さらばDRZ!(次期バイク編)2014-09-25
実は先日、5年目の車検を目前にして我がDRZを売却してしまった。当初は買取攻防編と一緒にしていたが、余りにも長大な記事になってしまったので、ページを分けることにした。先ずは、乗り換えに至った理由と次期車選びについて。
問題だらけの次期車選び
5年サイクルというのが僕のバイオリズムなのか、今年に入ってからDRZが少々飽きてきたし疲れてきた。バイクインプレにも追記したが、最大の障害はお尻の痛さ、次にエンジンのがさつさ、そして車体サイズもややしんどくなってきた。
丁度バッテリーもヘタってきたし(結局換えたけど)、ホークオイルも限界だし、何よりタイヤがズルズルでこのままでは車検が通らない。また、来年度から軽自動車税が増税され、250CC超のバイクは400であろうが1300であろうが一律4000円から6000円/年に値上げされるのも腹立たしい。色んな意味で潮時かなと。
で次期マシンだが、待望のMT-09は近年稀に見るエキサイティングなバイクだし、MT-07は09の粗さをリファインしたような乗りやすさだった。これらのバイクがもし5年前に出ていたら、間違いなく最有力候補だっただろう。しかし、僕の今の気分としてはもう400より大きなバイクは要らない。次は体にも財布にお免許にも優しいダウンサイジングコンセプトで行きたい。
ということは250(軽2輪)クラスだが、かつてより活気が出てきたとは言え、未だこれと言ったバイクが現れていない。200Dukeは値頃感が無くなったし、GSR250は安価かつ安楽だがあの重さとスタイルがどうしても引っかかる。夏頃地味に登場したCB250Fも、乗るとホントに地味過ぎるバイクだった。本命とも呼べるR25は未だ「年内発売予定」としかアナウンスされていない。
PCX現る
そんな中、本当にお試しで乗ってみたのがドリーム店に置いてあった新型PCX150だった。これが何とも力強くそしてジェントルなエンジンだった。初期型PCX125でも感動したが、新型は輪をかけて重厚かつパワフルな感じ(まあ150だけど)。また、初期型の欠点だった乗り心地もかなり改善され、益々プレミアムサルーン化していた。
家に帰り、早速Goobikeで調べてみると、何と2014年モデルの新車が車体22万円(乗り出し26万円)くらいで売られているではないか。それで興奮して、数日後にその激安価格の店の一つに行ってみた。因みに、家から車で30-40分と、安売り店としては未だかつて無いほど近い^^;
そこで、Goobikeに出てたPCXについて聞いてみると、最初話がやや噛み合わないのでよくよく確認したら、2014年モデルというのは新型になる前の昨年モデルという事がわかった。なんじゃそりゃ!それは普通2013年モデルというのではないのか?
失望と共に「そういうわけか」という妙な納得感を胸に、家で再びGoobikeを見ると、他の店でも旧モデルを2014と表示していた(このときようやく、新旧モデルのスタイルの違いが判るようになった)。じゃあ、新型は何年モデルなのかというと「2015年モデル」と書いてある。おかしいじゃんその表示!少なくともドリーム店の新型PCXは2014モデルと表示してあったし、他のバイクでもそんな未来モデルは見たこと無い。
という訳で、この奇妙な業界慣例(?)については良くわからないが、激安なのは旧モデルの在庫処分であり、新型のPCX150はそれより総額で10万円近く高い事は判った。更に、新型の150と125を比べると、何と総額6万円ほど違うことが判った。これは車体の定価が3万円ほど違う上に、納車整備費用や取得税なんかで更に3万円ほど差が付くようだ。
同じPCXで整備の手間が変わるはずもなく、何とも理不尽だが、排気量で諸費用を決めてる以上そうならざるを得ないだろう。因みに、自賠責や自動車税の違いは合わせて3千円/年ほどで、任意保険も等級が進んだオッサンライダーなら、保険会社にもよるが年間数千円単位の違いしか無さそうだ(維持費比較)。
勿論、若者なら任意保険で大差が付くので、圧倒的に125が人気。150も初期モデルの発売当初は、オッサンを中心に意外とよく売れたらしいが、今はさっぱりだという。何でも、首都高の合流で事故が頻発し、それがネットで広まったから近所のバイク店主が言ってた(じっちゃんなのにネットに詳しい?)。
そういう意味では、せこい話だが、リセールバリューは125の方が全然良さそう。問題は150と比べての走りだが、125の試乗車がドリーム店でも殆ど無い(一番近いのが京都)。多分売れすぎて試乗車に回せないんだろう。その点SHモードは試乗車が沢山あるなあ^^;
というわけで、PCXに限らず「売れるのは125以下か750以上のどちらかで、その中間がない」とその店主も呆れていた。実際、任意保険が安い僕ですら、原付の諸経費の安さを知ると、中型のバイクを買うのが馬鹿らしくなってくるからね。税制や車検制度も問題だが、任意保険の料金体系やバイク屋の納車整備費とかもちょっと考えないと、若者のミドルバイク離れが益々加速してしまうよ。