ポジション/足つき/取り回し
シートは低く足を出す部分がスリムになっているので、足つき性は600ccクラスのスクータの中では一番良い。ライバルと比較すると、悪い方からT-Max>C600>Skywave650LXという感じ。
ただ取り回しは、上述のように重心が高めのようで、重量なりに重さは感じる。
パワートレイン
以前のモデルは加速時にはツインらしいパタパタした音がしてたと思うが、これはクルマのアッパミドルサルーンみたいなスムーズさと静けさ。加速時でもブーンという何気筒か判らないサウンドで、アクセルを軽くあててコーナリング中だと殆ど音が聞こえない。
トルク感も非常に豊かで、スタートダッシュは俊敏。CVTの滑り感もほとんど無く、ぐんぐん車速が伸びる感じ。
ハンドリング/乗り心地
セルフステアはニュートラル~僅かに弱め。重心がやや高い感じで、低速ではパタッと倒れる傾向が少しある。つまり、やや重量感とシャープさが同居するタイプだが不安定という程ではなく、総じて軽快でナチュラルだと思う。
旧型より車体剛性が上がったように感じられ、サイズはコンパクトになり塊感や重厚感が増したような印象。乗り心地は、例によって舞洲のフラットコースではよく分からないが、重量で振動を抑えこんでしまうタイプだと思う。
総合評価
静かでパワフルなエンジン(おまけに燃費も向上したという)、剛性感がアップした車体と全てが上質・高級になった感じ。今にして思えば、適度にバタつきどことなくルーズでふんわりした感じの旧型も悪くないと思うが、これが正常進化というものだろう。
ただ、お値段も税込111万円と凄いことになってしまったのは残念。旧型の初期の頃って国内モデルだと60万円くらいで買えたような気がするのだが…