Motorcycle -- MCタイチ

ジェットヘル試着レビュー2015-06-27

DRZからPCXに乗り換えて暫くはオフロード系のヤマハGibsonを使っていたが、嵩張るし抵抗も大きいのでジェットヘルガ欲しくなり色々試着してみたのでレビューを書こうと思う。当然ながら、判るのは被り心地だけで、空気抵抗や風切音、安全性などは不明。

尚、各見出しの製品名から、通販サイトの商品ページにリンクしてある。実勢価格とレビューが見れた方が良いかなと思ったので。

ヤマハ YJ-5Ⅲ Zenith

SV時代もZenthを被ってたけど、基本的にヤマハのヘルメットは僕の頭や顔の形にあっていた。そして、他社のヘルメットと比べて、同じサイズ表記なら大抵一回り大きい。今使ってるGibsonもLサイズで僕にピッタリだが、他のブランドやモデルは皆Lではきつすぎる。

でこのYJ-5Ⅲも最初はGibsonと同じ実サイズだと思っていたが、展示品でも比較的新しい(内装がヘタっていない)個体を被ると、LではかなりキツくXLで丁度良かった。それでも下のYJ-17やSHOEIの製品よりはゆったり目で、形状はやや違うものの大まかに言ってOGKのジェットと似た実サイズだと思う。

ヤマハ YJ-17 Zenith

昨年登場したヤマハの新型ジェットヘルシリーズ。内蔵バイザーは付いているし、筐体もエアインテークが付いててなんかカッコイイ。内装も速乾性の素材と、色々とグレードアップされている。

ところが実物に触れてビックリ、サイズが全然合わないのだ。先ず従来ピッタリだったLサイズを試したが、被る前から拒絶されてるような開口部が狭さ。引っ張って広げてようやく被ってもやっぱりキツかった。

次にXLだが、最初に試した時はLとさほど変わらない装着感だったが、数カ月後に試したら幾分大きくなっていた(内装のヘタリ?)。しかし頬の部分は依然キツ目というか、かなり下の方まで覆う形状になっている。それによってしっかり保持しようという狙いだろうが、ヘルメット全体の高さが高くなるし、オマケに頭頂部にエアインテイクが盛り上がってるので、恐らくPCXのトランクには入らないと思う。

何れにせよ、これまでのヤマハヘルメットとは、形状も装着感がすっかり変わってしまった。今までがピッタリフィットした僕としては大ショックである。

ヤマハ YJ-14 Zenith

ジェットヘルの新シリーズのもう一方。こちらは、5-6千円ほど安くて気軽なシティーライド向けと言った感じ。なのに、内蔵バイザーは付いているので一見お買い得感が高い。

ところが、サイズがLとMの2種類しか無い。仕方なくLを試したら、YJ-17とは打って変わって、被りがかなり浅い。お陰でYJ-17ほど頭をねじ込むのに苦労しないが、やっぱりLではキツイ。

キツイ割に被りが浅すぎてホールド感が悪いし、襟足がスースーしてちょっと心地悪い。それに鏡で見たら、ワカメちゃんの絶壁刈り上げのようになり傍目にもかっこ悪い。これはもう、顔の小さい女性が小型スクーターに乗るために被る、みたいな製品だと思う。

Yamaha YJ-20 Zenith

YJ-20 Zenith【2017/11/4】結局これを選んだので、別記事としてレビューを書いた。

冒頭のYJ-5Ⅲが当初思ったよりキツかったとしてレビューを修正したが、このYJ-20も同様でMCショーの後に用品店で試着してみるとLだとかなりキツかった。多分MCショーの個体はサンプルとして色んな人が被って、内装がそこそこヘタっていたのだろう。XLだとサイズ的にはぴったりだが、持っても被ってもLより重いし鏡で見ても一回り大きい。

店員に確認してもらったら、やはりLとMが同じ帽体で、XLとXXLも同じだった。因みに紙のカタログを見ると、このモデルは夫々のサイズで厚みが違う3種類の内装をオプションで装着可能。最初から着いてるのは中間の厚みの内装だが、それはLの場合は9mm、XLだと12mmになっている。だから僕の場合、Lで薄め(7mm)の内装だと丁度良いと思うが、内装だけ買うと結構高いからなあ(・_・;)

更に店頭で旧モデルのYJ-5Ⅲと比べると、同じサイズなら内部形状も大きさも殆ど同じだが、YJ-20より若干かぶりが深く頭の下の方まで覆われる感じ。つまり帽体の高さが違うせいなのか、YJ-20の方が若干軽く感じた。YJ-5Ⅲは在庫処分セールで9,800円になってたけど、軽量・コンパクトさやアンチフォグシールドなどYJ-20のアドバンテージは意外と大きいかも。

OGK ASAGI

経験上、OGKのヘルメットは頭の横幅に対して前後長が短いのだが、これもやはりそうだった。Lだと幅はいいけど、額が当たって痛い。指でチェックしてくれた南海部品の店員も「これはキツイですね」とのこと。

そこでXLを試したら、今度は妙にデカくてグサグサ。再びチェックしてくれた店員も「ウ~ン、ちょっと大きいですね^^;」とのこと。ただ展示してある品は内装がヘタってるからと、新品を出してくれたので被ってみた。すると確かに大分タイトな感じになり、今度は頬がキツ目。

まあ個人的にはXLで問題無さそうだが、このヘルメットの傾向としては、頭部の緩さに対して頬はタイトに作ってあるようだ。また、同じヘタリ度で比べたらやはりLとXLの差がちょっと大きすぎる気がする。XXLまであるんだから、LとXLの差はもっと詰めても良いと思うのだが。

OGK Avand-Ⅱ

基本的にサングラス付きのものを探していたので、このモデルは今まで被らなかったが、店員がAsagiとの比較で勧めてくれたので被ってみた。

サイズは同じくXLだが、Asagiと較べて全然軽い!フィット感は同じくらいだが軽いせいかグラつきを余り感じない。実際、見た目のサイズも持った時の重量感も一回り小さいのだが、被った時も軽量・コンパクトさを実感できる。

ただ、コンパクトすぎてシールドが顔に近いのか、顎とクッツキそうな気がした。それとAsagiも含めてOGKのヘルメットは頬の部分がタイト、かつ前の方まで伸びてる感じ。だからかぶる時の入り口が狭く、やや被りにくい。

Shoei J-Cruise

Asagiと同じサイズ(XL)で比べると、こちらの方が頬がややルーズで僕にはぴったりフィット。OGKが頬で支えるとすれば、Shoeiは頭と顔全体で支えている感じ。頬の部分も前への出っ張りも標準的で、被り難さはない。

ただ問題は価格で、同程度の品質と仕様のAsagiより実売価格で約1.5万円も高いのは如何なものか?もっとも、サングラスが付かないのにこれと1000円ほどしか変わらないJ-ForceⅣは更に割高感があるが。

WINS Shade

【3/23修正】先ずサイズ表記がユニークで、M/LとL/XLというサイズがある。大阪MCショーのスタッフによると、筐体は1種類だが内装の厚みで2種類のサイズを作っているらしい。つまり、M/Lが小でL/XLが大というわけ。ややこしいやろ!

で、大きい方のL/XLを被ってみたら、新品だとかなりきついけど、かぶりの深さも丁度いいしサンバイザーを下ろしてもメガネに当たらない。

ただ問題は、かぶると耳たぶが折れ曲がってしまう事で、被り方を微調整しても改善しない。メットを外してイヤーパッドを見ると、耳が入る穴が普通よりかなり小さいし浅い事が判った。これはサイズの選択ではどうしようもない。

WINS MODIFY Jet【修正】

Modify Jet大阪モーターサイクルショーで初めて被った時の印象は良かったが、4ヶ月後に南海部品の店頭でチェックしたらイマイチだったので内容を変更する(;^ω^)

先ず、この製品はShadeと違ってM,L,XLの3サイズ。筐体は全サイズ同一で内装の厚みでサイズを変えているところまでは正しい。

実際にXLを被ったところ、ShadeのL/XLよりは大きく僕には丁度良い。MCショーに来てたスタッフによると、Shadeは2サイズしかないのでL/XLでもどっちか言うとLに近く、ModifyのXLの方がゆったりした内装らしい。

問題のイヤーパッドは見たところShadeと同じような窪みが浅い形状。MCショーでは耳に違和感はなかったが、南海部品で試着すると耳たぶが窪みに収まらず押されている感じだった。この差はどこから来るのか判らないが、見るとイヤーパッドが分厚いというか筐体との隙間が大きいというか、筐体と内装のフィット感が悪い気がした。

また、シールドを閉めていくと筐体の頬の部分が締まって更にきつくなる。これはかぶりやすさと走行中のフィット感を両立する為の設計らしいが、変化の度合いがかなり大きいので、僕の場合シールドを閉めると頬が結構キツい。

一方外から見た(鏡で見た)形状は、全体に大柄でぼってりと幅広。オマケに頭頂部が尖ってるのでおむすび山みたいなもっさり形状に見えてしまう。OGKのAsagiやShoeiのサンシェード付きモデルと比較すると、パット見一回り大きいし手に持った時の重量も重く感じた。

WINS MODIFY Advance

MODIFY Advance一見フルフェイスだけど、実はModify Jetに脱着式のチンガードを装着したモデルだ。

このチンガードはヘルメットを被った後からでも割と簡単に装着できるが、そうすると更に頬が締まりタイト感が増す。逆にチンガードを装着してからだときつくて被りにくいので、スタッフも被ってから付けた方が良いですよと言っていた。

ただこんなに華奢だと、強度的にガードになるのかな?と思っていたら、「ジェットは冬場、風が顎に当たって冷たいので、これがあると大分違いますよ」とスタッフ(;’∀’) それは僕も経験上よくわかるが…そうか、このチンガードは風よけという意味だったのか(‘◇’)ゞ

その他に、Advanceにはシールドに貼る曇り止めのシートが付いている。なのにJetとは定価で2000円しか変わらない。もし後からチンガード(3,900円)とフォグシート(3,000円)を買ったら6,900円もするから、断然Advanceの方がお得ですよというセールストークに納得してしまった(;’∀’) 

とは言え、チンガードを外せば上述のModify Jetと同じものなので、イヤーパットの形状や大きさ重さが問題ないか確認されたし。

WINS MODIFY X Jet 【新規追加】

Modify Advanceで決まりかなと言いつつなかなか買わずにいたら、新製品が出てしまった。早速西宮の2輪館の店頭にあったので試着してみた。

色違いで2個あったのだが、サイズは何方もXXL。「どうしてこんなでかいサイズしか置いてないんだよ」と思いつつ一応被ってみたら…全然でかくない(-_-;)

Modify Jet/AdvanceのXLと同じくらいのフィット感。XXLでこんなサイズならXLやLは一体それだけ小さくなるのやら?内装のタブもちゃんとXXLとなってるから、シールの貼り間違いでは無さそう。

にも関わらずというか、かぶって鏡を見ると妙に横幅が広い(内装も分厚く見える)。更に、被るとよくわからないが、手に持つと結構重い。Modify jetもOGKやSHOEIのサンシェード付きジェットと比べるとやや大きく重いと思うが、X Jetは更に大きく重い感じ。左右の大きなエアインテイクのせいかもしれない。

2016/7/24現在のまとめ

当初最有力候補だったModify Advance/Jetは別のところで試着すると重厚長大で、新製品のXJetは更に大きく重かった。内装と筐体のフィット感もイマイチで、同じサイズ表記でも製品ごとに実際の大きさがかなり違う。

更にもっと本質的な部分で、サングラス無しモデルの軽快感を味わってしまうと、格納式サンシェードメカの重量増と筐体の拡大は無視できないレベルだと判った。自分のYamaha Gibsonと較べても、Asagiの方が重い気さえする(高重心だからか?)。そう言えば、軽量・コンパクトがジェットヘルの売りだったのに、これでは本末転倒ではないかと。

というわけで、当初の内容から自分変わってしまい、読んでくれた人には申し訳ない。僕にとっても、ヘルメット選びは再び混沌の時代へ突入か?もしサンシェード付きを諦めるのであれば、(僕にとって)信頼と実績でヤマハYJ-5 Zenith戻ってしまうのか?

一般的に言えることは、ブランド毎にサイズや形状がかなり違うし、ブランドでも製品ごとにサイズやフィット感が違うという事(この傾向はWINSやヤマハで強く、SHOEIやAraiは弱いと思う)。結局は実際に被って確認するしか無いのだが、その場合は内装のヘタリ度も考慮に入れるべきだろう。

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