居住性/ラゲッジ
これはSC仕様と同じ筈だが、今回は狭い路地を通ったが、取り回しに苦労することは無かった。若干だが家のティーダより楽かも。
パワートレイン
このグレードは過給器が付かずミラーサイクルでもないただの3気筒1.2L。それに1.5クラスの車体だから、かなーりかったるい走りを想像したのだが、驚くほどパワフルだった。
キツめの長い上り坂を苦もなく登っていく。感覚的には旧ノート(1.5L) の1から2割減くらいのパワーに収まっている。よって過給が切れた時のノートのSC仕様や、中間加速がないスイフト(1.2L)より明らかにパワフル。
しかも、スーパーチャージャー(SC) とエンジンが奏でる2重奏的なノイズがないので静か。結構低めの落ち着いた音。勿論、SCのクラッチの断続感が無いので、普通にフラットなパワー特性。
ハンドリング/乗り心地
ハンドリングは重厚なSC仕様より軽快な感じがする。乗り心地もSC仕様のようなゴツゴツ感が無い(タイヤの違いか?)。良い意味でファミリーカーらしい軽やかさとしなやかさがあり、尚且つボディーやサスのシッカリ感も適度にある。
総合評価
暇つぶしに期待せずに乗ったせいか、想像を遥かに上回る出来だった。日産は新型ティーダ(ラフィオ)を含め、従来の1.5Lをこの1.2Lエンジンに置き換えようとしているらしく、そりゃちょっと無理だろと思ったが、この実力なら案外行けそうな気がしてきた。
そうなると、一方のSC仕様は一体何?という事になる。名目排気量の割に非力なミラーサイクルを使った上に、その動力の一部を過給のために使うのは果たして効率が良いのか?と疑問さえ湧いてくる。
勿論、今後はSCのセッティングを改良して改善される可能性は充分あるが、SC有る無しで20万円の価格差に匹敵する付加価値が出せるかどうかは疑問。例によって、燃費で元が取れるほど効率に差はないだろう。ならば、思いっきりパワフル(過給ガンガン)なスポーツグレードを出すとか?