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スーパーカブ電動化完成!2010-12-28

何時も現実よりかなり遅れている当サイトの記事。既にtwitterや掲示板でお伝えしたとおり、もう完成してしまった電気カブですが、ここで改めて紹介します。

フォト&ムービーライブラリ

デンキカブ電気カブとDRZデンキカブ

スペック

主要装備

クリーンでスムーズなDCモータを搭載

Uniteモーター当然ながら、排ガスゼロ(※)、振動も限りなくゼロ、騒音も殆どない電気モータ。

ガチャガチャと煩わしいシフトチェンジも無く、マイルドでスムーズなパワー特性により、自転車より簡単に乗れます。下りなら60km/hの最高速(※)。上りも押して歩けば軽々運べて、脂肪も燃焼。

※連続登板走行をするとモータが加熱し、鉄の焦げる匂いと共に煙が出てくる事があります。

詳細⇒スーパーカブ電動化計画⑤モータの特性と走行性能

信頼と実績のカブ車体

デンキカブのフレーム世界中で愛されてきたスーパーカブ。その秘密は絶妙な車体ディメンジョンです。第一に、クラス最大17インチホールと細身のタイヤの絶妙なバランス。

そして、横型エンジン(&ミッション)をフレームから吊るすというユニークなレイアウト。しかし逆に言えば、エンジンを取去ってしまうとステップすら残りません。

そこで右図のようなサブフレームを構築(ホームセンターで売ってる材料だけで)。ここにモータとバッテリーを搭載する事で、オリジナルのカブとほぼ同じ重量バランスを実現しました。

これにより、安定感と軽快感を両立したナチュラルで扱いやすいハンドリングを実現。普通の原付スクータではフラフラするUターンも楽勝です。上述のマイルドなパワー特性も相まって、自転車に乗るより簡単。恐らく世界で最も乗りやすい2輪車と言えるでしょう。

先進のリチウムイオン電池

鉄電池日本で販売される電気バイクの殆どは、鉛電池を搭載した中国製スクーターです。しかし、スリムなカブの車体には鉛電池は収まりません。無理に荷台などに積めば重量バランスを大きく崩してしまいます。

そこで、コンパクト&ハイパワーなリチウムイオン電池は必須。 しかし、日本で大型リチウムイオン電池を入手することは、限りなく不可能に近く、仮に出来たとしても極めて高額です。

そこで、中国深セン市のMottocell社と直接交渉し、カスタムバッテリーを作ってもらいました。上述のサブフレームにピッタリ収まる、タカチの防水ブラボックスにジャストフィットするバッテリーになりました。

詳細⇒スーパーカブ電動化計画⑥鉄電池

簡単充電、1km=数円の経済性

電気カブのインパネ

上から、モーター温度計、電圧計、電流計

充電はシート下の充電ポート(XLRプラグ)に充電器をつなぎ、もう一方をご家庭のAC100V電源プラグに差し込むだけ。充電時間は電欠から満充電まで4時間ちょい(終了後自動停止)。 この間の電気代は多分数十円。

航続距離はきつめのアップダウンで13km程度なので、電費は最大でも2円/km程度に収まるはず。

原付二種登録で維持費もお安く

電力カブは定格1kWモータなので、法律的には原付二種扱い(125cc相当)。なので、税金や保険料が大変お得。また原付一種(50cc)のように2段階右折の必要は無いし、速度制限も60km/hにアップ(実際には出ないけどToT)。

ec03 001-1PCと接続しセッティング自由自在

搭載されるKellyコントローラはRS232ポート経由でPCと接続可能。フリーの設定ソフトで、電流や電圧のリミット、スロットルレスポンス等が簡単に設定できます。

その他の便利装備

詳細⇒スーパーカブ電動化計画⑦電気回路

価格(というか制作費など)

制作費の総額は約115,000円となりました。内訳は・・・

値が張るものはこの位で、あとはホームセンターで買った電材やチャンネル材が合計1万円もしないと思います。

勿論、私の人件費は一切含でいません。プライスレスです。

製作日数:スケジュール概略

大まかに言うとこんなところですが、実際にはこの順番どおり整然と進めた訳ではありません。

バッテリーがキーになると予想したので、先ずそこから手をつけ最も時間をかけました。ただ、最初に全体構想・設計があったのではなく、作りながら考えるというスタイルでした。事前に様々なアイデアを練ったとしても、パーツを実際に手にして閃いた解決策が結局最も妥当なんですよね。

大体の行き先は決めるけど、スケジュールは全く決めない旅のようなものでしょうか。 これが一人ものづくりの醍醐味ですね。

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