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Pure Aero 20232024-05-10

バボラというと今作のPure Driveのように、兎に角硬い(肘が痛い)イメージがあったので敬遠していましたが、今作のPure Aero(ピュア・アエロ)は打感が柔らかくなったらしいので一度試してみる事にしました。

概要/スペック

近年はヨネックスの逆三角形程極端ではないにせよ、先端が広がったしゃもじ型のフェイスが多い中、Aeroシリーズは普通の楕円に見えます。

今回は同じ100平方インチのGrinta100と比較してみましたが、何故かAeroの方が全周で3-5mmづつ小さかったです。一方ストリングパタンはAeroが通常の16*19なのに対し、Grinta100は横糸が1本少ない16*18です。オマケにストリングの配置はAeroの方が全般的に中央部に集中しているので、大分目が細かくなっています。

製品名重量バランスPフレーム厚重量(実測)バランス(実測)
Pure Aero 2023300g320mm23-26-23mm320g
314g
326mm ※
329mm
Vcore 98 2023305g315mm322g326mm
Vcore 100 2024300g320mm25.3-25.3-22mm323g331mm ※
Speed MPL 2024280g325mm23mm298g340mm
CX200 2024305g315mm21.5mm316g325mm
Ezone98 2022305g315mm23.5-24.5-19.5mm329g321mm ※
Blade 98S V7295g325mm21mm314g332mm ※
実測重量とバランスはガットとグリップテープ(※印が巻いてあるもの)込み

Pure Aeroの試打ラケは分厚めのグリップテープ(6g)が巻いてあったので、試しに外してみると重量が314g、バランスが329mmとなりました。こうなると軽量でややトップヘビーな数値ですが、軽く振ってみると左程トップヘビーには感じませんでした。

グリップテープを外した状態で AeroとVcore100を比較すると、同じ黄金スペックなのに3g重く、バランスは5mmもトップヘビーです。一方、スペック上は5g重いVcore98は実測では2g重いだけ、バランスはスペック上5mmの差がありますが実測では3mmの差でした。

試打インプレ

先ず打感ですが、思った以上にマイルドでした。ピュア・アエロを試打するのは初めてなので、過去モデルとの比較は出来ませんが、回転系(反発系)のイメージとは裏腹に、コントロール系の打感と飛び方だと思いました。

打感を比較すると、一瞬で肘が痛くなる現行のPure Driveより遥かに柔らかいし、新作Speed MPLと比べても明確に柔らかい(剛性感、衝撃感共に)。そして2023 Vcore98/100(VDMで衝撃は抑えている)と比べても、今作のAeroの方がしなり感やホールド感と言う意味では柔らかく感じました。

そして良い意味で意外だったのは、持つだけで分かるトップライトさです。もっとも上述のように、試打ラケには厚めのグリップテープが巻かれていたので手元が重くなっていました。試しにこれを外してもトップヘビー感はあまりありませんでした。

これは、極太のスロート部分に質量が集中しているからかも知れません。また、リムも含めて全体的に剛性感(塊感)が高いので、やや短いラケットを振ってるような感覚があります。それってEzone98と似てるんですよね。全体にガッチリしてるのにどこか柔らかいところが。

ネットのレビューを見ると、今作のAeroは僕と同様に柔らかくなったという人は多いです。しかし、逆に硬くなったという人も結構居るようです。何故真逆の感想になるのか考えてみるに、物性としての剛性は確かに下がっているので、恐らくフラット系で分厚く当てる人は今作の方が柔らかく感じ、逆に薄く擦る人は飛ばないし持ち上がらないので硬くなったと感じるのではないでしょうか?

冒頭で今作のアエロはコントロール系ラケットの特性だと書きましたが、これはスピンをグリグリ掛けるより、ボールを押してパワーとコントロールを得るタイプという意味です。即ち、飛びとしてはやや控えめで軌道は若干低め。だから、よく暴発させる僕としては「抑えが効く」という感想になりますが、パワーアシストや弾き感を期待する人には向かないと思います。

ただ僕も元々フラット系の打ち方であるが故に、吹かすミスも多いがネットミスも多く、やはりスピンをかけて確実性を上げたい所です。その点、今作のアエロのスピン性能はやや不満が残ります。しっかりとワイパースウィングする余裕がある時は良いのですが、軌道が低いサーブをコンパクトなスウィングでリターンする時などは、ボールが持ち上がらずネットしてしまう事が多いのです。因みに僕のGrinta100 Liteの方が楽にスピンが掛かりますし、新作CX200はもっとかかります。

今作のエアロは、打感が柔らかいと言っても、ボールの引っかかり感やホールド感は少ないんですよね。まあこれは張ってあるガット(エクセル130)の特性とも言えますが。エクセルってナイロンマルチの割にホールド感が希薄だしあまり飛ばないので。

ショット別にみると、先ずストロークは、しっかり打ち込めたら重くて伸びるフラット系のボールになります。逆に、妙な体制で打たされた時は、ネットミスしたり逆に吹かしてしまいます。近接戦でなんとか当てるだけで返した場合も、相手の球威が十分あれば意外としっかり飛びますが、逆にヒョロヒョロ失速系のボールが来ると、小手先でひょいと返すのは苦手です。

スライス(バックスピン)はボールを乗せて運ぶような打ち方は難しいですが、ブロックするようにコンパクトに打つと、バック・フォア共に上手くいきます。故に、基本的にブロック系スライスであるボレーは、中々打ちやすいです。剛性感も重量感もそれなりにあるので、ラケットを振らずにぶつけていく打ち方に自然になります。

同様にサーブもフラット系が打ちやすいです。僕の身長とリーチでフラットサーブが入るという事は、スピードはあまり出ていない筈ですが、バウンド後に伸びているのか、相手は球威に押され気味に見えます。逆に擦ってもストロークと同様引っかかり感が希薄で、更に 分厚いリムは擦る方向に空気抵抗が大きいのか、スピン系のサーブはあまり得意ではありません。

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