ポジション/足つき/取り回し
僕の体型だと同時につま先すらつかないT-Max530よりも、若干足つき性は良かった。
ハンドルの高さはスクーターとしてはやや低めで、ポジション的に僕の好み…と思いきや、シートの先端にちょこんと腰掛けてただけだった。シートの腰サポートに付くように後ろに座るとハンドルがかなり遠い。多分、身長175cmくらいでしっくり来る設計だと思う。
パワートレイン
大型スクーターらしくトルク充分だが、レスポンスは過激過ぎず鈍すぎず。CVTの滑り感も無く、タイトな低速コースでも扱いやすい。適度などろどろ感の落ち着いたサウンドもグッド。
ただし、最高速が40km/hに満たないコースでの試乗だったので、中高速の特性は全くわからない。
ハンドリング/乗り心地
乾燥重量が237kgもある割に重々しさは無く、重心位置やセルフステアも自然。道幅が狭くタイトターンが多いコースだったが、ふらついたり曲がりにくい事はなく扱い易かった。
乗り心地はこうした屋内コースでは判りにくいが、サスのストローク感はあまりなくコツコツと硬めかもしれない。
総合評価
東京モーターサイクルショーで他に乗りたいバイクが無かったので、消去法で乗ってみたが意外と好印象。大柄なポジション以外は、乗りやすい大型スクーターだった。
乗ってないので想像だが、スポーティなT-Maxと、ラグジュアリーな新型スカイウェイブ650の中間的なキャラクターではあるまいか?
個人的には、110万円近く出してスクーターに乗りたいとは思わないが、T-Maxは100万円弱、新型スカイウェイブ650は何と110万円を超えている。その意味では、異例に国産車との価格差が小さいBMWと言えるかもしれない。