居住性/ラゲッジ
後席の頭上空間は旧型より確実に余裕があり、座高の高い僕でも握りこぶし1個くらい空いていた。ウインドのラインが高いので底の方に座っている感じもするが、この方が落ち着いて寝れるかもしれない。
パワートレイン
停止からの無音の出だしはかなり強力。その後は(エンジンがいつ始動したのかよく判らないが)普通の1.8L車くらいの加速感。ただ、エンジン音と車速(又はトルク感)がリンクしないので多少違和感がある。アクセルレスポンスが良いのか悪いのか判らない不思議なパワートレイン。
ちなみに、完全電気式のセレクトレバーは少し触れるだけでNに入ってしまい、それに気付かずアクセルを踏んでも加速しない(空ぶかし音もない)ので、駆動系のトラブルかと勘違いした。
NレンジかDレンジかを示すものがインパネのインジケータしかない(セレクタレバーのポジションは操作後に定位置に戻るので同じ)というのは少々心もとない。Nレンジでアクセルを踏んだら、アラートを出すとかしたらどうなのか?
ハンドリング/乗り心地
試乗車は17インチ仕様のGツーリングだったが、ハンドリングは想像以上にしっかりしていてた。
何かとインフォメーションが曖昧なトヨタ車の中では異例と言って良いほど正確でカッチリしたステアリング、腰のあるサスペンション、扁平タイヤにしては硬くない乗り心地。
ただブレーキの効きは甘く、特に踏み始めの減速感がかなり弱い。そして、停止直前に回生ブレーキで急減速する伝統は健在。
総合評価
スタイルは旧型のイメージを残しつつも、シャープ感やマッスル感を上手く出している。写真のパステル系ブルーも良い。
ただ、205万円のLグレードはかなり簡素な仕様で、特に低転がり抵抗タイヤにより、ハンドリングやスタビリティーがイマイチという話もちらほら。かと言って、このGツーリングだと300万円近くになる。
パワートレーンは不思議な面白さはあるが、音も含めたレスポンスにつかみ所がないし、トルク感も出だし以外は期待したほど無かった。
それよりも意外にしっかりしたハンドリングだから、これに普通のエンジンを積んだら値段も手ごろで燃費もそこそこ、走りも良いクルマになったかもしれない。まあ、HVのエンブレムが無いと今時売れないだろうが。