Vcore 100 20232024-04-19
Speed MPLが余りにも硬かった(衝撃が強く肘が痛い)ので、やはりVDMを装備したYonexかなと思い、未だ試打していない現行(2023年モデル)のVcore100を借りてみました。
概要/スペック
近年のヨネックスはフェイスの先端が広く手元が狭くなる、逆三角形(しゃもじ型)化が止まりませんね。スウィートエリアを先端に広げるのは良いとしても、なんで手元を狭めないといけないのか判りません。空気抵抗なら先端に行くほど効いて来るので、手元を狭めても大差ないと思いますし。
僕のBlade 98s(普通の楕円)と重ねてみると、当然ながら先端のショルダー部が広くなっています。最大幅は左右に5mm程広く(写真ではもっと差が大きいように見えますが)、手元付近ではBladeと粗同じ横幅になります。
そして今回はVcore98と重ねて比較出来ましたが(一番最後の写真)、何と縦の長さが15mm以上違いました。形が似ているせいか、それぞれ単独で見るとそんなに差がある事に気付きません。
製品名 | 重量 | バランスP | フレーム厚 | 重量(実測) | バランス(実測) |
---|---|---|---|---|---|
V core 100 2024 | 300g | 320mm | 25.3-25.3-22mm | 323g | 331mm |
Speed MPL 2024 | 280g | 325mm | 23mm | 298g | 340mm |
CX200 2024 | 305g | 315mm | 21.5mm | 316g | 325mm |
Ezone98 2022 | 305g | 315mm | 23.5-24.5-19.5mm | 329g | 321mm |
Blade 98S V7 | 295g | 325mm | 21mm | 314g | 332mm |
Vcore100は所謂黄金スペックですが、実測してビックリ。バランスが331mmとかなりトップヘビーなのです。一方重量も323gと軽くはないのでSW(スウィングウェイト)は相当重い筈なのに、不思議な事にそれほど重く感じないのです。全体重量とバランス(重心位置)が同じでも、このラケットは質量が中央付近に集中してる事になります。
試打インプレ
先ず打感ですが、思ったより(前作より)硬かったです。と言ってもSpeed MPLのように肘にビンビン来る硬さ(振動)ではありませんが、シャフトのしなりも面のたわみも感じられませんでした。ガッチリしてるけど何処となくしなり感や良い意味での鈍さがあるEzone98(2022)に対して、Vcore100はもっとキンキンした硬さを感じます。
それとSWですが、上述のように実測値から想像するほど重くはないとは言え、僕にはやや鈍重でした。またリムがかなり厚いので、縦振りだとそれなりに空気抵抗を感じます。つまり、SWと空気抵抗が大きめでスウィングスピードが上げ辛く、頑張って振っても硬いのでガシャると衝撃がデカいという、僕にとっては3重苦です💦
こういうラケットは(僕の感覚としては)面を合わせてボールをブロックするように打つと上手くいきます。しかし、僕は基本的にラケット振り回すタイプなので、その打ち方では中々上手く当たりません💦 弱く短く振るとタイミングが合わず、かと言って振り回すとSWが重いので振り遅れます。ただ、重めでとても高剛性なので、ガシャってもあまりブレずに、結果的に相手のコートに収まったりします(但し肘へのダメージは大きい)。
と言う訳で自慢のスピン性能を発揮するには至りませんでした。僕は基本フラット系ですが、意識してスピンをかける場合は、CX200のようにSWが軽く球持ち感がある方が遥かにスピンフレンドリーです。結局のところ、誰が使ってもスピンが良く掛かるラケットは存在せず、逆にその人にあったラケットを使えば、スピンもスピードもコントロールも全て向上するという事だと思います。