ラズパイをスマホから操作する2018-01-21
実は僕が使ってるPCのディスプレーは15年以上前に買ったレガシーな逸品。故にHDMI入力端子を装備しておらずRaspberry Piに直接繋ぐ事が出来ない。勿論、HDMI⇛DVI変換アダプタを買えば繋がるが、1つしか無いDVI端子を巡って、一々PCとラズパイのケーブルと繋ぎ替えるのも面倒だ。
よって仕方なくテレビに繋いでRaspberry Piを操作しているんだけど、テレビのあるリビングとPCのある2階の部屋を行き来するのもまた面倒。という訳で、Raspberry PiをPCやスマフォから操作出来たら良いなと思って色々調べてみた。
サーバーアプリとクライアントアプリのインストール
色々と参考記事を見た中で一番判り易く、実際に簡単に出来たのがこのページ。どうやらラズパイをサーバに見立てLAN上のスマフォをクライアントにして操作するようだ(VNC:Virtual Network Computingというらしい)。詳しいやり方は上のページを見ていただくとして、ここでは簡単に手順を紹介する。
- ラスパイにtightvncserverなるものをインストールする。(パスワードも設定)
apt-get install tightvncserver
- ラズパイでtightvncserverを起動する。
tightvncserver
- スマフォにVNCviewerなるアプリをインストールする。上の記事ではiPhone版を使っているがAndroid版もある。
- VNCviewerを開いて新たな接続先を追加し、ラズパイのIPアドレスと先ほど設定したパスワードを入れる。
- それらが合っていれば「ホントに接続するのか?」みたいな赤い警告が出るのでOKしたら接続出来る。
基本的にはこれでOKなんだけど、僕がちょっと躓いたのはラズパイのIPアドレス。記事ではターミナルで”ip a”と打って確認しているが、沢山文字列が出てくるのでどれがそのアドレスか分かり難い。実はあとで知ったが、もっと簡単な方法がある。ラズパイのデスクトップの右上、Wifiのアイコンにカーソルを当てると自身のIPアドレスが出てくるのだ。
それによると僕のケースでは「192.168.0.3/24」となっていたので、最後の3/24がよく判らんけど多分3又は24って事だろうと判断し3を使う。次に上の記事に従い、”:”(コロン)に続けてtightvncserverのインストール時に出てきたラズパイの認識番号1を加え「192.168.0.3:1」と入れれば繋がった。
VNC Viewer on Androidの使用感
ラズパイのデスクトップがスマフォ上に現れるのはちょっとした感動だが、実際にこれで操作するとなると正直しんどい。
先ずラズパイのデスクトップは横長だからスマフォも横表示で使たいが、そうするとラズパイのツールバーとVNCviewerのツールバーが重なってしまう。一応、そこにカーソルを持っていって操作はできるけど見辛い。勿論スマフォを縦に使えば重ならないが、画面が小さすぎてやはり使いづらい。
次に操作方法だが、スマフォの普通の使い方のように目的のアイコンなどをタップすれば良いのではなく、あくまでPC風にマウスポインタを目的の場所まで指で移動しないといけない(指先の位置=マウスポインタの位置ではない)。また、マウスモードというのが有るけど、通常モードの違いが良くわからない。
あと、動作が鈍いのはラズパイを直接操作しても同じだが、それに加えて無線LANを経由している事による遅延が、鈍さに輪をかけているような気もする。もっとも上の記事の人は機嫌よく使ってるみたいなので、スマフォやラズパイの機種によっても違うのかもしれない。しかし、少なくとも僕の環境(Zenfone2+Raspi ZeroW)では、残念ながらあまり使う気が起きない。
という訳で次回は、PCからラズパイを操作する方法を検証したいと思う。