WordPress2.5.1日本語版を使ってみた2008-05-11
最初の方のエントリーで書いたように、このブログはWordpress ME 2.0.11で出来ています(使っているサーバがMySQL3なので)。ME自体のサポートが終わったことですし、何とかしないといかんと思いつつ、MySQLのバージョンを変更すると、ブログのみならず掲示板など他の全てのサイトにも影響が及ぶので、少々及び腰なのです。
そんな折、僕のクライアントの環境で、最新のWordpress2.5.1日本語版を試す機会を得ました。
インストール方法の違い
先ず、インストール方法からして少し違います。 MEの時は確か、解凍したファイルをサーバにアップしたら(configファイルもいじったかも)、index.phpにアクセスして、フォームに幾つか入力した後、ようやくインストールが始まった筈です。
しかし、WP2.5では、先ずconfigファイルを修正し(DB名やユーザ情報を入れる)サーバにアップする。そして、インストール用のページにアクセスしたら、自動的にインストールが始まり、何も問題なければ、例のadminのパスワードが表示されて終了。「もっと何かやりたかったですか?」なんてメッセージが出てきますが、そんな軽口にも納得するほど、あっけなくインストール完了です。
詳しくはインストール手順をご覧ください。
管理画面の違い
ログインすると、以前と同じ青いタイトルバックのトップページが出てきます。とりあえず管理画面へ行くと、ちょっと垢抜けてすっきりしたデザインに変わってます。メニュー構造も若干すっきりした感じながら、以前のバージョンの利用者が戸惑うほど大幅に変わってはいません。
ただ、記事投稿のエディタも結構変わってるんですが、HTMLモードにしてもタグが現れない(ビジュアルエディタと同じ表示) という現象が発生しております。英語のフォーラムを見ても、同じような症状を訴える人がいるものの特に回答は無く、そうやらこのエディタはバグが多いようですね。
一応、関係ありそうなJavascriptのファイルをアップロードしなおしたりはしたんですが変化無しです。まあ、サイトのソース上ではちゃんとPタグとかは付いているようなので、単にエディタ上で現れないだけみたいですが。
トップページをブログでない「静的ページ」に
さて、新しいバージョンの真価を発見したのはここからです。CMSとしての使い勝手が大そう向上していました。
今回作ろうとしているサイトは、トップページや会社案内やサービス内容なと、大半は静的(に見える)ページで、その一角にブログがあるという(多分ありがちな)構成です。
しかし、このサイト全体をWordpress MEで作ろうとすると、少々厄介です。
静的ページは「ページ」機能で作るのが普通ですが、それだとトップページのURLはexample.com/topのようにドメインからひとつ下の階層になってしまいます。反対に、ブログページがexample.com等、ドメイントップに来てしまいます。
これを回避しようとすれば、テンプレート”index.php”をトップページ用として「静的」に作ってしてしまい、ブログの方は、別の「ページ」としてテンプレートを割り当てるか、あるいは”blog”という特定ジャンルのアーカイブとして作るしかありません。
しかしそれだと、ブログ記事のジャンル毎にテンプレートを用意しないと、”index.php”が読み込まれて、トップページと同じ表示になってしまいます。
WordPress2.5をCMSとして使う
一方、WP2.5では(と言うか、どのバージョンからか判りませんが)、ページ機能で作った「ページ」をドメイントップ(example.com)として設定でき、ブログ機能の方は別の「ページ」に割り当てることが出来ます。
具体的なやり方は、先ずページ機能で「トップ」と「ブログ」というページを作ります。
「トップ」の方は「静的」に作っても構いませんし、DBから情報の一部を引き出したければ、top.phpというテンプレートを用意して、割り当てても構いません。「ブログ」の方は、とりあえず中身は何も作る必要はありません。
次に、管理画面の「設定>表示設定>トップページの表示」と言う項目があり、最初は「最新の投稿」が選択されています(これが通常のブログサイト)。これを「固定ページ(以下を選択)」に切り替えて、その下の「トップページ」と「投稿ページ」それぞれに、先の「トップ」と「ブログ」を割り当てます。
そうすると、「トップ」(example.com)は静的コンテンツ又はテンプレートtop.phpが読み込まれ、「ブログ」(example.com/blog)には自動的にindex.phpが読み込まれます。