イントロ
大阪MCショーで見た、名前もルックスもレーシーなこのバイク。一見新型か?と思いきや、従来からある400パラツインのバリエーションの一つ。フルカウルバージョンがマイナーチェンジされただけだった。
変更されたのは外観(カウリング)の他にマフラー、そして400Xと同じフロントのプリロードアジャスターの追加など。関連リンク「プレスリリース」参照。
ポジション/足つき/取り回し
ある意味このバイクで一番印象的なのはポジションで、レーシーなルックスとのギャップが大きすぎる(;´∀`) 現行Ninja250やR25などより明らかにアップライトであるばかりか、ネイキッドとしてはややレーシーなZ250SLに勝るとも劣らないアップライトさ(;^ω^)
足つきもZ250SLに負けてない気がする。とにかく、 バイクはレーシーなルックスなのに跨ったライダーはやたらとアップライトな姿勢で乗っているという80's的なミスマッチ感・・・そういえば旧型Ninja250Rとそっくりだ。
パワートレイン
400Xと基本的に同じエンジンの筈だが、ややガサツでバタバタした音に聞こえる。3年前に初期型CBR400Rとネイキッド版のCB400Fを乗り比べた時も、やはりCBRの方が回転のスムーズさに欠けているように感じた。フルカウルをつけるとエンジンノイズがこもった感じでライダーの耳に届くからだろうか?
とは言え当然ながら、穏やかで扱いやすいエンジン特性は他のバリエーションと共通。しかしというかだからこそ、レーシーな外観に対しいてキャラクタが地味すぎると思う。大体「CBR」という名称は直4のマシンに付けるものではないのか?
ハンドリング/乗り心地
ハンドリングもレーシーなルックスからすると、異例なほどネイキッド的(前輪分担荷重が少ない感じ)。ただ、クロスオーバータイプの400Xと比べると、寝かしていく時の手応えがネットリしている。
乗り心地も400Xほどではないが悪くはない。突き上げ感もなく、旧型NC700Sよりよっぽど快適。
総合評価
名前とルックスだけがレーシーで、中身(エンジン、車体、ポジション)は全てマイルドという 、狼の皮を被った羊。レーシーな外観は必須だが、乗ってしんどいバイクは嫌という需要があるのか知らないが、僕はなんともチグハグな感じがして落ち着かない。
そういえば、ネイキッド版CB400Fが試乗会には出てなかったけどどうした?と思ってホンダのサイトを見たら、何と生産終了になってた(-_-;) こっちの方がよっぽどエンジンキャラクタにマッチしてたのに・・・あまりにも地味で売れなかったとか?
そうかと思えば、発売からもう20年近く経つCB400SFなんかまだ売ってるし、なんかホンダの400に対するスタンスが迷走してる感じがする。まあ、400のマーケット自体が特異なガラパゴス島だから、扱いに苦慮するのはわからなくもないが。