ツインリンクもてぎ試乗会2001-10-30
バイクでのサーキット走行は以前からやってみたかったのですが、走行会のようなイベントだと、周りのペースが速すぎたり皮ツナギが必要だったりして、初心者がいきなり参加するには荷が重いですよね。
そこで、7月の3連休(19-21)にツインリンクもてぎで”HotDog”と言うお祭りがあり(スーパーバイクレースやら、フリースタイルモトクロスやらイベントの集まり)、最終日にサーキット体験走行&試乗会と
言うのがあったので参加してみることにしました。これは服装などの規定がなく、有名ライダー(↓)の先導でもてぎのロードコースを2週(@¥500)する
と言うものです。マシンは自分のバイクで走っても良いし、試乗会を兼ねてなんとニューモデルバイクで走ることが出来ます。
もてぎに行く事自体初めてだったのですが、第一印象は思ったより山の中で起伏が激しい地形に建っていると言うことです。
すり鉢状の地形の外側がオーバルコースで、中心(底)がバドックと言う感じです。しかも全体の広さも想像より狭くて、自慢のオーバルコースも某自動車メーカーのしょぼいテストコースとさして変らないような・・・
体験走行(SV400S)
さて、バドック内の仮説テントで受付をして、先ずはマイマシンでコース走行です。空いているのですぐに走れました。先導するのは、愛想の良さそうな若い兄ちゃんで(GP250ライダーだぞ!)、付いて行くグループのメンバー(5名くらい)一人一人に握手をします。
少し時間調整をしてからいよいよスタート! 僕はたまたまグループの先頭だったのですが、VTR1000に乗る先導ライダーは後ろの方も見つつスロー走行。でも周りの景色を見る余裕があるし、道幅も広々していて気持ちがいいです。
その割に意外だったのは各ストレートの長さが思ったより短めな
こと。プレステのWGPで走行した(?)時は、あのGP500にして結構長く感じられたのに、実際には100キロも出していないのにあっけないほど短く感
じました。対してコーナーは予想通り中低速中心ですが、先導があまりにも減速するのでかなり間がつまり、もうちょっと攻めたかったなと言う感じです。
それとアップダウンのきつさはプレステ通りでしたが、実際のコースはその周り(スタンドや土手)がかなりそそり立っていて、周りから見下ろされているよう
な雰囲気です。 そうこうしてるうちに2周がすぐに終わりピットロードへ、1周4.8km*2もあっという間に終ってしまいました。
体験試乗(CBR600RR)
折角来たから試乗車に乗らない手はありません。車種はSV1000Sと迷いましたが、先ずは試乗どころか普段街で殆ど見かけないあのCBR600RRに乗ることにしました。しかも料金は自分のバイクで走るのと同じ¥500/2周。そのせいか試乗の方が全然混んでいて、CBR600RRは11時ごろに受付して一番早い枠が午後2時しかありませんでした。
試乗の時間まで昼食を食べたり、フリースタイルを見たりして時間を潰します。人のコース走行(自前・試乗)も見ましたが、傍から見ていると凄く速く走っているように見えるんですね。多分爆音のせいだと思いますが。
いよいよ予約した2時前になりピットで準備します。跨ったCBR600RRは以前ライドオンフェスタで試乗したときの印象よりポジションは楽に感じました。 3グループに分かれていよいよスタート。
ハンドリングは以前の印象と同じで、寝かしはじめのフロントの粘り感が強固。一旦曲がり始める旋回力がかなり高いものの、切り替えしとかラインの変更などがとても重いです。パワー的には申し分なく、
きつい上りをぐんぐん加速して気持ちいいです。
ところで、さっきSVで走行した時よりペースが大分速いみたいで、今度はあまり余裕がありません。マシン的にあまり遅いのがいないからか先導ペースを上げ
てるのでしょう。立ち上がりで充分加速すればすぐに挽回できるのですが、コーナーでは慣れないマシンに手こずっていることは確かですね。
体験試乗(Dugati999S)
もう一台予約したのが、これも雑誌ではよく見るが普段はなかなか試乗なんて出来ないドガティーの999Sにしました。こちらは午後3時の予約です。
先ずまたがると、タンクが非常に細くしかも短いのか、普通膝が当たる部分に何もなく両膝がくっついてしまうような錯覚に陥ります。ポジションはドガのスポーツにしては割と楽みたい。そしてエンジンをかけると音がバキバキとかなり煩いです。
いよいよスタートと言うときになんとエンスト!あろう事にピットガレージの屋上から見ているギャラリーの目の前で、はずかシー!
再スタートしてアクセルを開くと、さすがにドドッと力強い加速を見せます。音はワイルドですが、扱いにくい感じはありません。
1コーナー終了後、日差しが出てるのに、雨がぽつぽつ落ちる不思議な天気です。
ハンドリングはかなり粘りがあって、曲がるときの手ごたえが強く、さらっとは寝ません。しかもCBR600RRと違って旋回を始めてから強力に曲がる感じもないようです。ただ、全体としては安定してるのでコーナーをクイックに曲がろうと思わなければ普通に走れます。
ところで、今度のグループでは僕が最後尾でしたが、全体的にペースが速くしかも僕の直前のライダーが直線で前との間隔をわざとあけて、コーナー進入から速
くなるような走りをしていたので、なんか調子を崩されました。もっとも、立ち上がりでちょっとアクセルを捻ればたちまち前との間隔がつまます。これぞドガ
ティの真骨頂でしょう。
写真集
自分のバイクで走る場合は、このメインストレートエンドのゲートから入ります。参加している車種は様々で、必ずしもサーキット走行に向いていない車両も多数いました。
中には古いラビットスクーター(多分)で走るつわものが!あと、大きな荷物を積んだまま走行している人も見かけました。僕は「もし良ければここで」と係りの人に言われたので、荷物はゲート前の地べたに置いていきました。
試乗車はピット前からスタート。驚いたことに、車種はホンダだけでなくドガティー・BMWそしてスズキ(SV1000&400!)もあるではないですか。
速度別に①ホンダ&国産ロードスポーツ ②外車勢 ③遅めの国産(フュージョンとかGW1600とか)の3グループに分かれて走行します。
隣に999モノポストもあったのですが、何処が違うのか僕にはさっぱり判りませんでした。
この日はレースがないのでイベント会場になっていて、 仮説ステージでお決まりのレースクイーンが登場して、馬鹿っぽいトークを展開します。
試乗会で先導した有名ライダーによるサイン会。スーパーバイクの井筒仁康、辻村猛、小西良輝、GP250の名前忘れた若い兄ちゃん等。
みんな愛想が良いし、ルックスもなかなか。長老ばかりの国内4輪の選手より全然良いと思いますね。
メインスタンドの前のスペースでジャンプしているバイクが見えるかな?
フリースタイルモトクロスやエクストリームをやっていましたが、アナウンスがやたら観客を煽って盛り上げようとしている割にはアクションはたいした事ないようにみえました。
まとめ
ツインリンクもてぎについて、上では思ったよりしょぼいようなことを書きましたが、施設的にはカートコースやダートトラック、ショートコースなどとても充
実していて楽しめる工夫があるなと思いました。やたら広くて、そのくせろくなレストランもない鈴鹿サーキットと比べると、さすがに新しいだけのことはある
なと言う感じです。(もっとも最後に鈴鹿に行ったのは80年代ですが)
サーキットを走るのは思ったとおりとても楽しいです。周りのペースが遅すぎても面白くないし、速すぎても危険を感じるので、自分のペースで好きに走れたらどんなに楽しいだろうと思いました。
それと、あらためて感じたのは我がSVの走りやすさ。ラインが自由に変えられること、コーナーでのスピードと安定性の高
さ、充分なトルクとトラクションの良さなど・・・乗りなれてるせいもありますが、最新のマシンと比べてもあまり遜色が無いと思いました(特に僕の腕で
は)。