ポジション/足つき/取り回し
ミドルSSのお約束通り、跨るとかなりコンパクトで軽い。しかし、ハンドルの垂れ角がかなりついていて(R1000の方が一回りフラット)、正にセパハン、正にSSと言ったポジション。
当然かなり前傾姿勢なので上目遣いに前を見ることになり、僕のヘルメットのバイザーが視界を邪魔してしまう。まあ、オフ車系のヘルメットでこのバイクに乗る人は居ないと思うが、R1000ではあまり感じなかったので、それより前傾がキツイんだと思う。
パワートレイン
クォーーという乾いたサウンドはGSX-Rの伝統を継承している。600と比べて750はトルクがあって乗りやすいとよく言われるが、そんなに言うほどトルクフルでもない。今回はR600が無かったので直接比較はしていないが、750としてはマアマア位のトルク感。日常の回転域では、GSR750の方がトルクフルだしスムーズだ。
ハンドリング/乗り心地
久々に乗る、これぞスーパーバイク(スポーツ)と言ったハンドリング。要するに簡単には曲がらない。ガッツリハングオフして、しっかり体重移動して初めて曲がる。
ただ、少し前のSSのように、リーン初期にスパっとセルフステアが付いたと思ったら、その先は強固に寝ないというような事はない。また、07モデルくらいの6Rのようにシャープすぎてフロントをすくわれそうな感じもない。
最初から最後まで一定の安定した手応えで寝ていくので、体重さえしっかりかければ(そういう乗り方に慣れれば)、割りと率直なハンドリングではなかろうか。
総合評価
印象としては(特にエンジンかな)、08年に乗った時とさほど変わってないような気もする(中身は色々変わってると思うが)。基本的にはGSX-Rらしい硬派なバイク。まあ古典的と言っちゃあ古典的だが、トリッキーな所が無いので、後味は意外と爽やか。
最近軟弱なバイクが増えたと嘆く貴兄に送る、現行で多分最も漢スズキらしいバイクだろう。