ポジション/足つき/取り回し
跨ってすぐに感じるのは軽さ。昔はR1000とR600/750の重量感に差がない事が多かったが、これはR1000と比べて明らかに軽い。重量スペックを見たら187kgかあ…GSR250と変わらんやん!
ポジションもあまりきつくない。普段DRZに乗ってる僕がそう感じるのだから、SSとしてはかなり楽なポジションではあるまいか?
パワートレイン
GSR750に勝るとも劣らないほど豊かな中低速トルクで(車体が軽い分若干速いかも)。一方、6000rpm位回しても直4特有のガサガサ感やフリクション感は殆ど無く、至ってスムーズな今時のスズキ直4。
ヘヤピン手前でシフトダウンした時のエンブレの効き方が予想よりマイルドだったけど、スリッパークラッチとか着いてるんだろうか?
ハンドリング/乗り心地
ネイキッドのようなヒラヒラ感は無いが、セルフステアとリーンの抵抗感がとても自然でスムーズなハンドリング。かつてのスーパースポーツのように、浅いリーンアングルでスパっと舵角が付いたと思ったら、そこから先が頑固に寝ないといった事がまるでない(今時のSSはそういうものが多いが、その中でもかなり良い)。
総合評価
かつて(4-5年前くらいまで)はスーパースポーツ(600)クラスは、スーパーバイク(1000)クラスと比べて、重量感やサイズがあまり変わらないのにトルクは細いとか、ハンドリングがシャープすぎて公道でもスーパーバイクのほうが乗りやすいと言ったケースが多かった。
しかし、今回乗ったR600はちゃんと軽く、ハンドリングは扱いやすく、中低速トルクも十分力強いという、素晴らしくバランスの良いバイクになっていた。レースでのパフォーマンスはよく分からないが、公道で乗りやすく実質的に速いバイクだと思う。