ポジション/足つき/取り回し
あまり厳密にチェックせずに走りだしてしまったが、ポジションも足つきもそんなに厳しいという印象は無かった。前傾度という点ではR1000と同じくらいかな。まあ、巨大なものを抱きかかえているという印象はあるけど。
パワートレイン
世界最速、トルクの塊といった巷の評価からどんな凄いエンジンかと思いきや、意外と普通に走れた。勿論、回せば猛烈に速いんだろうが、回さなければ穏やかに走れるというのが、大型直4の強みだろう。
もっとも、最低30km/h、最高70km/h位のこのコースで、気がつくと2速しか使ってなかった。だから多分、街なかでは2速固定でシフトチェンジ不要。勿論、性能的には1速でも十分カバーするはずだが、レスポンスが過激すぎるので2速が丁度良いと思う。
刺激という点では、VT1300CXの猛烈トルクとか、690Dukeのロケットスタートの方が判りやすいパワーを持っているが、現実の公道ライディングでは隼の方が疲れが少ないのだと思う。
ライバルのZZR1400と比べて、中低速トルクは一枚上とか言われてきたが、普通に走ったら動力性能の違いは良くわからないし、フィーリング的にも違いよりも共通点(大味な感じ)の方が印象に残った。(今の14Rは未試乗なので不明)。
ハンドリング/乗り心地
ハンドリングも、見た目より扱いやすいという評判通り、特に気負いなく曲がれた。停止から引き起こす時に結構重いので、グラっとリーンするのかと思いきや、良い意味で緩慢だった。
ただサスは、見た目に尻ずってるが、走ってもストローク感があまり無い。舞洲のコースは基本的にフラットな良路だが、一部だけウネリがあって、そこを通過した時に突き上げではないが弾かれるような動きをした。このあたりが、フワッとした乗り心地のZZR1400との最大の違いかも。
総合評価
長年試乗しているが、実は隼に乗るのは初めて。ZZR1400との違いが取りざたされるが、エンジン的にもハンドリグ的にも実は似た者同志という事が判った(当然といえば当然か)。
ただ、これだけ大排気量だから仕方ないんだろうけど、大味な印象ではある。ワインディングや一般道でも意外といけるというだけで、価格なりの喜びがあるわけではない。やはり高速道路をバビューンと200km/hくらいで流すとか、信号でドラッグレースをやってみないと真価が判らんマシンなのだろう。お金も免許も沢山持ってる人におすすめ^^;