EV -- MCタイチ

カフェカブ京都2013レポート2013-06-10

今年もカフェカブパーティー京都に、我が電気カブで参加してきしました。それも、全塗装&バーハン化した新型モデルその名も「デンキカブ2.0」で。

デンキカブ2.0プロジェクト

電気カブ2.0Facebookばかりで当サイトでは殆ど紹介出来ずじまいでしたが、昨年のカフェカブで触発され直後から改造に取り組んで来ました。

昨年末に塗装と車体構造がほぼ出来たのを最後に、冬季はずっと放置。年が明けてからもなかなか手をつけられず、結局製作を再開したのが本番1ヶ月前になってしまいました。

あとは元通りフレームを組んで、モーターとバッテリーを搭載し配線をやり直すだけですが、これが想像以上に難航。電装関係のパーツが変わってるので配線の長さも変わり、おまけにハンドル周りのカウルの下に配線を隠すことが出来なくなった為、ゴチャゴチャ配線をスッキリさせるのに大変手こずりました。

詳細は別途記事にまとめたいと思いますが、昨年モデルとの違いを超簡単にまとめると次のようになります。

本番1週間前に完成し、あとはテストにあてるつもりだったのが、結局カスタム後初走行出来たのが2日前。しかも、スタート直後にガツンと停止し、システムダウン(*_*; 万事休すかと思われましたが、長らく放置されていたバッテリーが過放電保護の為、システムダウンした事が判り、再充電で事なきを得ました。

上洛の手はず

昨年は京都にお住まいの中村さんが、自宅までトラックでデンキカブを送迎してくださいましたが、今年も再びご親切に縋るわけにも行かないので、軽トラを借りて京都市街まで運ぶことにしました。一方、中村さんはカフェカブに申し込みもされ、リニューアルしたデンキカブを楽しみにしているとお言葉。ところがその後、家族の大事な用事が出来たため参加出来なくなり、誠に残念至極にございまする。

さて、レンタカーは雨天のケースも考え、軽トラではなく軽バンにしました。前日取りに行くと、75kmしか走ってない新車のハイゼットバンで、走りも思ったより軽やかでした。しかし得した気分になったのもつかの間、バイクの積み込みでチョットでも傷つけたら、全部僕のせいになってしまうではないですか(*_*;

電気カブ2.0

しかも、バンのラゲッジにバイクを積んで固定するのは想像以上に難しいのでした。先ずバイクを積み込む為のアルミのスロープを持っていないので、家にあった幅100mmほどの木材をスロープ代わりにします。室内高の制約もあるので、バイク屋さんがよくやるように助走をつけて駆け上る事は出来ません。なので、繊細なアクセルワークでそろそろとバイクを上げてきます。しかし、最後のひと押しで後輪が板を蹴り飛ばしてしまい、バイクは乗ったもののガチャンと音がし、見たらバンパー上に小傷があぁ–(*_*;

ようやく荷台に載せたと思ったら、今度はロープを固定するフックがありません。仕方なく前後のシートベルトアンカーにロープを引っ掛けて、6方向位からバイクを引っ張ります。確認のため近所を走ってみたら、ちょっとした減速でバイクが前に動いてしまいます。よく考えたら、軽トラに積む時のように、壁にタイヤを当ててるわけでもないし、ギアをローに入れているわけでもありません。

周りは完全に暗くなり大変焦りましたが、一旦夕食を取ってから思いついたのは、タイラップでブレーキレバーを締めあげると同時に、ホイールを前後方向からロープで引っ張ることにしました。これで走っても動かなくなりホッと一安心。

イザ!京へ

連日の作業に加え、積み込み作業のダメ押しで疲労蓄積。なのに、前夜は予想通り殆ど眠れないまま6:30に起床。捨てる予定の毛布や、応急処置用の工具を詰め込んで7:30頃に家を出ました。コーナリングは超丁寧に、路面の凹凸にヒヤヒヤしながら走りますが、そのうちさほど気にしなくなりました。

昨年は前夜の大雨でバイパスが不通になり、亀岡で大渋滞に巻き込まれて合戦に遅参致した次第でござるが、今年はバイパスを快走(やはりこの差はデカイ)。京都市内も渋滞は無く、予定よりやや速い9時前に事前にストリートビューで調べておいたタイムズパーキングに到着しました。

バイクも無事おろせて、初めてクルマに揺さぶられた我が愛馬も無事に目覚めてくれました。イザ出陣!天気がイマイチなせいか道は混んでおらず、平地で直線の京都市街を快調に走ります。会場に近づくと他のカブたちも目立つようになり、本当に到着できたんだなと安堵しました。

カフェカブ

会場の梅小路公園のゲート手前では結構長い列ができていました。しかも僕の後ろにドンドン列が伸びていきます。既に展示会の様相を帯びてきて、僕も到着した安堵感から観光気分で写真撮影。すると列の前の人が、「写真撮らせてもらって良いですか?」というので僕は勿論OK。「コレ電気ですよね?年km/位走るんですか?」などと、早くも交流モード。

それでも列はそこそこのペースで進んでいき、公園内に入ってしばらくすると先に係の人が集金に来ました。1000円を渡すと代わりにチケットをくれて、その後テントでゼッケンをくれます、それで受付完了。事前にメールで申し込みはしていますが、それと照合するために名前を聞かれた覚えはありません^^; という事は、飛び入りで全く身分を明かさずに参加する事も可能なんでしょうか?

デンキカブの反響

そうこうしてると、「これデンキカブですよね?」と声をかけてくれる人が居ました。ProjectEVの記事もFacebookも見てくれたそうです。会話もそこそこ、係員の誘導に従って、バイクを隙間なく並べて行きます。今年は去年のように遅れてないので、よりによってど真ん中あたり(193番)です^^;

このすし詰めで車体の前の方しか見えない状況は予想していたので、前日にデンキカブの簡単なスペックシートを作っておいたのですが、何とクルマの中に忘れてきてしまいました(;O;) それでも、ネットで見ましたと声をかけてくれたり、初めて見て「これ電気ですか?」と興味を示してくれた人は結構居ました。

離れて観測しても、デンキカブに足を止める人はそこそこ居ました。目を引くライトグリーン車体と、「デンキカブ」とステッカーがポイントでしょうか。「電気やから『デンキカブ』やて、そのままやん」とツッコミを入れてた人も居ました。去年のマシンで今年のポジションだったら、殆どスルーでしょうね。

また午後からは、誰かと話してたら狭い通路に人が集まって来て、モーターをウイーンと回してみたら「ウオー」みたいな反応がアリました。これで受けるなら、もっと広い場所でデモをやったらもっと注目されたのに。あと電動化に興味がある人も結構いて、割と具体的な話も出来ました。

モトチャンプの取材

電気カブの取材電気カブの取材HONDAの腕章を付けた人が熱心にデンキカブを撮影した後、名刺を挟んでいくので声をかけたら、広いところで撮影させて欲しいとのこと。勿論僕はOKして、狭い展示スペースから何とかバイクを出して、すぐ先の広場に押して行きました。

すると別のカメラマンが十数メートル手前から望遠レンズでデンキカブを狙います。さすがプロというか、至近距離で取るとどうしても画像が歪んじゃうんですよね。もう一人はレフ板を持って光を当てようとしますが、「もうちょっと晴れてくれんかなあ」とカメラマン。確かにこの日はどんより薄曇り。

撮影の間にアンケートに記入してくれと言われて、用紙を見たらモトチャンプと書いてありました。あとで聞いたらホンダの許可をもらって、モトチャンプから取材に来たそうです。

その後、バイクの側で幾つか質問され、シートやサイドカバーを開けて説明しました。センタースタンドを立ててモーターを回してモーターを回してみたり。ちょっと乗ってみますか?と薦めたら、お互い譲り合って結局乗らず。最後はオーナーと一緒に記念撮影。すましてたら「思っきり笑ってください」と言われて作り笑い。

あとで聞いたら、この日の記事は来月か再来月のモトチャンプに載るだろうとの事です。「じゃあ、またチェックしておきます」と言ったら、「ぜひ買ってチェックしてください」と営業されちゃいました^^; 皆さんも良かったら「チェック」してみてくださいね。バイクではなく、僕が不細工に写ってないかやや不安ですけどね。

写真集

写真は下記にまとめてギャラリー形式にしました。

昼食とか

昨年は中村さんに誘われて、線路沿いのちゃんこ鍋屋に食べに行きましたが、今年は歩く元気もなく公園内のレストランに行きました。定食屋より値段は高く量は少ないですが、ロケーションは抜群でした。朱雀の庭という有料の日本庭園の入口付近です。

クロスカブ発表会

今年のカフェカブ京都の目玉はクロスカブの発表会です。ホンダの開発責任者が来て熱い思いを語っていましたが、僕は植え込みで寝てました^^; 既に東京MCショーで見て、あまり興味が湧かなかったので。それよりGromを持ってきて欲しかったなあ。

ただ、キタコが早くも作ってきたスペシャル仕様は結構良かったです。小径オンロードタイヤでオフロード色は無くなってますが、ポップなベンリーという感じ。こういうのをホンダが純正で出すべきだったのではないかと^^;

コンテスト結果発表

今年はもらったゼッケンと引き換えに記念品(Tシャツとカタログ)をもらうシステムになっていました。でその時に、ゼッケンナンバーをチェックして、入賞していれば「あなたは入賞してるから、最後まで居てね」と告げられます。よって、ここが実質的な結果発表になるんですねえ。

で、僕の結果は・・・・何も言われませんでした(;_;) つまり、どの賞にも該当してないと言うことです。なので、授賞式を待たずに帰るつもりでした。ところが、僕のデンキカブを見て「去年と大分変わりましたねえ」と声をかけてくれた人とちょっと話し込んで、もうすぐ授賞式の時間になってしまったので、結局見て帰ることにしました。

その人(名前は聞きそびれたので、仮に「白カブ」さんとお呼びする)は今年も去年も親子で新型カブ50と110で来ていて、何と家には8台もバイクが有るとのこと。それで、電動化にも興味があり、昨年のデンキカブや僕のサイトをチェックしてくれたようです。また、昨年の彼のバイクの写真を僕が撮ってサイトに載せていた事もあり、僕を覚えていてくれたようです。

さて授賞式ですが、入賞したバイクをサクッと見た感じ「うーん、何で?」という感じでした。デンキカブは手前味噌になるので置いとくとして、ぼくが良いなと思ったマシンが全然入っていません。まあ記憶にあるのは、特別展示のレーサーと得体のしれない馬の鞍くらいで、あとはピンときませんでした。なんかバイクそのものではなく、積載物や牽引物が目立ってるような気もしました。

昨年中村さんも仰っていたように、組織票も大きいのかも知れません。よく考えたら、エントリーした人それぞれに一票ずつですから、半数位は自分に入れるんじゃないでしょうか。すると、表がかなりバラけ、逆に友達5人くらいで申し合わせて投票したらかなりのアドバンテージでしょう。

というわけで、カフェカブコンテストはカスタムカブとしての完成度やアイデアを競う大会ではないことが今回はっきりしました。僕が何度エントリーしても受賞することはないと思うので、来年からは参加しないと思います。と言ったものの、年に1度のオフ会みたいな感じで参加するかも知れませんけどね。

話は戻って、あとで落ち会う約束をした白カブさんが授賞式の最中に見当たりません。と思ったら、表彰台に登ってきた!何とキタコからマフラーもらってます。受賞理由はリアに取り付けた木箱?・・・謎です。あとで聞いたら本人にも寝耳に水で、ゼッケンと引き換えに記念品をもらうのをずっと知らず、授賞式直前に行ったら「受賞してますから、すぐにステージの横にきてください」と言われて、急いでバイクを移動したそうです。

デンキカブご試乗

受賞の興奮冷めやらぬ白カブさん親子と公園を出て、デンキカブにご試乗頂きました。直線路を行って戻っただけですが、「出だしのトルクが凄い」との事。ちょっと意外な感想ですね。あまり開けずに慎重に走ったと仰っていたので、上の加速は未体験でしょう。さっきの説明で「大電流を流し続けると、モーターが燃える」とか脅かすような事を言ったせいかもしれません。

カフェカブへの要望

この声が事務局に届くことはないかも知れませんが、一応カフェカブへの要望を書いておきたいと思います。

先ずコンテストですが、上述のように票がバラける1人1票ではなく、3票位にしてはどうでしょうか?そうすれば、自分以外に気に入ったマシンに投票することが出来、本来の人気投票になるのではないでしょうか?入賞者以外も得票数が判るようにすれば尚良いですね。

あと人気投票とは別の、主催者(スポンサー)賞の審査基準がよく判りません。これこそ、ちゃんとバイクとしての完成度を審査すべきではないでしょうか?プロフィールで完全に決まる遠方賞とか高齢賞などはともかく、「レディース賞」とかはよく判りませんね。

最後は皆感じてると思いますが、会場が狭すぎです。バイクをあれだけすし詰めにしたら、殆ど前からしか見えません。なので逆に、偶々端に置かれたバイクが目立って有利になる。そこで集団でエントリーして、そのうち何台かは間引いて残ったのを目立つようにする、と言ったテクニックが出てくるかもしれません。

夢小路公園ではあれが限界でしょうから、もっと広い会場に変更を。そもそも京都に拘る必要はないと思うので、関西は大阪で良いのではないでしょうか?そう、試乗会でおなじみの南港、舞洲とかね(^o^

あとは、試乗会が出来るようにしたらベストですね。そうするとセキュリティー上のハードルが高くなるでしょうが、舞洲とかの広い敷地なら、試乗エリアを別途作って出来ると思いますけどね。

外部リンク

今回のカフェカブ京都のレポートが載っているサイトです。主に、デンキカブや僕が写真に写ってるページです^_^;

↓↓ ♥ ♥ ♥ Share this post ♥ ♥ ♥ ↓↓