか?

僕が知る範囲では、小学生の頃に読んだ「間違いだらけの車選び」(恐らく1970年代終盤のもの)に、「アメ車らしくトルク型のエンジン」みたいなことが書いてあった。当時の僕は「馬力とトルクはどうも違うものらしい」という事以外判らなかったが、書いてる徳大寺氏も上述のような物理(力学)を理解してたかどうが怪しい^^; 勿論、大半の大人の読者も同様だろうから、何となく「トルク=加速に有利」みたいな都市伝説を産んだんじゃないだろうか。

因みに、エンジン性能をダイナモで測定するとき、検出しているのはトルクだけ。パワーはトルクにその時々の回転数を掛けて(正確には単位を補正するための係数も掛けて)出してる。よって、トルクとパワーのカーブが同じグラフに併記されるのは自然だが、パワーカーブだけでもエンジン特性はよく判る。なので、生煮えの理解でトルクの概念を持ち出すくらいなら、パワーだけで考えたほうが判りやすい。僕も「低速トルクがある」なんて言葉をつい使ってしまうが、「低回転パワー」とか「高回転パワー」といえば必要十分であり、それで違和感なく理解できるような世の中にならんかなあと^^;

GW連休の後半の人ごみを避けるため、直前の金曜日に日帰りツーリングのつもりで奥多摩方面に出発しました。

奥多摩周遊道路

府民の森:駐車場には走り屋や家族連れが集まる
府民の森レストハウス:レストランや資料館のようなものがある。新緑も美しい。
府民の森から少し奥多摩湖寄り:美しい新緑と道の形に思わず撮影。
少しアングルを変えて

関東の走り屋の聖地みたいなところで、パイカーや白バイが多いと言われているので心配しましたが、意外と空いていました。以前に来たときの印象通り、コー
ナーの形状とか見通しとか景色は確かに良いのですが、よく見ると路面は減速用の凸凹舗装になっているコーナーが多くて、それほど無理はできないようになっ
ています。

大菩薩ライン(R411)

ここも以前真夏に来て印象がよかったのですが、やはりコーナーの適度なRや路面状態(凸凹舗装は無い)や車の少なさはよいです。それに今回は新緑の季節でより美しく、夏はあまりよく判らなかったのですが結構標高が高いみたいで植生とか気温が違います。

奥多摩湖からR411(大菩薩ライン)に入ったつもりが、何故かダートに入ってしまう。
R411沿いの多分丹波村あたりで谷間渡しの鯉のぼりを発見。
柳沢峠:かすかに富士山の頭が見えます。

ここまで来て大分日も暮れてきたので、急遽宿泊することにしました。とは言え山中で急に泊まれる宿もなさそうなので、電話帳で調べて甲府のビジネスホテルを予約。何だかいつものパターンですが、僕にとってはこれが一番リーズナブルで便利ですな。

雁坂道(R140)

翌日は甲府バイパスを再び東方向に戻り、R140で秩父を目指します。天気が良い午前中と言うこともあって、山並みの景色はとても美しいです。路面も良く快調に進み広瀬ダム奥の道の駅「みとみ」に到着。

雁坂道・広瀬ダム付近
道の駅「みとみ」の駐車場から南の広瀬ダム湖を望む。ただしここからは富士山は見えない。

しばらく休んだらいよいよ雁坂トンネルです。有料(¥560程)ですが、たいして綺麗でもない2車線の普通のトンネルです。しかし、さすがに長くて後半からは結構な下り坂になります。対向車線を見るとかなりの渋滞です、酸素が心配でしたがこちら側は空いているので無事脱出できました。

大滝付近のループ橋:頂上付近から下を見る
ループ橋を自転車で上る人発見。すでに憔悴しきった様子。まだまだ坂は続くのにこれから何処まで行くのだろう?

そこから先は秩父の切り立った山と谷の風景。新しめの道とトンネルをしばらく行くと、ループ橋が現れ撮影のため停車します。

R43~城峰山

R140をさらに進み標高を下げ秩父市街手前で左に入りR47へ。のどかな田舎道を北上し、城峰山を目指します。
だんだん急坂のタイトコーナーになってきて、ついにダートになってしまいました、いつもながらツーリングマップルのお勧めコースはマニアックなところばかりです。

頂上付近に神社がありその日はお祭りみたいで隣接のキャンプ場にもたくさんテントがありました。展望台もあるのですが結構歩くようだったのでやめて下山しました。

R299

ひとまず秩父市街まで下りて給油をした後、R299に入り山越えして関越道を目指します。当初は並行する奥武蔵グリーンラインを使う予定でしたが、迷った挙句入り道が判らなかったので断念しました。

R299の前半は対向車線が大渋滞なのを人事のように横目で見ながら適度なコーナーを流していたら、程なくこちら側も渋滞列に入り殆ど動かなくなってしまいました。路側帯も殆ど無い道路でのろのろ運転が延々続き焦燥しきってしまいました。各地でGWの大渋滞が報告されていましたが、最後に来て見事にはまってしまいました。