居住性/ラゲッジ
Aピラーが遠くにありほぼ垂直に立っている、とてもスクエアで広大な室内空間。ミニバンに乗ってるような気分になるが、外から見るとそれほど車高が高いわけじゃない。普段ハンドルが切れないティーダに乗ってるせいか、小回り性はとても良く感じた。
話題のタッチパネルオーディオは高輝度&大型アイコンで見やすく操作感良好。中途半端に微細なメカスイッチを残すより、こちらの方が断然使いやすい。
パワートレイン
中身はスズキMRワゴン。顔がちょっと違うOEM車。
大柄(に感じる)ボディーに660ccエンジンにしてはまともに走る。50km/hまでの加速感は新型スイフト1.2Lと大差ないと思う。
周りの普通車に負けないように加速しても、ギャンギャン回って煩いわけではない。反面、ビュンビュンと軽快に回るタイプでもなく、軽にしてはトルクで加速するタイプのようだ。
ハンドリング/乗り心地
粘り腰のサスでゆったりした動きの安定したハンドリング。大きなミニバンを運転しているよう。ハイト軽の系なのでロールはそれなりにあるが、ロールスピードや前後バランスもナチュラル。嫌なアンダーステアはない。
ステアリングは今の基準からするとかなり重め(もしかしてタイヤの空気圧不足?)だが、タイヤのたわみが良くわかる。昔のノンパワステってこんなだったかも。ワインディングを走っても速くは無いが不快感も恐怖感も無い。
乗り心地もしっとりかつどっしりしていてギャップの当りも意外と小さい。ベンチシートもサイズが大きく座り心地は良好(ノートやフィットの方が小さく感じる)。
まあ、軽らしくドアはペラペラだし、ティーダやスイフトのようなソリッド感や高級感はないが、他の小型車がこれより確実に上質な訳でもないと思う。
総合評価
広大な室内、良好なインテリアの質感、落ち着いた乗り心地、過不足無いエンジン。今の軽ってこれ位が普通なんだろうか?これじゃあマーチなどのリッターカーを選ぶ理由が思い当たらない。
しかし、出来が良ければよいほど、日本の軽規格が残念だ。車幅があと100mm広く、排気量が800cc位あれば、そのまま競争力があるグローバルカーになれるのに。