グリップのスリム化加工2023-01-02
スノワートのGrinta100 liteを購入しましたが、グリップが何時ものG2の割に太い事に気付きました。グリップは同じサイズ表記でもブランド毎にサイズや形状が微妙に違うようですが、スノワートラケットは太目で扁平率が高いようです。例えば僕のBlade98SのG2に薄め(0.4㎜)のオーバーグリップを巻いた状態と、Grinta100のG2に何もまかない状態がほぼ同じ太さに感じます。
そういう場合は、オーバーグリップ無しで元グリップのまま使えば良いやと思ってたんですが、実際に使うと汗で直ぐに滑ってしまいます。なら元グリ自体を換えようとテニスショップで相談しましたが、汗で滑らない元グリは今の所無いとの事。昔の皮の元グリは吸湿性が良いのでそのまま使ってましたが、何年かするとやはり滑って来るんでしょね。今の合成皮革の元グリはオーバーグリップを巻くのが前提のようです。
これはよく考えたら当然で、オーバーグリップは頻繁に交換する前提で、汗や汚れを吸収し易くなっていますが、同じような素材で元グリを作ってしまうと、それを頻繁に交換する必要があります。これはコスト面だけでなく、両面テープでくっ付いてる元グリ交換のし難さから言って現実的ではありません。なので、手汗をかかない人は別として『グリップが太過ぎたら元グリだけで』という作戦は通用しない事になります。言い換えると、グリップサイズに迷ったら細い方を選択し、もし細過ぎたら太めのオーバーグリップを巻くか、元グリの下に何か噛ませて太くするのが原則という事です。
とは言え、ガット張り上げラケットを買い手都合で交換は出来ないと思うので、せめてグリップエンドくらいは細いモノに変更しようと思いました。ネット通販なら汎用グリップエンドを売ってますが、サイズや形状が全く判りません。そこでこのラケットのグリップエンドを外して(やり方は後述)リアル店舗に持っていき、おいてある製品と比較しようとしましたが、何処の店にもグリップエンドなんて置いていません。店員に尋ねるとメーカーの純正品しか扱っておらず、しかも取り寄せになるとの事。メーカー純正品なら今と同じなので、それなら付いてるグリップエンドを削る事にしました。
加工作業
元グリを外すのは多分初めてですが、このラケットに関しては両面テープ(写真の青い部分)が白い合成皮革と1列ズレて捲れてきて意外と簡単に捲れました。
グリップエンドはごついタッカー4か所で固定されていたので、目抜きで何とかこじ開けて外しました。そして長辺の両端の面を片側0.5㎜くらいサンドペーパーで削りました。後で考えたらグリップエンドを付けたままでも削れましたけど、ラケットが嵩張るのでやはり外した方がやり易いと思います。
ところで、グリップエンドを外して中を見ると、日の字断面の一方の口に粘着性のゴムのようなものがこびりついていました。これで重量やバランスを微調整しているのかも知れませんが、汚らしいし剥がれて中で暴れるのも嫌なので取りました。本当は代わりにウレタンフォームでも充填した方が振動吸収でもバランスの面でも良いかなと思いましたが、面倒なのでやめました。
で外した元グリですが、くっ付いてる両面テープは捲ってしまい、表皮の裏にこびり付いた分も除去しました。その状態で巻き直すと最初より大幅に長さが余ってしまったので、ディンプルが無くツルツル滑る方(元々グリップエンド側だった)の端を切り取って巻きなおしました。その結果、グリップ全体が大分スリムになりました。これならグリップエンドはそんなに削らなくても良かったかも💦
結果的にグリップの長辺と短辺の長さを測ったら以下のようになりました。改造後のGrinta100はBlade98Sより夫々1㎜づつ短くなっていますね。
長辺 | 短辺 | |
Grinta 100 グリップテープ無し | 31mm | 27mm |
Grinta 100 改造元グリのみ | 33mm | 29mm |
Blade 98S V7 元グリのみ | 34mm | 30mm |
そしてこの上からお気に入りのバボラFeel(0.4㎜)を巻いたらGrinta100はやや細めの良い感じのサイズになりました。同じオーバーグリップを巻いたBladeと比較したのが最後の写真で、左がGrinta、右がBladeです。Bladeの方がグリップエンドの凸がシャープで全体に太目ですね。