ポジション/足つき/取り回し
足つき性は、DトラやXR250SMと比べて若干不利だが、街中でも何とか許容範囲に入る。
パワートレイン
普通に走っていると250並みにスムーズだが、トルクも期待したほど無い。勿論、回せば軽い車体がウイリーしそうになるくらい力はあるが、ハスクバーナの400みたいに全域ではじかれるようなトルク感は無い。
また、エンブレは若干強めで、サウンドもエキサイティングではないので、あまり回す気もおきない。
ハンドリング/乗り心地
モタードなのでストロークがたっぷりあり、乗り心地も接地感も上等。
ただし、他の国産250モタードと乗り比べると、やはり高加重向けサス&車体なので、タイヤをぎゅーぎゅー言わせながら攻めるのがしっくりくる感じ。
また、車体がエンジンに勝ちすぎているというか、大柄で安定志向な印象を受ける。よって、内外どのモタードと比べてもクイック感が薄い。
総合評価
04年末のデビュー当初から試乗しているが、独自の硬派なポジションを築いている。
ただ、他の国産モタードのようにイージー&軽快ではなく、さりとてレーシーな外車モタードのようなシャープさも無い。なんとなく大味というか、つかみ所が無い印象。
国産ビックシングルは騒音規制のせいで本来の力を出せないらしいので、そういう意味では給排気系のチューニングを前提にしたバイクなのかも。
ネガティブなコメントが多くなったが、ファッションに走らずパフォーマンスを追及した「漢スズキ」らしいバイクだと思う。