ポジション/足つき/取り回し
R6と決定的に違うのが足つき性。シート高は790mmだが、股下の形状が非常にスリムなので足つき性はとてもよい。08のCBR600RRと同程度かな。
ポジションもコンパクトかつアップライト。R6のアンダーカウルを外しただけで、あとはほぼ同じ形状(に見える)。ハンドル位置が大幅に高くなっているのに、R6の顔が何故かしっくりくる。
パワートレイン
現行型(06~)のR6のエンジンがベース。豊かな低速トルクはそのままに、中速域(~7000rpm)は一段と厚みを増し、高回転域だけ少し頭打ちが速くなった感じ。
R6の爆音は大分マイルドになったが、音質は似ていて抜けが良い感じは健在。
ハンドリング/乗り心地
R6より重量的には10kg弱増えているが、アップハンドルな事とシャシが低荷重設定の為、トータルの軽快感はR6と同程度以上。400のモタードか?と思えるほど。
ヤマハとしては珍しく高重心な感じは無く、適度に緩さがあって安心感がある。
総合評価
FZ-6はよくも悪くもツアラー的だが、これは本当にR6のストリートバージョンと言える軽快さ。R6の過剰品質だけを普及品に換え、他は極力共用化しコストダウンを図ったのはすばらしい。