Tennis -- MCタイチ

Dunlop CX200 Tour 20212021-06-26

2021年発売の新CX200/400シリーズ、CX400TourとCX200のレビューから間が空きましたが、CX200 Tour(16*19)を試打しました。

試打インプレ

ショップでCX200と持ち比べてみたところ、Tourの方が若干トップライトな感じでしたが全体的な重量はあるので、スウィングウェイトは同程度に感じました。という事は僕にとってはCX400Tourより軽いという事ですね。個人的にはもっとトップライトなのが好みですが、今のラケットとしてはそんなもんでしょう。

試打すると、最初はフレームショット気味の当たりが多くフェイスの小ささを感じましたが、慣れて来ると普通に当たるようになりました。但しスマッシュなど個人的にガシャリ易いショットは試してませんが。

パワーアシストについては意外にもCX200よりある印象で、CX400Tourと同程度でしょうか。これは使用ガットの影響(CX200 Tourはポロツアープロ125、CX200とCX400Tourはエクセル130)も幾分あると思いますが、同じガットを張っても多分CX200より若干パワフルだと思います。勿論これはバランスの好みや振り抜きやすさを含めた僕にとってのパワーなので、他の人が使えば感じ方は変わるかも知れません。ただメーカーの売り方も含め、Tourモデルは無印に比べて飛ばない(ハードヒッター向き)という一般論はあまりあてになりませんね。

打感については順当にCX200 Tourの方がCX200よりソフトというか弾力感はあります。ガットの影響と言う意味では、ただただ柔らかいエクセルに対してビヨーンという弾力感があるポリツアープロの性格が出てると思います。硬さで言うとポリの方が硬い筈なので、それでも硬くは感じないTourの方がフレーム自体はソフトなんだと思います。

尚、旧CX200Tourはインパクトでフレームがコクっと折れるような鈍さがありましたが、新型CX200Tourはもっと弾きが良くパワーを感じました。

外観/スペック

CX200と同時に借りた訳ではないので直接比較は出来ませんが、僕のBurn FST99SがCX200と瓜二つのフェイス面積・形状だったのでこれと比較できます。結果は下の写真の通り、CX200 Tourの方が一回り小さいフェイスで特に縦方向にはフレームの厚み分丸々短いですね。

ストリングパタンはCX200/CX200Tour共16*19なのに、面積の広いCX200の方が目が詰まっているように感じました(これも並べて比べたわけではありませんが)。多分CX200の方が、フェイスの外側で目が粗く内側で細かくなる「パワーグリッド」の度合いが強いからだと思います。

スペック上はTourの方が5g重く、5mmトップライトという有り勝ちなパタンですが、実際の重量差は10gありバランスは4mmの差でした。大体、バランスが1mmトップヘビーだと重量が1g重いのと同じように感じると言われており、それに従うとTourの方が重く感じる筈ですが、僕は同じくらいに感じました。

製品名 重量 バランスP フレーム厚 重量(実測) バランス(実測)
CX200 Tour 310g 310mm 20.5mm 330g 322mm
CX200 305g 315mm 21.5mm 320g 326mm
CX400 Tour 300g 320mm 23.0mm 322g 324mm
Vcore98 2021 305g 315mm 22.5-23-21mm 332g 319mm
V core 95 2021 310g 310mm 21.5-22-21mm 325g 320mm
V core pro 97 2019 310g 310mm 20.0mm 335g 318mm

まとめ

上にも書きましたが、Tourが付くモデルは無印のノーマルに比べて、フェイスが小さいから飛ばないしスウィートエリアが狭いので難しいという定説は当てになりませんね。実は最近、スクールの試打会で再びCX200を打ってみたのですが、スウィングウェイトが軽いせいか、オフセンターで打った時のパワーダウンが大きく、平均的に飛ばない印象のラケットでした。残念ながらCX200Tourは試打会には無かったので同じ環境では試せてませんが、もしあればCX200より重い分、打ち負け辛いラケットだと思います

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