イントロ
日産と三菱と共同開発した軽自動車（生産は三菱）。三菱バージョンはeKワゴン。Highway Starというグレードで、三菱のek customに相当。
家のティーダの代車として借りたのでインプレ記載。
居住性/ラゲッジ
今の軽らしく室内は広々な上、シートやインパネに高級感がある。
エアコン関連はタッチパネルで、表示がとても大きくて見やすい。ボタンも大きくて物理ボタンより使いづらいということはないが、位置が低すぎ且つシフトレバーが邪魔になる。
パワートレイン
800kg代前半あるワゴン系としては出だしは悪くないし、低負荷領域では静かな方だと思う。ただ、40-50km/hになると少しアクセルを開いただけでいきなり回転が上がって煩くなる。もう少しトルク待ち（車速待ち）の設定の方が良いのではないか？
軽のエンジンノイズを文字にすると皆「ギュイーン、ギャイーン」だが、直ぐに三菱だなと判るサウンド。つまり古臭い商用車的なイメージ。
ハンドリング/乗り心地
ステアリングの操舵力は日産モコ（スズキMRワゴン）より軽く、ホンダN-ONEより重いという中庸な設定。ただ、直進時にステアリングの中立付近が曖昧な上に、トーが勝手に変化して微妙に方向が変わるようなフィーリングがある。
コーナリングではハイト系なりにロールはするが、腰砕けとかつんのめり感はない。ワイディングで早目に切り返すとやや飛んでいきそうな感じはあるが、この種のクルマとしては普通だと思う。ただ、ボディーもサスペンションも剛性感・精度感はあまりなく、最近のスズキの軽に比べると一世代前のフィーリング。
総合評価
今日の軽自動車マーケットが求める要素を漏らさず盛り込んだ感じの手堅い商品企画だと思う。ただ、新開発にしてはエンジンもシャシも何処か古臭い。スタイルも手堅いが没個性。割と尖ったキャラのスズキの軽のOEM供給はもう受けないのだろうか？
同じグレードの展示車のプライスタグを見ると何と140万円！トップグレードだから今時驚くような価格でもないんだろうが、また節税用の高級狭小住宅かあと思ってしまう。