ポジション/足つき/取り回し
これもやはり、アメリカンとしてはアップライトなポジションなので、手足を投げ出しているような辛さはない。とは言え、停止して足をついてる時は椅子に座ってるように楽チンだが、ステップに足を乗せると腰はそれなりに曲がる。ハンドルは若干遠目で広めで、ニーグリップは基本無し。やはりアメリカンのポジションはバイクを操るのに適したものではない。
パワートレイン
NC700よりピークパワーは低く、出だしの超リッチトルクもないが、こちらは最初からバタバタ言ってるので回りにくさをあまり感じない。とは言え、アメリカンとしては車重に対して充分活発なエンジン。普通に走っている限り、400のネイキッドよりパワフルだと思う。
ハンドリング/乗り心地
停止してサイドスタンドを立てていると、セルフステアがかなり強いが、走りだすと適度に穏やかなハンドリングになる。これは、キャスターが寝ているので倒れこむ力も大きいが、トレールが長いので前に引っ張る力も強いというバランスだから。なので原理的には、速度がゼロに近づくに連れ、セルフステアが強めに出る。実際も、停止直前には、そのような素振りを見せた。
とは言え、アメリカンの中では軽快で率直なハンドリングだと思う。勿論、コーナリングスピードはさほど速い訳ではないが、低い乗車位置からリアタイヤを沈みこませるように立ち上がると、バイクを操ってる感があって中々気持ち良い。
総合評価
スポーツスターの劣化バージョン等と揶揄されるが、ボッテリ系ばかりの国産アメリカンの中では中々かっこ良いと思う。つや消しタンクや、つや消しエンジンフィンにしたらもっとかっこ良いと思うが、それだと本当にスポーツスターになってしまうので、ホンダは自粛したのだろう。あとは自分でカスタムしてくださいと言うことだろう。
走りも見た目通りスポーティー、というかネイキッドの感覚に近く、アメリカン嫌いの僕でも馴染める。足つきの心配がなく、重心も低いので滑っても何とかなりそうな気がするし、ゆったり流しても気持ち良い。年をとったらこういうバイクもありかなとも思うが、それにしては腰に負担がかかりそうな気も…