ポジション/足つき/取り回し
跨った時の第一印象は、以前のモデルより大分前傾度が緩くなった感じがするのだが、街中を10分も走ると首筋が痛くなる。ハンドル位置が低くないが遠いのかもしれない。BMW F800より一回りきつい位のポジション。
足つきは間違いなく改善されていて、高さはZ750より一回り低く、さらに車体がスリムで足が真下に出るので楽に足がつく。
パワートレイン
05-06型のトルキーでスムーズなエンジンと比較すると、ちょっと内部抵抗が増したかのような回り方。海外仕様は一回りトルクが太いらしいので、やはり国内仕様の足かせか?
騒音規制が厳しい割りには特に静かな感じではないが、適度にビートを感じる心地よいサウンド。
アクセルの開け始めにドバッとトルクが出るのも気になった。雑誌などでよく言われるドンつきだと思う。回転数にすると、3000-4000rpm位で割りとゆったり流しているときに出るので余計気になる。
ハンドリング/乗り心地
交差点を左折しただけなので何とも言えないが、ハンドリングはSSらしくちょっと渋い感じ。確かに車体のコンパクトさや軽さは感じるが、少なくとも街中でヒラヒラ感はない。
乗り心地はリアサスにしなやかなストローク感があって思いのほか良い。
総合評価
確かに車体は低くコンパクトになったし、ポジションもフレンドリーになった。しかし、エンジンは若干後退、ハンドリングは微妙…おまけに国内仕様ですらハイオク指定となり車体価格もUP。規制の変わり目の微妙な時期に生まれた微妙なバイク。