ポジション/足つき/取り回し
流石にR750と比べると若干幅広で重めではあるが、そこは今日のスーパーバイク、ミドルネイキッドと比べても十分コンパクトで軽いので、取り回しで苦労することはあまり無いと思う。
足つきもR1000の伝統に従い、SBの中では良い方だと思う。ポジションもハンドル垂れ角がキツイR750よりは、ひとまわりアップライトで楽な感じ。乗り心地もしっとりしてて良い。
パワートレイン
R1000は07年モデル以来だが、当時の素晴らしくスムーズでトルクフルなエンジンには僅かに及ばない。クロスプレーンR1のようなドッカントルクもない。
R750と比べたら明らかにスムーズで扱いやすいが、スーパーバイク(1L)の中では今や地味なエンジンかも。まあ、僕にとっては十分すぎるパフォーマンスだが。
ハンドリング/乗り心地
スーパーバイクだからヒラヒラとは行かないが、R750よりは楽に率直に曲がる感じ。07モデルの重々しさ/高重心感もなく、06モデルの曲がりにくさもない。適度な重心位置で適度に軽快。
雑誌などでヤマハっぽくミッションの位置を上げたりしたと聞いていたので、R1000っぽい安定感が損なわれたのでは無いかと危惧したが、そんな事はなかった。スーパーバイクの中では、相変わらず最も率直なハンドリングじゃなかろうか?
総合評価
スーパーバイクの定説(?)通り、ミドルクラスの弟分よりエンジン・車体共に扱いやすくて楽。
同じR1000同士でいうと、最後に乗った07モデルより軽量感は増し、率直なハンドリングも加わった印象。ただ、エンジンはあまり進歩してないというか、07モデルの方が若干ながらパワーもフィーリングも優れていたような。
だから、サーキットのラップタイム競争を制するべく、日進月歩なスーパーバイクの中では、正直競争力はどうなの?という感じ。しかも、一般公道でのフィーリング上のインパクトも無い。味も存在感も薄い。
しかし、現実の公道ではこういう地味キャラの方が疲れない。一番快適で楽しめるバイクじゃなかろうか。