ポジション/足つき/取り回し
125だからと思って跨ると、足つき性はびっくりするほど悪い。125単気筒の割りに車体もシートも幅広い感じ。比較するならCBR250Rよりも2回り悪く、足裏接地面積としてはDR-Z400SMと同等か?
あと違和感があるのがポジション。前傾は殆ど無くてモータード的だが、ステップ位置がやたら高くてSS的。相対的にブレーキペダルの位置が低いので、かなりつま先下がりとなり操作しにくい。
パワートレイン
流石のKTMも125ではもっさり加速。コーナー手前でちゃんとシフトダウンしとかないと、立ち上がりで失速する。
ただ、回転を上げればパワーはそこそこ出る。振動も少なくスムーズなのでストレスを感じない良く回るエンジン。詰まったような回り方のKLX125などと比べたら、明らかに早いと思う。
ハンドリング/乗り心地
車体はガッチリしているが、125にしては大柄に感じる。他社の250並みの車格。125のエンジンにはオーバースペックな車体。250を積んでも十分対応できると思う。
KTMのバイクの多くは、同じ排気量なら他社のバイクより2段階くらい軽く感じる(例えば690なら250位の感じ)ので、その流れから言うと50cc並みの軽快感にして欲しかった。
総合評価
KTMが若者のバイク離れ(欧州でも進行しているのか?)を危惧して投入したという、エントリーモデルの力作。
確かに、良く回るエンジン、KTMらしいしっかりしたシャシであり、この内容でこの価格に抑えたのは立派だと思う。
ただ、この車体なら125にしておくにはもったいない。もし、250エンジンを積んだバージョンが今後出るなら、そちらに期待が膨らむ。