Head Boom MP2023-02-04
Grinta100を買う前に昨年試打したラケットのレビューが溜まっていますが、今回はその一つヘッドの新シリーズBOOM(ブーン)です。ミントチョコみたいな色はポップでお洒落ですが、インスティンクトの後継という訳ではなく、ガウフが使っているようにもっと中上級志向のようですね。
外観・スペック
ぱっと見特徴的なのは先端に行くほど幅が広くなるフェイス形状。ヨネックスのラケットと違って楕円で先広がりなのでうちわみたいに見えます。ストリングパタンは通常の16*19ですが、その割に密に見えるのは、フェイスの中心に向かって密になる度合いが大きめなのか?
それとフレームは、正面から見ると薄めで横から見ると厚め(24㎜)という、フラットな当たりに対して高剛性かつ低ドラッグな形状ですね。また、うちわ形状のフェイスはスロートとの繋がりがスムーズで、かつスロート三角のコーナーにRが付けてあるので、捻じり剛性も高いかも知れません。
黄金スペックよりやや軽く、ややトップライトなバランス(つまりスウィングウェイトが小さい)。ガット込みの実測値でもスペック通りという感じ。尚、今回の試打ラケットには振動止めもオーバーグリップも付いていなかったので、その状態での実測値です。
製品名 | 重量 | バランス | フレーム厚 | 重量(実測) | バランス(実測) |
---|---|---|---|---|---|
Boom MP | 295g | 315mm | 24mm | 310g ※ | 322mm |
Speed MP 2022 | 300g | 320mm | 23mm | 322g | 330mm |
Grinta 100 Lite | 285g | 335mm | 22-23.7-23mm | 300g | 340mm |
Grinta 100 | 305g | 315mm | ↑ | 320g | 321mm |
Blade 98S V7 | 295g | 325g | 21mm | 310g | 332mm |
Vcore100 2021 | 300g | 320mm | 24-25-22mm | 320g | 326mm |
CX400 Tour | 300g | 320mm | 23.0mm | 322g | 324mm |
試打インプレ
先ずスペック通り、体感上もトップライトで僕の好みです(⌒∇⌒) 今までのヘッドのMPは僕にはスウィングウェイトが重すぎ、かと言ってLiteだと軽いけど更にトップヘビーなので違和感がありましたが、新世代のMPはエクストリームも含めて、質量とバランスが丁度良いです。
打感も軽く打った時には硬すぎず粘り過ぎずちょうど良い感じ。特にボレーのタッチとコントロール性は抜群だと思いました。
しかし!スウィングスピードを上げて行くと、硬い振動がガシガシと腕に響くようになります。剛性が高いというより、素材の振動特性が硬い(高周波成分が多い)ような印象です。10分くらいストロークを打ち続けると、肘が痛いを通り越して痺れてしまいました💦
なお上述のように、今回の試打ラケットにはオーバーグリップも振動止めも付いていなかったので、そのせいで硬いのかと思い、自分でつけてから後日試打しました。しかし、若干マシになった程度で硬い事には変わりません。両方つけてある自分のBlade98S V7より硬いですね。
他のラケットもそうですが、トップライトなモデルはたとえ重量がそこそこあっても何故か硬い打感になってしまうんですよね。ガットは縦がRPMラフで横がXR3125のハイブリッドになっていたので、縦糸の硬さが効いてるかも知れませんが、ガットだけでこれだけ打感が硬くなるとは思えません。
サーブはシャキシャキとパワフルなボールが打てて良いのですが、やはりちょっとスウィートエリアを外すと腕にビシバシ来ます。