ポジション/足つき/取り回し
セパハンながらポジションは完全にネイキッドで、旧型Ninja250を彷彿とさせる。ハンドルが絞り気味のCB400SFより僅かながらアップライト姿勢かもしれない。
足付きはSFより明らかに悪く、グラディウスと同等だと思う。シートの角が硬いというか又が開き気味になる。
パワートレイン
ドロドロと野太い音を出しながら豊かなトルクを発生する。ただしNC700と違って回転がスムーズなので、普通に回してもストレスを感じない。こちらの方がバイクのエンジン特性としては自然。最高出力は34kWでNC700の37kWと殆ど変わないが、使える回転域も広いのでこちらの方が疲れにくかも。
Ninja400より全般的にスムーズでトルクフル。スムーズなグラディウス400と比べるとドロドロ感が強く、動力性能は中低速はほぼ同じで上の伸びは劣る位だと思う。
ハンドリング/乗り心地
フルカウルモデルに有りがちな寝かしこみの重さや渋さがなく、スムーズで穏やかなネイキッド的なハンドリングだった。セルフステアは自然で、リーン速度や重心高さも適切。
乗り心地はフラットな舞洲のコースなのでよく分からないが、ゆったりストロークするタイプの穏やか系サスだと思う。NC700Sのように突っ張ったところが無いような気がする。
総合評価
NC700の縮小版と思いきや、想像以上に出来が良かった。NC700程怒涛の超低速トルクはないがフィーリングは上質。一方人気の250では絶対的にパワー不足だが、このくらいパワーがあればユッタリツーリングバイクとしても良さそうだし、フルカウルにも意味があると思う。
ネイキッド版のCB400F(来月発売予定)との価格差は2万円しかなく、重量的にもポジション的にも殆ど同じ。ハンドリングは未だFに乗ってないので判らないが、このRがネイキッド的だったので大差無いかも。という事は、見栄え的にもRの方が良さそう。実際、こちらの方が全然売れると思う。
ただ、NC700Xが65万円でNC700Sが60万なのに対し、このCBR400Rは67万円と逆転現象が起きている。700より7万円高い400(維持費は同じ)(^^ゞこれはクオリティーの差と言うより、日本専用仕様を態々作ったからだと思う。世界仕様の500cc版をそのまま発売していれば、NC700シリーズより安くなってたと思う。いつも言ってるが、日本のガラパゴス制度を何とかしないと、右肩下がりの2輪市場が益々疲弊すると思う。