バイクインプレNEO by MCタイチ

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TMAX530 (yamaha)

イントロ

久々に舞洲で開かれた2015年のヤマハの試乗会。しかし、お目当てのR25/R3はチケット完売で乗れず、仕方なく一番空いてたので乗ったのがこのTMAX。とは言え、PCXに乗り始めてから以前よりスクーターが気になっている今日このごろではあるが…

写真を撮り忘れたので行列の模様とか^^;

ポジション/足つき/取り回し

大型スクーター界の中でも極悪の足つき性(バーグマン650より明らかに悪く、C600よりも若干悪い)だということは判っていたが、スクーターは車体を少し傾けると格段に足付きが良くなる事に気付いた今は、気構えていれば座って車体を支えていられるレベル。ただ、コースを走り終えて停止する時、シート高自体は低いので警戒せずに足を出すと、地面が思ったより遠くて焦った。

乗車中のポジションはスクーターらしくコンパクトかつ上体直立姿勢で、手足の短い僕でもリラックスできる。特徴的なのは普通のスクーターよりハンドル位置がやや低めなこと。勿論レーシーなポジションではないく、カブのようにイスに腰掛けて膝に手を置いてる感じに近いかな。これにより、安楽さと同時にある程度攻める走りにも対応していると思う。

パワートレイン

先ず気になったのがエンジン音。大排気量らしくドコドコした重低音なら分かるが、バリバリ、カサカサした意外と軽い音で、125のスクーターとあまり変わらない感じ。

パフォーマンスも低速トルクは意外と穏やかで、出だしはマイルド。勿論、アクセルを多めに開ければそれなりに鋭い加速をするが、その際はエンジン音は「ビー」と雑味のある上品とは言えない音になってしまう。

試乗コースのレイアウトと先導のペース的に、MAX50km/hちょいだと思うので、それより上の領域ではどんなパフォーマンスなのかはわからない。しかし、開けた時のエンジンノイズから想像して、静かで快適な高速クルーズといったキャラクタでは無さそう。

ハンドリング/乗り心地

リーン初期に強めにセルフステアがあるが、それより深いバンク角へはちょっと抵抗感があるという、ややSS風のハンドリング。これはフロントタイヤの空気圧が低めでも起こりうるレベルではあるが、基本的な性格としてはセルフステアが強めのヤマハ・スクーター・ハンドリングだと思う(マジェステーSほどではないが)。

また、前輪が強く向きを変えようとするのに対して、後輪というか車体後半が直ぐに追従せずにちょっと引きずられた感じが若干した。シャシ剛性が低いわけでも無いだろうが、バイクの動きに一体感が無いというか、やや緩く大柄な車体に感じてしまう。

総合評価

TMAXは中・大型スクーターの中ではかなりスポーティーなキャラクタで評価が高いが、正直いえば期待したほどでも無かった。BMW C600スポーツの方がパッと乗ってパワフルに感じたし、車体もサスも一体感があったように思う。一方、ゆったりツアラー志向としてはバーグマン650の方がマッチするのは明らか(しかもパワフル)。

しかも、エンジンノイズがバリバリと小型車っぽく、価格なりの高級感や上質感があまり感じられない。と書くと良いことナシみたいだが、バイク全体の中では快適で速い方だと思う。ただ、上述のライバルに対する明確なセールスポイントがないというか、キャラクタ的に良くわからないポジション担ってるように思う。

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